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最終更新日:2026年2月10日
【需給動向:トウモロコシ】
25/26年度は生産量の上方修正から期末在庫は上方修正
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2026年1月12日、2025/26年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。
これによると、同年度の世界のトウモロコシ生産量は12億9601万トン(前年度比5.3%増)と前月から1305万トン上方修正された。主要生産国では米国および過去最高を更新した中国の上方修正が大きく反映された。
輸入量は、世界全体で1億9022万トン(同2.2%増)と前月から15万トン下方修正された。主要生産国はいずれも前月から据え置かれた。
消費量は、世界全体で12億9980万トン(同3.9%増)と前月から262万トン上方修正され、引き続き高水準を維持している。主要生産国の米国では、グルコースやデキストロース、異性化糖など工業向け利用への減少が見込まれているものの、飼料向けなどへの利用がこれを上回る見込みであることから、3億3453万トンと前月から228万トン上方修正された。
輸出量は、世界全体で2億511万トン(同9.9%増)と前月から1万トン上方修正された。主要生産国はいずれも前月から据え置かれた。
この結果、期末在庫は、生産量の上方修正が消費量の上方修正を上回ったことで、2億9091万トン(同1.3%減)と前月から1176万トン上方修正された。

【需給、価格動向:トウモロコシ】
米国は生産量の増加などから期末在庫は大幅に増加
USDA/WAOBは2026年1月12日、2025/26年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを更新した(表)。
米国内生産量は、170億2100万ブッシェル(4億3235万トン(注)、前年度比14.3%増)と前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。
米国内消費量は、131億7000万ブッシェル(3億3453万トン、同7.4%増)と前年度からかなりの程度増加が見込まれている。
輸出量は、32億ブッシェル(8128万トン、同12.0%増)と前年度をかなり大きく上回ると見込まれている。
期末在庫は、22億2700万ブッシェル(5657万トン、同43.6%増)と前年度から大幅な増加が見込まれている。
また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、13.6%(同3.3ポイント増)と、前年度を上回ると見込まれている。
生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり4.10米ドル(646円。1キログラム当たり25円、同3.3%安)と前年度からやや下落が見込まれている。
(注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。

【貿易動向:トウモロコシ】
25年10月の輸出量は前月からやや減少、輸出価格は前月からやや上昇
2025年10月の米国のトウモロコシ輸出量は、657万9169トン(前年同月比63.3%増、前月比5.9%減)と前年同月を大幅に上回り、前月からやや減少した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり224.6米ドル(3万5388円、同5.3%高、同4.3%高)と前年同月をやや上回り、前月からやや上昇した。


【貿易動向:コーンスターチ】
25年10月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からかなりの程度下落
2025年10月の米国のコーンスターチ輸出量は、2万99トン(前年同月比6.2%増、前月比37.4%増)と前年同月をかなりの程度上回り、前月から大幅に増加した(表、図)。
同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり728.3米ドル(11万4751円、同5.1%安、同6.5%安)と前年同月をやや下回り、前月からかなりの程度下落した。


米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、25年12月の同国中西部市場におけるコーンスターチ価格は、1ポンド当たり15.22米セント(注)(24円、前年同月比3.0%高、前月比1.8%高)と前年同月をやや上回り、前月からわずかに上昇した(図)。
(注)1ポンドは約453.6グラム、1米セントは1米ドルの100分の1。

【生産動向】
25/26年度のキャッサバ生産量は減少の見込み
タイ農業協同組合省農業経済局(OAE)が公表した「農業経済2025年12月」によると、2025/26年度(10月〜翌9月)のキャッサバ収穫面積は、812万ライ(130万ヘクタール(注1)、前年度比6.0%減)とかなりの程度減少し、単収は1ライ当たり3.15トン(1ヘクタール当たり19.68トン、同0.8%増)とわずかな増加が見込まれている(表)。この結果、生産量は2556万トン(同5.3%減)とやや減少が見込まれている。
タイでは、18/19年度からキャッサバモザイク病(注2)の感染が拡大しており、農業普及局によると、26年1月15日現在の感染面積は、37県で106万2003ライ(16万9920ヘクタール、前月比6.6%減)と前月からかなりの程度減少したものの、感染面積は収穫予測面積の約1割を占めるため、引き続き注視が必要とされる。
OAEは、良好な気象条件により26年の農業分野の国内総生産(GDP)が2〜3%上昇し、過去3年で最高水準となる可能性があると予測している。タイにおいてキャッサバは鶏肉、ヤシ油およびドリアンに並ぶ主要品目に位置付けられており、食品・飼料産業からの堅調な需要があるものの、同国における生産量の減少や近隣国による輸出抑制政策などから供給がひっ迫し、価格が上昇すると見込まれている。
(注1)1ライを0.16ヘクタールとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)ウイルス感染により葉に黄化斑が発生する病気で、光合成機能が低下し、枯死することもあるため収穫量が大幅に減少する。タイのほかに、近隣国のベトナムやカンボジアで流行が確認されている。

【価格動向】
国内価格は前年同期および前月からわずかに上昇
タイ・タピオカでん粉協会(TTSA)によると、2026年1月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり14.20バーツ(72円、前年同期比2.2%高、前月同週比2.2%高)と前年同期をわずかに上回り、前月からわずかに上昇した(図)。

【貿易動向】
25年10月の輸出量は前月からかなりの程度増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
2025年10月のタピオカでん粉輸出量は、20万9067トン(前年同月比10.1%減、前月比6.9%増)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からかなりの程度増加した(表、図)。
同月の輸出価格(FOB価格・バンコク)は、1トン当たり452.5米ドル(7万1296円、同8.8%安、同0.8%高)と、前年同月をかなりの程度下回り、前月からわずかに上昇した。


【生産・貿易動向】
25年11月の輸出量は前月からかなり大きく増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
ベトナムの民間調査会社(AgroMonitor)によると、キャッサバ価格の下落により2025/26年度(8月〜翌7月)の作付面積は前年度から減少する見込みである。北部地域や中部地域では、キャッサバに比べて収益性の高いトウモロコシやコーヒー、サトウキビなど他作物への転作が進んでいる。
2025年11月のタピオカでん粉輸出量は、24万6930トン(前年同月比28.1%増、前月比11.1%増)と前年同月を大幅に上回り、前月からかなり大きく増加した(表、図)。
同月の輸出価格(CFR価格・中国向け)は、1トン当たり359.0米ドル(5万6564円、同14.1%安、同1.7%高)と前年同月をかなり大きく下回り、前月からわずかに上昇した。


【貿易動向】
25年10月の輸出量は前月からわずかに増加、輸出価格は前月からやや下落
2025年10月のばれいしょでん粉輸出量(注)は、3万6331トン(前年同月比16.6%減、前月比2.8%増)と前年同月を大幅に下回り、前月からわずかに増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり876.3ユーロ(16万2843円、同5.8%安、同3.2%安)と前年同月、前月からそれぞれやや下落した。
(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。


【貿易動向】
25年10月の輸出量は前月からかなりの程度増加、輸出価格は前月からやや下落
2025年10月の化工でん粉の輸出量は、9万3209トン(前年同月比2.7%減、前月比6.6%増)と前年同月をわずかに下回り、前月からかなりの程度増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり805.1米ドル(12万6852円、同7.0%安、同3.7%安)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からやや下落した。


【貿易動向】
25年10月の輸出量は前月からやや増加、輸出価格は前月からわずかに下落
2025年10月の化工でん粉の輸出量(注)は、4万5879トン(前年同月比4.2%増、前月比3.6%増)と前年同月、前月からそれぞれやや増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1474.0ユーロ(27万3913円、同5.9%安、同1.0%安)と前年同月をやや下回り、前月からわずかに下落した。
(注)EU27カ国による輸出。輸出先の不明なものを除く。


【貿易動向】
25年10月の輸出量は前月からわずかに増加、輸出価格は前月からやや上昇
2025年10月の化工でん粉の輸出量は、2万4314トン(前年同月比1.5%減、前月比2.7%増)と前年同月をわずかに下回り、前月からわずかに増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FAS価格)は、1トン当たり1692.8米ドル(26万6718円、同1.9%高、同3.7%高)と前年同月をわずかに上回り、前月からやや上昇した。


【貿易動向】
25年11月の輸出量は前月からかなりの程度増加、輸出価格は前月からわずかに上昇
2025年11月の化工でん粉の輸出量は、1万4672トン(前年同月比6.7%減、前月比9.2%増)と前年同月をかなりの程度下回り、前月からかなりの程度増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1208.5米ドル(19万411円、同1.0%安、同0.4%高)と前年同月をわずかに下回り、前月からわずかに上昇した。


【貿易動向】
25年11月の輸出量は前月から大幅に増加、輸出価格は前月からかなりの程度下落
2025年11月の化工でん粉の輸出量は、4971トン(前年同月比4.6倍、前月比45.8%増)と前年同月を大幅に上回り、前月から大幅に増加した(表、図)。
また、同月の輸出価格(FOB価格)は、1トン当たり1834.0米ドル(28万8965円、同7.1%高、同7.1%安)と前年同月をかなりの程度上回り、前月からかなりの程度下落した。

