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海外のでん粉需給動向

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最終更新日:2010年12月2日

海外のでん粉需給動向

2010年12月

調査情報部

絵で見る世界のでん粉製品需給

 
 

海外のでん粉需給動向

タ イ

◆タピオカでん粉価格(バンコクFOB価格)◆
 
 
・11月23日の価格は、前年比51.3%高のトン当たり575米ドル
 ここ2カ月間は上昇傾向での推移を続けている。キャッサバの主産地である東北地方では10月、大規模な洪水が発生した。被害を恐れた一部の農家は、収穫適期に満たないキャッサバを収穫して出荷しており、また、でん粉含有率も洪水の影響から前年より低くなっている。こうしたことから、2010年度(10月〜翌9月)のキャッサバ生産量は、タピオカ関連の協会が9月に予測した2100万トンを下回るとの現地報道もみられる。
 
 なお、10月下期のキャッサバ価格は、キログラム当たり2.2〜2.9バーツ(でん粉含有率20〜22%程度)と依然高水準で推移している。タイは11月以降乾期を迎え、キャッサバの収穫も本格化するため、その動向に注目したい。
(1米ドル=81.89円、10月末日TTS相場)
 
 
 
◆タピオカでん粉輸出の動向◆
 
 
 
 
・9月の輸出量は10万3000トン(前年同月比28.2%減)
 2009年度(10〜翌9月)のキャッサバ減産による生産減から、5カ月連続での前年割れとなった。
 
 国別では、中国4万4600トン(前年並み)、台湾1万4300トン(53.3%減)、インドネシア1万1000トン(14.0%減)、マレーシア8800トン(8.4%減)、フィリピン5800トン(3.6%減)となった。
 
 
・1〜9月の累計輸出量は129万5000トン(前年同期比13.6%増)
 国別では、中国37万6100トン(13.0%増)、インドネシア25万6100トン(前年同期の約3.5倍)、台湾18万6500トン(15.4%減)、マレーシア14万3500トン(15.8%増)、日本6万5200トン(25.6%減)となった。 
 
 中国については、製紙業などにおける需要の増加や、とうもろこしのでん粉仕向けを規制する政策により需給のひっ迫が続いており、底堅い需要がみられる。
 
 
・9月の輸出価格(FOB)は、前月比1.9%高のトン当たり530米ドル(前年同月の2倍)
 需給のひっ迫を反映して続伸。一方、日本向けは7.4%安の同500米ドルと値を下げた。1〜9月の平均では、前年同期比61.6%高の420米ドルとなった。
 
 
 
◆化工でん粉輸出の動向◆
 
 
 
 
・9月の輸出量は5万4000トン(前年同月比9.6%減)
 これで6カ月連続での前年割れとなった。
 
 国別では、日本2万2200トン(13.7%減)、インドネシア7200トン(37.6%増)、中国5000トン(30.4%減)、韓国2800トン(32.8%減)、米国2400トン(42.7%増)であった。
 
 
・1〜9月の累計輸出量は52万5700トン(前年同期比0.5%増)
 国別では、日本20万6000トン(6.9%増)、中国7万7600トン(5.8%増)、インドネシア5万7900トン(16.4%増)、韓国2万8900トン(7.2%減)、米国2万3800トン(64.9%増)となった。
 
 
・9月の輸出価格(FOB)は、前月比5.1%高のトン当たり830米ドル(前年同月の1.5倍)
 タピオカでん粉価格上昇に連れて続伸。日本向けも5.3%高の790米ドルと値を上げた。1〜9月の平均では、前年同期比29.5%高の690米ドルとなった。
 
 

米 国

◆とうもろこし需給の動向◆
 
 
・とうもろこし生産量は3カ月連続の下方修正
 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)が11月9日に公表した11月の世界農産物需給推計の月次報告によると、米国における2010/11穀物年度(2010年9月〜2011年8月。以下、「2010/11年度」)のとうもろこし生産量は、11月1日現在の全国作況調査を反映して、前月の予測値から1.0%下方修正された。
 
 とうもろこしの生産量は、前月の予測(126億6400万ブッシェル、3億2167万トン、1ブッシェル=25.4キログラム)から1億2400万ブッシェル(315万トン)引き下げられ、125億4000万ブッシェル(前年度比4.3%減の3億1852万トン)になるとされている。これは、1エーカー当たりの収量が、1.5ブッシェル引き下げられ154.3ブッシェルとされたことによる。なお、作況調査では、ミズーリ州、サウスダコタ州、ネブラスカ州、アイオワ州、イリノイ州などコーンベルト諸州において前月に続き単収が引き下げられた。
 
 
・期末在庫は前年度比51.6%減の水準までさらに下方修正
 また、国内消費量については、エタノール向けが1億ブッシェル(254万トン)上方修正、飼料等向けは価格の上昇などから1億ブッシェル(254万トン)下方修正された。一方、輸出量は価格の上昇などにより前月から5000万ブッシェル引き下げられて19億5000万ブッシェル(同1.9%減の4953万トン)と予測されている。
 
 これらの結果、2010/11年度期末在庫は前月より下方修正され、前年度を51.6%下回る8億2700万ブッシェル(2101万トン)になると予測されている。これにより、2010/11年度のとうもろこしの平均生産者販売価格は前月予測値より下値、上値ともに1ブッシェル当たり0.20ドル上昇して、4.80〜5.60ドルになると予測されている。
 
 (なお、シカゴとうもろこし相場の直近のデータについては、当機構ホームページ「海外情報」に掲載しています。)
 
◆コーンスターチ輸出の動向◆
・9月の輸出量は1万5000トン(前年同月比50.2%増)
 国別では、インドネシア6000トン(前年同月実績87トン)、カナダ2800トン(8.1%減)、英国1000トン(30.7%減)、日本800トン(13.2%増)、メキシコ600トン(67.9%減)であった。
 
 インドネシアについては、国内タピオカでん粉減産分の手当てとしての需要が目立つ。
 
 
・1〜9月の累計輸出量は12万100トン(前年同期比60.6%増)
 国別では、インドネシア3万2900トン(前年同期の約57倍)、カナダ2万3500トン(0.8%減)、メキシコ1万2100トン(19.1%減)、英国1万1900トン(10.5%減)、日本7000トン(10.5%増)となった。 
 
 
・9月の輸出価格(FOB)は、前月並みのトン当たり480米ドル(前年同月比15.8%安)
 日本向けは16.1%安の470米ドルと値を下げた。1〜9月の平均では、前年同期比19.2%安の490米ドルとなった。
 
 
 
 
◆化工でん粉輸出の動向◆
 
 
・9月の輸出量は3万8600トン(前年同月比12.4%増)
 国別では、カナダ7800トン(8.7%増)、ドイツ5500トン(85.2%増)、メキシコ5100トン(0.5%減)、日本4000トン(39.5%減)、英国2500トン(165.8%増)であった。
 
 
・1〜9月の累計輸出量は33万200トン(前年同期比18.5%増)
 国別では、カナダ6万1400トン(8.8%増)、メキシコ4万5400トン(14.9%増)、日本4万3800トン(1.1%増)、ドイツ3万9200トン(62.0%増)、英国1万9900トン(45.0%増)となった。
 
 
・9月の輸出価格(FOB)は、前月並みのトン当たり800米ドル(前年同月比1.2%安)
 日本向けは10.9%高の710米ドルと値を上げた。また、1〜9月の平均では、前年同期比2.8%安の820米ドルとなった。
 
 

E U

◆ばれいしょでん粉輸出の動向◆
・8月の輸出量は2万7100トン(前年同月比23.8%減)
 2カ月連続での前年割れとなった。2010年産のばれいしょでん粉生産量は、原料用ばれいしょの不作から前年の水準を下回ると見込まれている。国別では、中国6300トン(7.1%増)、韓国3700トン(20.7%増)、台湾2600トン(72.4%増)、米国2000トン(58.5%減)、タイ1200トン(31.0%減)であった。
 
 
・1〜8月の累計輸出量は34万9600トン(前年同期比36.9%増)
 2009年産ばれいしょが豊作であったことから、依然として前年の水準を大幅に上回っている。国別では、中国が最も多く8万6800トン(前年同期の約3.3倍)、次いで米国3万4600トン(0.8%減)、韓国2万9900トン(26.8%増)、台湾2万5700トン(前年同期の約1.8倍)、タイ1万7600トン(28.1%増)であった。
 
 
・8月の輸出価格(FOB)は、前月比5.4%高のトン当たり390ユーロ(前年同月比14.7%高)
 製紙向け需要の回復などにより、上昇傾向を見せた。日本向けは前月並みの370ユーロとなった。1〜8月の平均では、前年同期比13.5%安の330ユーロとなっている。
(1ユーロ=114.11円、10月末日TTS相場)
 
 
 
◆化工でん粉輸出の動向◆
 
 
・8月の輸出量は3万6500トン(前年同月比31.3%増)
 国別では、トルコが最も多く7600トン(51.8%増)、次いで、スイス3300トン(21.9%増)、ロシア3200トン(9.9%減)、米国3100トン(61.8%増)、中国2900トン(39.8%増)となった。
 
 
・1〜8月の累計輸出量は28万4600トン(前年同期比21.8%増)
 国別では、トルコ6万2900トン(40.3%増)、中国2万6900トン(43.2%増)、スイス2万5800トン(9.4%減)、ロシア2万3400トン(29.0%減)、米国2万1700トン(10.6%増)となった。
 
 
・8月の輸出価格(FOB)は、前月比5.4%高のトン当たり780ユーロ(前年同月比1.3%高)
 日本向けも10.7%高の830ユーロと値を上げた。1〜8月の平均では、前年同期比6.4%安の同740ユーロとなっている。
 
 

中 国

◆天然でん粉輸入の動向◆
・9月の輸入量は6万4000トン(前年同月比32.6%減)
 内訳は、タピオカでん粉5万4000トン、ばれいしょでん粉8000トン、そのほかのでん粉2000トンであった。高価格であることからタピオカでん粉輸入量が前年比40.7%減と大幅に減少した。
 
 
・1〜9月の累計輸入量は66万7000トン(前年同期比4.2%増)
 内訳は、タピオカでん粉が54万トン(12.9%減)と8割を占め、ばれいしょでん粉が11万6000トン(前年同期の6.4倍)であった。タピオカでん粉の輸入先国は、タイ(42万7000トン)、ベトナム(11万トン)となっている。
 
 
・9月の輸入価格(CIF)は、タピオカ、ばれいしょともに前月比高
 タピオカでん粉は12.2%高のトン当たり490米ドル(前年同月比62.1%高)と大きく値を上げ、ばれいしょでん粉も2.0%高の460米ドル(前年同月比同)とやや値を上げた。
 
 
 
◆天然でん粉輸出の動向◆
 
 
・9月の輸出量は4万6000トン(前年同月比2倍)
 4カ月連続で前年の水準を上回ることとなった。このうちコーンスターチが4万2000トンと大半を占めている。
 
 
・1〜9月の累計輸出量は31万9000トン(前年同期比9.6%増)
 コーンスターチが27万4000トンと大半を占めている。
 
 
・9月の輸出価格(FOB)は、コーンスターチが前月比1.3%高のトン当たり440米ドル
 前年同月比24.8%高となり、6カ月連続で続伸した。
 
 
 
◆化工でん粉輸入の動向◆
 
 
・9月の輸入量は1万7000トン(前年同月比7.8%増)
 国別では、タイ8800トン(14.8%減)、オランダ2200トン(145.1%増)、米国1700トン(26.6%減)となっている。
 
 
・1〜9月の累計輸入量は15万5000トン(前年同期比40.4%増)
 国別では、タイ9万3200トン(21.5%増)、米国1万5700トン(79.3%増)、オランダ1万5000トン(54.8%増)となっている。
 
 
・9月の輸入価格(CIF)は、前月並みのトン当たり960米ドル(前年同月比27.6%高)
 1〜9月の平均では、13.0%高の870米ドルとなった。
 
 
 
◆化工でん粉輸出の動向◆
 
・9月の輸出量は1万400トン(前年同月比25%増)
 国別では、韓国が最も多く2800トン(2.2%増)、次いでインドネシア2600トン(前年同月の15倍)、日本1700トン(27.5%減)であった。
 
 
・1〜9月の累計輸出量は7万8100トン(前年同期比18.0%減)
 国別では、韓国2万3900トン(4.0%増)、日本1万6200トン(15.4%増)、マレーシア7400トン(0.2%増)であった。
 
 
・9月の輸出価格(FOB)は、前月比2.9%高のトン当たり630米ドル
 前年同月比17.9%高となり、反発した。なお、1〜9月の平均では、前年同期比23.6%高の630米ドルとなった。
 
 
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:情報課)
Tel:03-3583-8713



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