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令和3年度「防風林の日」関連行事について

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最終更新日:2021年12月2日

那覇事務所 大塚 健太郎

はじめに

 沖縄県は台風の常襲地帯であり、強風や潮害による農作物や農業関連施設等への被害が大きいことから、この対策として防風・防潮林の整備が進められている。これまでも、地域において防風・防潮林の整備が進められてきているが、今なお十分とはいえない状況にあることから、同県では平成18年11月に「沖縄県防災農業推進会議」を設置し、11月の第4木曜日を「防風林の日」と定め、防風・防潮林の普及・啓発に取り組んでいる。
 「防風林の日」関連行事では、防風林ポスター原画コンクールの表彰式や植樹活動等を実施し、農家はもとより広く県民に防風・防潮林整備の重要性を理解してもらうことで、防災農業の推進に取り組んでいる。
 令和3年度は、11月25日に糸満観光農園(沖縄県糸満市)において「防風林の日」関連行事が開催された。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、例年開催している講演会は行われなかったものの、生産者や行政等の農業関係者74名が出席した。

「防風林の日」関連行事

 植樹に先立ち、主催者及び開催地代表に続いて、来賓として当機構の森田理事が「防風林の日植樹大会の開催をきっかけに、沖縄本島のみならず沖縄県全体において、防風・防潮林の整備が加速し、さとうきびをはじめとする農産物生産の増強と関連産業がますます発展することを祈念する」と挨拶を行った。その後、開催地引き継ぎセレモニーとして、糸満市の當銘市長から次回の開催地である伊江村の名城副村長に苗木の受け渡しが行われた。
挨拶する森田理事
挨拶する森田理事
 また、防風林の日にあわせて実施された防風林ポスター原画コンクールにおける最優秀賞1名と優秀賞3名の表彰が行われた。
防風林ポスター原画コンクールの表彰式
防風林ポスター原画コンクールの表彰式
最優秀賞作品を使った「防風林の日」ポスター
最優秀賞作品を使った「防風林の日」ポスター
 その後、糸満市長、農家代表、当機構の森田理事など計8者による記念植樹を行った。また、一般植樹として、参加者全員でフクギなどの苗木300本の植樹を行い、閉会した。
記念植樹
記念植樹
一般植樹
一般植樹

おわりに

 防風・防潮林は、台風の多い沖縄の災害対策という機能のみならず、景観向上といった多面的な機能も有している。また、植樹から成長して防風林として効果を発揮するためには長い年月を要するため、継続的な維持・管理が求められる。そのため、「防風林の日」関連行事は、その効果や重要性を改めて県民に理解してもらうための重要な機会となっている。
 当機構としても、農業における防風・防潮林の重要性について、関係者への情報提供に努めてまいりたい。

植樹された苗木
植樹された苗木
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農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:那覇事務所)
Tel:098-866-1033