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海外のでん粉需給動向

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最終更新日:2010年4月30日

海外のでん粉需給動向

2010年5月

調査情報部

絵で見る世界のでん粉製品需給

 
 

海外のでん粉需給動向

◆タ イ◆

タピオカでん粉価格が急騰
 
 タピオカでん粉価格が急騰している。タイタピオカでん粉協会(Thai Tapioca Starch Association)によると、4月20日のバンコクにおけるFOB価格は、前年比69.1%高のトン当たり465米ドルとなっている。これは、害虫被害に加えて干ばつの影響によりタピオカでん粉の原料となるキャッサバの生産量が減少しているためである。害虫被害などキャッサバの生産動向については、本誌前月号「タイのタピオカでん粉をめぐる最近の事情」を参照されたい。
(http://www. alic. go. jp/starch/world/report/201004-01. html)
 
2010年1〜2月のタピオカでん粉輸出、数量・価格とも前年超
 
 2010年2月におけるタピオカでん粉輸出量は、前月(前年同月比170.8%増の18万9300トン)に引き続き、前年同月比88.0%増の20万5500トンと、前年の水準を大幅に上回った。
 
 1〜2月の累計では、前年同期比120.3%増の39万4800トンとなり、その輸出先国別では、前年同期が356トンとほとんど実績のなかったインドネシアが最も多く10万5700トン、次いで、中国8万2300トン(前年同期比92.3%増)、台湾6万1100トン(同48.6%増)、マレーシア3万6300トン(同102.1%増)、日本2万200トン(同11.4%減)と、日本を除くアジア諸国での需要が軒並み伸びていることがうかがえる。
 
 一方、2010年2月におけるタピオカでん粉の輸出価格(FOB)は、需給のひっ迫を反映して、キログラム当たり0.38米ドル(前月比5.6%高、前年同月比52.0%高)と2008年の価格高騰時に匹敵する水準となっている。
 
 また、1〜2月の平均では、前年同期比45.3%高のキログラム当たり0.37米ドルとなっている。(1米ドル=94.04円、平成22年3月末日TTS相場)
 
 
 
化工でん粉輸出価格、日本向けが前月から値を下げる
 
 2010年2月におけるタイのデキストリンおよびその他の化工でん粉輸出量は、前年同月比28.1%増の5万4000トンとなった。
 
 1〜2月の累計では、前年同期比39.1%増の11万7000トンとなった。輸出先国別では、日本が最も多く前年同期比24.2%増の3万7100トン、次いで、中国(同149.4%増の1万9800トン)、インドネシア(同133.4%増の1万6900トン)、韓国(同12.4%増の5900トン)と上位はアジア諸国が占めており、第5位が米国(同113.6%増の5000トン)となっている。
 
 一方、2010年2月の輸出価格(FOB)は、日本向けが前月比6.9%安のキログラム当たり0.54米ドルとなったものの、平均では同0.61米ドル(前年同月比8.9%高)と前月並みの水準となった。
 
 また、1〜2月の平均では、前年同期比7.1%高のキログラム当たり0.61米ドルとなっている。
 
 

◆米 国◆

米国農務省、2009年産のとうもろこしの在庫を上方修正
 
 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)が公表した4月の世界農産物需給推計の月次報告によると、2009/10穀物年度(2009年9月〜2010年8月)における米国のとうもろこし供給量は前月の予測値に据え置かれた一方、需要量においては飼料等向けが前月より1000万ブッシェル(1ブッシェル=25.4キログラム)引き下げられ、前年を3.9%上回る54億5000万ブッシェルとなった。また、エタノール向け、食品・種子・その他工業向け、輸出向けは前月の予測値のまま据え置かれた。
 
 今回の報告は、3月31日に公表された3月1日現在の穀物在庫量を踏まえて推計されたもので、USDAによると2009年12月〜2010年2月の3カ月に飼料等向けが予想を下回ったとし、需要見通しを1億ブッシェル引き下げている。なお、エタノール向け消費については、エタノール価格の値下がりによるガソリンとの混合使用に対するインセンティブが高まっているものの、エタノール在庫が累積し収益幅も縮小していることから、前月の値を据え置いている。
 
 これにより、とうもろこしの期末在庫は18億9900万ブッシェル(同13.5%増)と前月予測値から1億ブッシェル引き上げられた。また、平均農家販売価格は前月の予測価格の上値をブッシェル当たり0.05ドル下げ、下値を同0.05ドル上げて同3.50〜3.70ドルになると予測している。
 
 なお、3月31日に同省全国農業統計局(USDA/NASS)が公表した2010年度の作付面積予測によると、とうもろこしの作付面積は8879万8000エーカーで、前年実績の8648万2000エーカーを2.7%上回るとされている。
 
 
 
 
2010年1月のコーンスターチ輸出価格は下落
 
 2010年1月におけるコーンスターチ輸出量は、前年同月比40.2%増の7400トンであった。輸出先国としては、カナダが最も多く(前年同月比34.0%増の2700トン)、次いで、英国(同67.0%増の1000トン)、メキシコ(同3.1%増の780トン)、日本(同14.6%減の760トン)となっている。
 
 また、1月の輸出価格(FOB)は、とうもろこし価格の下落を受けて、前月比9.7%安のキログラム当たり0.56米ドル(前年同月比13.8%安)となった。
 
 
2010年1月の化工でん粉輸出量は、前年より微増
 
 2010年1月におけるデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比2.4%増の2万9700トンであった。輸出先国としては、コーンスターチと同様、カナダが最も多く(前年同月比0.2%増の6000トン)、次いで、ドイツ(同43.3%増の3800トン)、メキシコ(同7.5%増の3800トン)、日本(同58.5%減の2500トン)、英国(同36.0%増の2300トン)となっている。
 
 1月の輸出価格(FOB)については、前月比2.4%高のキログラム当たり0.86米ドル(前年同月比3.4%安)となっており、依然、過去3年間の平均を上回る状況が続いている。
 
 

◆E U◆

2010年1月のばれいしょでん粉輸出価格が下落、輸出量は増加
 
 2010年1月におけるばれいしょでん粉輸出量は、前年同月比98.8%増の4万8000トンであった。輸出先国としては、中国が最も多く(前年同月の約6倍となる1万3600トン)、次いで、米国(前年同月比78.8%増の6000トン)、韓国(同62.1%増の4400トン)、台湾(同153.9%増の3500トン)となっている。日本向けは、同161.5%増の1000トンであった。
 
 また、1月の輸出価格(FOB)は、前月同のキログラム当たり0.30ユーロ(前年同月比33.3%安)となった。一方、日本向けは、前月比9.4%高の同0.35ユーロ(前年同月比23.9%安)であった。(1ユーロ=126.42円、3月末日TTS相場)
 
 
 
2010年1月の化工でん粉輸出価格も下落
 
 2010年1月におけるデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比24.6%増の2万9600トンであった。輸出先国としては、トルコが最も多く(前年同月比62.6%増の5500トン)、次いで、中国(同136.8%増の3600トン)、スイス(同0.4%減の3200トン)、ロシア(同26.3%増の2800トン)、米国(同68.7%増の2500トン)となっている。日本向けは、同8.2%増の1100トンであった。
 
 1月の輸出価格(FOB)については、ばれいしょでん粉価格の下落を受けて、前月比2.8%安のキログラム当たり0.70ユーロ(前年同月比15.7%安)となっており、日本向けは、前月比2.8%安の同0.69ユーロ(前年同月比24.2%安)であった。
 
 

◆中 国◆

2010年1〜2月の天然でん粉輸入量、大幅増
 
 2010年2月における天然でん粉の輸入量は、前月(前年同月比184.6%増の7万4000トン)に引き続き、前年同月比66.7%増の6万5000トンと、前年の水準を大幅に上回った。1〜2月の累計では、前年同期比113.8%増の13万9000トンとなり、その内訳を見ると、タピオカでん粉が最も多く11万3000トン(前年同期比79.4%増)、次いでばれいしょでん粉2万4000トン(前年同期の12倍)となっている。タピオカでん粉の輸入国は、タイ(7万6000トン)、ベトナム(3万7000トン)の2カ国であった。
 
 2月の輸入単価(FOB)については、タピオカでん粉が前年同月比48.2%高のキログラム当たり0.39米ドル、ばれいしょでん粉が同25.9%安の同0.42米ドルと、両者の価格差が小さくなっている。
 
 一方、2010年2月の輸出量については、前年同月比62.2%減となる1万4000トン(前月比46.7%減)であった。1〜2月の累計では、前年同期比41.2%減の4万トンとなり、その内訳を見ると、コーンスターチが3万2000トンと大半を占め、主にインドネシア(2万2000トン)に輸出されている。
 
 2月の輸出単価(FOB)については、コーンスターチ価格が前年同月比33.1%高のキログラム当たり0.38米ドル、サゴでん粉価格が同56.6%高の同0.59米ドルと、ともに値を上げた。
 
 
 
 
2010年化工でん粉輸入量も前年同期比大幅増
 
 2010年2月におけるデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸入量は、前年同月比87.4%増の1万6000トンとなった。輸入先国別では、タイが同1万1000トンと約8割を占めている。1〜2月の累計では、前年同期比126.2%増の3万5000トンとなった。
 
 2月の輸入単価(FOB)については、前年同月比12.0%安のキログラム当たり0.75米ドルであった。1〜2月の平均では、前年同期比11.1%安の同0.74米ドルとなった。
 
 一方、2010年2月における輸出量は、前年同月比31.5%減の6000トンとなった。輸出先国別では、韓国が最も多く、2500トン、次いで、日本1400トン、フィリピン600トン、豪州300トンであった。1〜2月の累計では、前年同期比32.8%減の1万2000トンとなった。
 
 2月の輸出単価(FOB)については、前年同月比10.8%高のキログラム当たり0.56米ドルであった。1〜2月の平均では、前年同期比21.6%高の0.63米ドルとなった。
 
 
 
 
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