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国内のでん粉需給動向

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最終更新日:2010年4月30日

国内のでん粉需給動向

2010年5月

調査情報部

2010年2月の天然でん粉輸入量は、タピオカでん粉が減少、ばれいしょでん粉が増加

 2010年2月における天然でん粉の輸入量は、前年同月比6.0%増の1万3500トンであった。その内訳を見ると、タピオカでん粉が前年同月比1300トン減となる9600トンとそのシェアを減らす一方、ばれいしょでん粉が同1500トン増の2200トンとなった。これは、タイのタピオカでん粉価格が高騰していることから、ばれいしょでん粉のコストメリットが高まったことによるとみられる。2月の輸入単価(CIF)は、タピオカでん粉がキログラム当たり35.2円(前年同月比27.8%高)、ばれいしょでん粉が同37.7円(前年同月比44.3%安)と、両者の価格差は小さくなっている。
 
 また、1〜2月の累計では、天然でん粉の輸入量は、前年同期比2.4%減の2万6300トンであり、1〜2月の輸入単価の平均は、タピオカでん粉が前年同期比16.7%高のキログラム当たり34.2円、ばれいしょでん粉が同44.6%安の38.5円となっている。
 
 

2010年2月の化工でん粉輸入量は増加

  2010年2月における化工でん粉輸入量は、前年同月比37.2%増の3万3400トンとなった。その内訳はでん粉誘導体(HScode3505.10.100)が3万1900トン、デキストリン(HScode3505.10.200)が1400トンとなっている。輸入先国別に見ると、でん粉誘導体については、タイが1万8500トン(全体の約6割)、米国が6600トン(約2割)であった。デキストリンについては、タイ750トン、中国510トンと、この2カ国で輸入量のうち90%を占めている。1〜2月の累計では、でん粉誘導体が前年同期比14.4%増の5万8400トン、デキストリンが同5.5%減となる2300トンであった。
 
 2月の輸入単価(CIF)については、でん粉誘導体が前年同月比11.1%安となるキログラム当たり61.7円、デキストリンが同14.7%安となる同62.7円であった。1〜2月の平均は、でん粉誘導体が前年同期比11.8%安のキログラム当たり63.5円、デキストリンが同0.1%安の74.6円となった。
 
 
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