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わが国のでん粉需要に大きな影響を与えているタイにおけるタピオカ産業の現状について(1)

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最終更新日:2010年3月6日

我が国のでん粉需要に大きな影響を与えているタイにおけるタピオカ産業の現状について(1)
〜バイオ燃料の利用推進政策の下で、キャッサバのエタノール生産利用が増加〜

【調査・報告】

調査情報部長 加藤  信夫

調査情報第三課 竹中  憲一

調査情報第一課 岡田 美乃里

はじめに

 わが国のでん粉の総需要量は、天然でん粉が約300万トン、海外から輸入される化工でん粉が41万トンの合計341万トンとなっている。天然でん粉のうち8割強は、主に米国から輸入されるとうもろこしを原料とするコーンスターチ、残りの10%は国内産いもでん粉、5%は輸入天然でん粉により供給されている。この輸入天然でん粉の約6割(11万トン)は、タイのタピオカでん粉が占めている。

 わが国のでん粉需給に大きな影響を与えている化工でん粉の需要は約80万トンにも及び、拡大傾向にある。内訳は、輸入とうもろこしから生産されるコーンスターチや輸入天然でん粉などからの生産分(約42万トン)と、タイやEUなどからの直接の輸入分(約41万トン)となっている。輸入化工でん粉のほとんどがでん粉誘導体で、化工でん粉の約半分の約23万トンがタイからの輸入となっており、タイから輸入される天然でん粉の約2倍の輸入量となっている。

 化工でんぷんは、天然でん粉を酸や熱、化学薬品等で処理することで、でん粉本来の特性を改良したり、新しい性質を加えたりして作られるもので、タイ(タピオカでん粉)からの輸入が約5割を占めており、1割弱がEU産ばれいしょでん粉となっている。

 化工でん粉は、関税率が天然でん粉に比べて低いこと、国内で化工でん粉を作ることはコストの問題があること、食品用の化工でん粉は食品衛生法で使用が認められていない添加物を使用する必要があり、国内での製造ができないこと、タイやオランダ等では多種多様な化工でん粉(天然に近い化工でん粉を含む)が用途に応じて生産されておりこれらが国内で評価されていること、から近年輸入が増加している。

 化工でん粉の用途としては、製紙・段ボール(66.5%)、食品(24.2%)、飼料(2.6%)などとなっている。近年、タイから化工度の低い、生に近い化工でん粉が輸入されており、国産ばれいしょでん粉の需要のおよそ4割を占める固有用途(片栗粉、練製品、麺類等)の市場に影響を及ぼしている。

 一方、タイではバイオ燃料の生産振興を図るため、キャッサバによるバイオエタノールの生産が進められている(これまでは、さとうきびの副産物である糖みつがエタノール生産の主原料)。また、中国ではとうもろこしを主原料としてバイオエタノールの生産が進められてきたが、食糧との競合を理由に非食糧原料をエタノール生産に利用することとされた。このこともあり、近年、タイのキャッサバ・チップが大量に中国に輸出され、エタノール生産が行われている。

 以上のように、わが国のでん粉市場に大きな影響力を持つタイのタピオカでん粉(特に化工でん粉)の情勢は、タイでのバイオ燃料需要の高まりを受けて需給構造が複雑化している。このため、わが国のでん粉需給に大きな影響を及ぼしているタイのタピオカでん粉を取り巻く最新事情について、現地調査の結果を基に報告する。


1. キャッサバについて

 タピオカでん粉はトウダイグサ科イモノキ属イモノキのキャッサバから作られる。キャッサバは塊根にでん粉を蓄える草丈2〜3メートルの植物で、乾燥に強く、土壌条件の厳しい土地でも、比較的安易に栽培される。

 表1にあるように世界のキャッサバの総生産量は2億3百万トン(2004年)で、ナイジェリア、ブラジル、タイ(世界第3位)、インドネシアが主産地である。キャッサバの世界の総収穫面積は、1千9百万ヘクタール(2004年)で、タイはそのうち百万ヘクタールを占めており、世界第5位となっている。

 ヘクタール当たりの単収を見てみるとインドが第1位で28トン、次いでタイが19トンとなっており、生産量が多いナイジェリアの9トン、ブラジルの14トンに比べて単収が高いのが特徴である。


2. タイにおけるキャッサバの生産状況

 キャッサバはタイにおける主要な農産品生産額の5%を占め、天然ゴム、米、さとうきびに次ぐ第4位となっており、約50万世帯の農家によって生産されている(2005年)。また上記のようにキャッサバは土壌条件や水へのアクセスが悪い地域でも栽培可能なことから、東北タイ、中部タイの条件不利地域で生活する小規模農家(0.5〜2ヘクタール)にとって、さとうきびとともに重要な作物となっている。

 キャッサバは、1840〜1978年の間にマレーシアから導入され数年で全土に普及し、現在は表2にあるように中部のナコンラチャシーマ県が最大の栽培地となっている。ナコンラチャシーマ県は、キャッサバから生産されるチップとペレットの生産量も最大で、同県でのペレット価格はバンコクの市場価格を決める基準取引価格となっている。

 タイ中部はかんがい施設や土壌条件に恵まれ米作が盛んな地域であるが、キャッサバの栽培中心地でもある。図1〜3においては、タイの主要な畑作物の作付状況を示した図である。これによれば、中部では、「キャッサバ」は「さとうきび」と「とうもろこし」と競合関係にあり、東北部では、「さとうきび」と競合関係にあり、それぞれの価格動向により作付面積が変動する傾向にある。

 表3にタイのキャッサバの生産状況(作付面積、生産、単収、価格)の推移を示す。

 ほとんどのキャッサバは天水栽培のため、気象条件により生産量が変動し、それにより価格も大きく変動する。干ばつ等により生産量が不足して価格が上昇すると作付けが増え、その後、需給が緩み価格が下落する現象が繰り返されてきている。価格はここ20年の間、ほぼ3年周期で乱高下し、かつ1バーツ以下を切る厳しい状況が頻繁に到来している(表3)。無論、競合するさとうきびやとうもろこしの価格との関係でも作付動向は変動する。その他、キャッサバの価格の変動要因としては、後述のように農家と工場との間でのキャッサバの価格設定の不透明さにもある。すなわち、さとうきびと異なり、ほとんどがスポット販売であるため、工場側の力が強く、価格が低く押さえられる傾向があるようである。

 2004/05年の干ばつによりキャッサバの生産量が不足したことから、政府はキャッサバ生産の推進のために、燃料エタノール製造を許可した。これにより、キャッサバへの需要が以前より高まり価格も大きく回復した。2004/05年の干ばつを景気に、キャッサバがエタノールの原料として注目されたことは農家にとっては朗報である。

 農業協同組合省農業経済局によると、2006年はとうもろこし、さとうきびよりもキャッサバの方が高値であったこともあり、2007年は前年に比べキャッサバの作付面積の増加が予測されているとのことであった。


3. キャッサバの栽培・収穫方法(図4参照)

 タイのキャッサバの植付時期は、4〜6月(雨季の前)と10〜12月(雨季の終わり)の時期に分かれるが、生育期間はいずれの場合も10〜12カ月である。農業協同組合省農業普及局によれば、キャッサバはBacterial Leaf Blight(細菌により葉が、茶色に変色し、枯れていく)以外にほとんど病気がなく、水や土壌条件の厳しいところでも比較的容易に生産できるとのことであった。また、キャッサバはでん粉価で価格が左右され、でん粉価が一番上がる乾期(12月)に収穫するのが単収も良い。

 収穫方法については、人による収穫は全体の約80%、機械収穫は約20%となっている。

 キャッサバの最大の生産地であるナコンラチャシーマ県は、東北部と同様に雨が少なく(年間降雨量:900mm、降雨日数 平均107日/年)、かんがい率も7%と低いが、かんがい用水は主に稲作に使用されている。

 数年前まで、収穫面積は、150万ライ(24万ヘクタール)であったが、2006年の収穫面積は210万ライ(34万ヘクタール)と増加傾向である。キャッサバの値段は、2005年はキロ当たり、1.5バーツであったが、今年は生産量の増加により1.2バーツへ下落している。この地域では、キャッサバ(収穫面積210万ライ)、とうもろこし(収穫面積90万ライ)、さとうきび(収穫面積60万ライ)が競合しており、農家は、それらの価格を見て、作付けを決定する傾向にある。

 キャッサバの植付時期は、4〜6月(雨季の前)が9割、11〜12月が1割であり、収穫時期は12〜3月である。この地域はさとうきびも栽培しているが、キャッサバとさとうきびの肥料として、家畜(牛、豚)のふん尿を利用した堆肥を基肥として利用するとともに、キャッサバには鶏糞と籾殻を混ぜた肥料を使用している。このため、単収はライ当たり3.5トンと他の地域に比べて高くなっているが、県の単収の目標はライ当たり4.3トンまで上げることである。

 現在はバイオエタノールの原料としてのキャッサバの需要が増えており、県内にある23のタピオカ工場の需要を賄いきれていない状況となっている。


4. キャッサバの育種と普及指導体制(エタノール生産向け品種も育成)

 キャッサバの品種はすべて公的機関により開発された品種であり、品種の育成には10年の期間を要する。最も広く利用されているのは、カセサート50である(表4)。この品種の特徴はどんな条件の下でも一定の収量が上げられ、栽培が容易にでき、収量、でん粉価も優れている点である。新品種の開発は農家の畑を借りて試作を行っている。

 2006年には、エタノールの生産性が高いラヨーン9が承認され、近年のエタノール用の原料として注目されている。キャッサバ1トンからのエタノールの生産量は通常160〜180リットル程度であるが、ラヨーン9は約200リットルの生産が可能である。この品種は現在、東北タイやナコンラチャシーマ県で栽培されているが、農業協同組合省農業普及局によれば需要が高く苗が不足している状況であり、現在苗を増殖中である。農業協同組合省農業普及局は76県の各県に農業事務所を持ち、その傘下に郡の事務所がある。農業事務所の役割は、総務、学術研究(セミナー講師など)、作物の普及に分かれる。作物の普及は、米、畑作物(キャッサバ、さとうきびを含む)、園芸の3分野である。

 キャッサバの主な育種機関は、農業協同組合省農業局ラヨーン畑作物研究所(Rayong Field Crops Research Center)、カセサート大学スリラチャ研究センター(Sriracha Research Center of Kasaetsart University)、タイ・タピオカ開発研究所(基金)研究・研修センター(Research and Training Center of the Thai Tapioca Development Institute Foundation)である。

 タイは農地面積の制約があるため、作物の増産のためには単収を上げるしか道はないと言っても過言ではない。このため、キャッサバについても、生産性の向上などを図るため、農業協同組合省農業経済局は、商業省、タイ・タピオカ開発研究所(TTDI)、タイ・タピオカ貿易協会(TTTA)、タイ・タピオカでん粉産業貿易協会、タイ・タピオカでん粉協会(TTSA)、東北タピオカ貿易協会の協力の下、キャッサバ需要増大に対処するため、栽培品種や、土壌の管理、雑草の管理などによるキャッサバの生産性の向上などの活動を行っている。

 ちなみに、2007年現在の単収はおよそライ当たり3トン(18.8トン/ヘクタール)となっている。しかし、試験農場での単収はライ当たり5トン(31.3トン/ヘクタール)とされる。キャッサバはかん水の効果は小さいと言われていたが、最近、ナコンラチャシーマ県で試験を行ったところ、かん水をすれば、単収がライ当たり3トン(18.8トン/ヘクタール)から、6〜10トン(37.5〜62.5トン/ヘクタール)に上がることが実証されており、かんがいの効果が認められている。水の利用については、地下水の利用が主となる。


5. キャッサバの生産費と農家の所得(コストの多くは労働費)

 農業協同組合省の聞き取り調査によると、キャッサバ農家の平均の年間収入については、作付面積がさまざまであることから一概には言えないが、一戸当たりの平均作付面積は15〜20ライ(2.4ヘクタール〜3.2ヘクタール)、単収はライ当たり3〜3.5トン(ヘクタール当たり19〜22トン)、キャッサバの価格は、トン当たり1,100バーツ(2006年平均価格)であるので、年間約50,160〜77,440バーツ(16万5千円〜25万5千円)であるとのことであった。

 また、キャッサバの2006年の生産費はトン当たり約800〜850バーツ(2,640〜2,805円)であることから、農家の手取りはトン当たり250〜300バーツ(825〜990円)となる。生産費の6割は植え付けや収穫時の外部労働費であるのが特徴である。

 今回の調査では、キャッサバの生産費の内訳など詳しいことは聞けなかったが、農業経済省の資料〔2〕から2004年のキャッバの生産費と農家所得について紹介する(表5)。

 これによれば生産費の合計は、トン当たり720バーツ、キャッサバの価格もトン当たり800バーツとなっているので、今回、農業協同組合省からの聞き取り調査結果(2006年結果)と比べ、生産費およびキャッサバ価格ともに若干低くなっている。

 キャッサバの生産費は栽培時期や生育期間の環境条件により異なるものの、変動費は全体のコストの約8割から9割も占めている。また、個別に内訳を見てみると、労働費(収穫、除草、整地、植付)は全体の51%、材料費(肥料代、種芋、除草剤、燃料代等)は27%、固定費(借地料、減価償却費など)は14%を占めている結果となっており、労働費の占める割合は、農業協同組合省からの聞き取り調査と若干違いが見られるものの、同様に高い結果となっている。


6. 農家調査結果

 東北部(コンケーン県ナンポーン郡の農家)と中部(ナコンラチャシーマ県スンカン郡)の農家に対してヒアリング調査を実施した。

(1) 東北部の農家は、自己所有の30ライ(4.8ヘクタール)の土地で、キャッサバを作付けしており、2年ごとにさとうきびを植えて、土壌の改善をしている。単収は通常ライ当たり2〜4トンであるが、肥培管理を行うと6〜7トンと収量が伸びるとのことであった(かんがいはなし)。

 施肥・植付けは5月または9月、収穫は8月〜12月に行っており、基肥と追肥はそれぞれ1ライ当たり50キログラムを施肥している。乾期である1月は土壌が硬くて収穫は不可能である。

 植付け、収穫は外部労働に依存しており、調査農家によると、通常、作付面積が10ライ(1.6ヘクタール)以上の規模であると、外部労働に依存するとのことであった。外部労働費は1日当たり120バーツ、外部労働者を10人雇用しているので、1日当たり1,200バーツの経費がかかる。収穫は1日当たり約1トン、キャッサバ価格は2006年1月はキロ当たり1.5バーツであったが、現在は1.2バーツである。労働費の割合が大きいため、利益はあまりなく、生活をしていくのがやっとの水準であるとのことであった。さとうきびは工場との契約栽培を担保に銀行から融資を受けられるが、キャッサバは契約栽培ではないことから、融資を受けることが困難な状況にある。

  品種は主にカセサート50を使用しているが、ほかにラヨーン5、9、72を使用している。

(2) 中部(ナコンラチャシーマ県スンカン郡)の農家は、自己所有の125ライ(20ヘクタール)の土地で、キャッサバを作付けしている。スプリンクラーと点滴チューブによるかん水を行っているため単収は高く、ライ当たり11〜12トンである。かんがいのモデル農家であるため、単収や生育状況についてコンケーン畑作物研究所にデータを供給しているとのことであった。

  施肥・植付けは3〜4月、収穫は8〜12月に行っており、植付けはライ当たり2,200本の苗を植える。植付けと収穫は外部労働に依存しており、外部労働費は1日当たり120バーツとのことであったので、今回調査を行った東北部の外部労働費と同じ結果であった。

  品種は汎用性の高いカセサート50を使用している。土壌の火山灰土壌(PHは5〜6)であり、地下水位が浅いのが特徴である。この地域ではキャッサバの他に天然ゴム、果物のロンガン、タマリンなどを生産している。(標高は800メートル)


表1 世界のキャッサバの収穫面積および生産量の推移

 

 

収穫面積(1000ha)

生産量(1000t)

2000

2001

2002

2003

2004

2000

2001

2002

2003

2004

世界計

16,866

17,170

17,314

17,596

18,512

177,898

184,367

183,826

189,990

202,648

アフリカ

10,888

11,144

11,352

111,539

12,252

96,745

100,292

99,683

101,650

108,110

北中アメリカ

212

224

228

239

241

1,129

1,266

1,303

1,461

1,425

南アメリカ

2,318

2,313

2,315

2,320

2,488

30,128

30,400

31,383

30,852

34,017

アジア

3,434

3,473

3,402

3,482

3,515

49,718

52,227

51,274

55,844

58,922

オセアニア

15

16

16

16

16

176

182

184

183

176

コンゴ(民共)

1,967

1,902

1,840

1,850

1,850

15,959

15,436

14,929

14,945

14,951

モザンビーク

926

834

1,020

1,046

1,050

5,362

5,988

5,925

6,150

6,150

ナイジェリア

3,072

3,430

3,455

3,490

4,118

32,010

32,068

32,749

32,913

38,179

タンザニア

810

661

660

660

660

7,120

6,884

6,888

6,890

6,890

ブラジル

1,722

1,667

1,675

1,646

1,773

23,336

22,577

23,066

22,147

24,039

インド

224

254

239

240

240

6,014

6,768

6,516

7,000

6,700

インドネシア

1,284

1,318

1,277

1,245

1,267

16,089

17,055

16,913

18,524

19,264

タイ

1,131

1,049

988

1,050

1,050

19,064

18,396

16,868

18,430

20,400

ベトナム

238

292

337

372

384

1,986

3,509

4,438

5,229

5,688


 

 

収量(kg/ha)

2000

2001

2002

2003

2004

世界計

10,547

10,738

10,618

10,797

10,947

アフリカ

8,886

8,999

8,781

8,810

8,824

北中アメリカ

5,334

5,664

5,726

6,103

5,919

南アメリカ

13,000

13,145

13,557

13,300

13,675

アジア

14,478

15,039

15,071

16,036

16,762

オセアニア

11,509

11,135

11,238

11,269

10,837

コンゴ(民共)

8,114

8,114

8,114

8,078

8,081

モザンビーク

5,791

7,179

5,810

5,882

5,857

ナイジェリア

10,420

9,349

9,479

9,431

9,271

タンザニア

8,793

10,416

10,432

10,439

10,439

ブラジル

13,554

13,542

13,768

13,457

13,556

インド

26,909

26,700

27,275

29,167

27,917

インドネシア

12,531

12,941

13,249

14,884

15,199

タイ

16,858

17,537

17,070

17,552

19,429

ベトナム

8,360

12,006

13,169

14,059

14,827

出典:FAOSTAT(14 July 2005)


キャッサバの芋(手前)、キャッサバの木(後部)

 

表2 タイの主要なキャッサバ生産地上位10県

作付面積(rai)

生産量(ton)

単収(kg/rai)

2004/05

1999/00

2004/05

1999/00

2004/05

1999/00

Nakhon Ratchasima

1,366,903

1,584,143

3,640,063

4,220,157

2,663

2,664

Kamphaeng Phet

363,227

389,946

1,077,695

1,125,774

2,967

2,887

Sa Kaeo

331,643

348,677

1,009,521

1,036,268

3,044

2,972

Chaiyaphum

332,546

429,587

880,249

1,131,962

2,647

2,635

Chachoengsao

300,707

352,562

847,994

1,052,045

2,820

2,984

Kalasin

280,383

325,783

785,072

914,147

2,800

2,806

Chon Buri

262,971

283,068

748,941

862,225

2,848

3,046

Rayong

219,093

207,288

650,049

638,862

2,967

3,082

Chanthaburi

211,149

224,627

610,221

649,397

2,890

2,891

Kanchanaburi

239,434

218,200

594,275

584,776

2,482

2,680

2,253,872

2,704,507

6,094,165

6,848,671

2,704

2,532

合計

6,161,928

7,068,388

16,938,245

19,064,284

2,749

2,697

出典:FAOアジア・太平洋地域事務所からの入手資料
 

図1 キャッサバの作付面積の分布図(2004年)




図3 とうもろこしの作付面積の分布図(2004年)

 

表3 タイのキャッサバの生産状況(作付)

作付面積

rai

生産

ton

単収

kg/rai

価格

baht/kg

1980/81

7,769,000

17,744,000

2,284

0.46

1985/86

7,528,372

15,254,850

2,026

0.78

1988/89

9,957,275

24,264,026

2,437

0.54

1990/91

8,959,871

19,705,040

2,199

0.83

1994/95

7,782,231

16,217,378

2,084

1.15

1995/96

7,675,710

17,387,780

2,265

0.98

1996/97

7,689,879

18,083,579

2,352

0.71

1997/98

6,527,382

15,590,556

2,388

1.26

1998/99

6,658,967

16,506,625

2,479

0.91

1999/00

7,068,388

19,064,284

2,697

0.63

2000/01

6,557,801

18,395,801

2,805

0.69

2001/02

6,176,376

16,868,308

2,731

1.05

2002/03

6,386,477

19,717,534

3,087

0.93

2003/04

6,608,363

21,440,487

3,244

0.80

2004/05

6,161,928

16,938,245

2,749

1.31

出典:FAOアジア・太平洋地域事務所からの入手資料

 

ナコンラチャシーマ(中部)のキャッサバ畑の点滴チューブによるかん水の模様


コンケーン(東北部)のキャッサバ畑(天水栽培のため背丈が低い)


図4 キャッサバの栽培カレンダー


キャッサバの収穫(専用の芋を掘り起こす器具を使用)


キャッサバのトラックへの積載

表4 タイのキャッサバの主要な品種と特性



エタノール生産性が高いキャッサバ品種(ラヨーン9)

表5 キャッサバの生産費と所得(2004年)



点滴チューブによるかん水を行っているキャッサバ畑


点滴チューブによるかん水を行っている優良農家の

キャッサバ芋(1株で約5kgの芋が収穫)



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