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令和2年度「防風林の日」関連行事の開催について

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最終更新日:2020年12月2日

那覇事務所 河西 真帆

はじめに

 沖縄県は台風の常襲地帯であり、強風や潮害による農作物や農業用施設等への被害が大きく、防災農業のひとつとして防風・防潮林の整備が進められている。これまでも地域において防風・防潮林の整備は進められてきたが十分とは言えず、さらなる整備の加速が必要とされている。
 そこで同県は、平成18年11月に「沖縄県防災農業推進会議」を設置し、11月の第4木曜日を「防風林の日」と定め、防風・防潮林の普及啓発に取り組んでいる。「防風林の日」関連行事では、防風・防潮林の整備に積極的に取り組んでいる団体・個人の表彰や植樹活動等を実施し、農家はもとより広く県民に防風・防潮林整備の重要性を理解してもらうことで、全県的な取組みとして防災農業の確立を推進している。
 令和2年度は、11月26日(木)に沖縄県石垣市宮良地区において「防風林の日」関連行事が開催された。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から規模を縮小し、例年行っている講演会は行われなかったものの、生産者や行政等の農業関係者約60名が出席した。

 

第1部 沖縄県防災農業表彰式

 防風・防潮林を積極的に整備し、モデルとなる取組みを行っている次の団体・個人に沖縄県防災農業賞が授与された。
 
 団体の部:石垣島fruit組合
 同組合は平成25年に5戸の経営体からなる組織として発足し、マンゴーを生産している。平成25年度に整備した果樹アーチ型ハウスの周辺に台風からの被害を防ぐためにイスノキ、テリハボク、ハイビスカス、扇芭蕉等を各施設に300本ずつ植栽しており、他の果樹生産者のモデルとなっている。
 
 個人の部:野原 正次・ゆかり夫妻
 両氏は25年前からの農地の環境整備として防風林の植栽に取り組んでいる。1.5haある圃場の周囲を囲むように防風林を植栽し、圃場内の区画の境界にも植栽することで、防風対策と土壌流出防止対策となっている。また、高台に位置する同氏のアレカヤシや扇芭蕉の防風林は、南国情緒あふれる美しい景観を形成しており、防風林の多面的な役割を果たしている。
表彰式での記念写真(左から3番目が石垣島fruit組合の代表者 伊志嶺氏、同4〜5番目が野原ゆかり氏・息子の亮太氏(正次氏の代理))
表彰式での記念写真(左から3番目が石垣島fruit組合の代表者 伊志嶺氏、同4〜5番目が野原ゆかり氏・息子の亮太氏(正次氏の代理))

第2部 植樹大会

 植樹に先立ち、沖縄県の長嶺農林水産部長による開会挨拶、石垣市の中山市長による開催地代表挨拶に続き、当機構那覇事務所の坂西所長の代読で佐藤理事長による来賓挨拶、生産者代表によるスローガン・がんばろう三唱が行われた。その後、関係者による記念植樹を行い、一般植樹として参加者全員で約140本のフクギの苗木の植樹を行い、閉会した。
記念植樹の様子
記念植樹の様子

おわりに

 防風・防潮林は、台風の多い沖縄の災害対策という機能のみならず、景観向上といった多面的機能も有しており、その効果を発揮するには長い時間を要するため、継続的な維持・管理が求められる。そして 「防風林の日」関連行事は、そういった防風・防潮林の重要性を伝えることができる貴重な機会となっている。
 当機構としても、生産者や県民に防風・防潮林の理解が深まるよう、情報提供に努めてまいりたい。
植えられたフクギの苗木
植えられたフクギの苗木
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:那覇事務所)
Tel:098-866-1033