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令和2年度さとうきび試験成績・設計検討会への出席について

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最終更新日:2020年8月25日

2020年8月

鹿児島事務所 米元 健太

 令和2年7月27日(月)、令和2年度さとうきび試験成績・設計検討会が鹿児島県農業開発総合センターの主催で開催され、機構鹿児島事務所もオブザーバーとして出席した。本検討会は毎年、鹿児島県の南西諸島で生産されているさとうきびに係る研究の現状や今後の方向性を検討することを目的として、鹿児島県農業開発総合センター(以下「センター」という。)や独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センターの研究者や県内の製糖企業等が一堂に会して開催されており、今年度は72名の参集者が研究の諸課題等について検討した。
 なお、開催当日は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防止するため、Web会議システムを通じて、南さつま市の同センターの本所と、離島5カ所(鹿児島県熊毛支庁、鹿児島県農業開発総合センター大島支場、鹿児島県農業開発総合センター徳之島支場、鹿児島県大島支庁、鹿児島県大島支庁喜界事務所)を中継するかたちで行われた。
写真 Web会議システムを利用した本所での検討会の様子
写真 Web会議システムを利用した本所での検討会の様子
 冒頭で、センターの大谷所長から、「当初7月7日に開催予定であったが、県内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けて延期となり、消毒の徹底や密集防止等の体制を整備して本日の開催に至った。近年、本県のさとうきび生産については、単収が低迷している中、様々な課題が生じており、品種の育成、栽培技術の確立及び普及、機械の開発等の研究が急務となっている。本検討会では、諸課題の対応等における研究発表のほか、来年度の試験設計に活かすべく、忌憚(きたん)のない意見を頂戴したい。」とあいさつがあった後、本所の小牧園芸作物部長が司会を務め、検討会がスタートした。
 主に、会議では各支場(研究拠点)が行っている試験の結果や今後の試験を行ううえでの設計について配布資料に基づき説明が行われ、意見交換が行われた(表1)。また、さとうきびの新たな有望系統の品種選定に向けた各地での選定試験の状況についても報告があった。
表1
 また、後半では、令和元年8月に熊毛地域における新奨励品種に採用された「はるのおうぎ」について、奄美地域での奨励品種採用に向け、意見交換が行われた。製糖企業の担当者からは、「はるのおうぎの特性である多収性や塩害耐性について大いに期待している」といった声が多く聞かれた一方、「黒穂病の耐性が「弱」であるためさとうきびの生産に不安が残る」や「繊維分が多いことでバガスが増加して貯蔵スペースを圧迫する事態が生じた場合、原料処理量自体を調整する必要がある」等の意見も出された中、同地域での試験成績が良好であったため、奨励品種候補として8月の奨励品種選定審査会に諮る方向で意見が一致した。
 また、センターからは、はるのおうぎについて令和7年度までに、熊毛地域では平成30年度作付面積の約50%に相当する1,150haの作付けを見込んでいるほか、奄美地域ではNiF8の一部を置き換えることで、400haの普及が見込まれているとの説明があった。
 会議終盤には、センターの各研究拠点が試験結果を取りまとめた「令和2年度普及に移す研究成果(案)」が以下のとおり示され、詳細は、今後センターのホームぺージに掲載される予定である(表2)。
表2
 閉会に際し、センターの上野副所長から、「本日頂戴した意見を踏まえて、試験設計については検討を重ねて、速やかに良い結果が得られるよう、関係者の皆様に協力をお願いしたい。管理作業の省力化や、農地集約の進展に向けた課題への対応を進めていく」と挨拶があり、検討会が無事に終了した。

今後、各地域の気象や土壌に適した品種選定が一層進展し、また、これらの研究が速やかに生産現場へ普及し、さとうきびの増産を後押しすることを大いに期待したい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
Tel:099-226-4731

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