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韓国:3月の消費者物価指数は前年同月から4.7%上昇

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最終更新日:2011年4月20日

食品類は前年同月から10.9%上昇

 韓国統計局によると、3月の消費者物価指数は前年同月から4.7%上昇の120.4と、3カ月連続で同4%台の上昇となった。前月からは0.5%上昇にとどまる一方で、畜産物および水産物価格については同0.8%の下落となった。
 このうち、食品類については、前月値が据え置かれたものの、前年同月比では10.9%上昇の133.6と、全ての品目の中で最大の上昇率となった。食品類については、昨年9月以降、増減率は10%台を上回る上昇率で推移している。
 韓国政府は、石油および原材料の国際価格の高騰により、消費者物価指数は短期的には安定しないと見ており、今後の対応として、生産コスト増加に直面する厳しい産業の実態を把握した上、政策に反映するとしている。また、安定的な輸入を図るため、関税割当について、数量の拡大や期限の延長を検討している。
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価格安定に向けた政府の対応

 こうした中、韓国政府は4月15日、価格安定会議(毎週開催)において、インフレの抑制、生鮮食品およびサービスの価格安定対策と併せて、高騰する石油および原材料価格の長期安定について協議した。
 今回の会議では、国内食品加工産業を保護するために、現在の関税割当99品目に新たに10品目を追加する旨が発表された。ただし、品目については言及されていない。
 また、コメおよびサバの価格が上昇基調で推移しているため、政府は、コメの国家備蓄77万トンを追加放出することとしている。
 豚肉価格については、下落基調に転じたものの依然として高い状況にあり、口蹄疫発生の影響に伴う供給不足は当面続くと見込まれる。このため政府は、輸入業者や卸売業者に対し、無税枠で輸入した豚肉を可能な限り早期に、市場へ供給するよう要請する予定である。
   【藤井 麻衣子 平成23年4月20日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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