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海外のでん粉需給動向

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最終更新日:2010年12月27日

2011年1月

調査情報部

世界のでん粉需給2009年
世界の天然でん粉生産量2009年

海外のでん粉需給動向

タイ

◆タピオカでん粉価格(バンコクにおけるFOB価格)◆
図1 タイのタピオカでん粉価格の推移
・12月14日の価格は、前年比48.7%高のトン当たり580米ドル
 9月以降、上昇傾向で推移した。11月中旬始まったからコメの収穫に伴う労働力不足のため、キャッサバの収穫が遅れていることなどから原料が不足している。11月上期のキャッサバ価格は、キログラム当たり2.3〜2.9バーツ(でん粉含有率20〜22%程度)と依然高水準で推移している。一部では、原料高から操業を停止する工場も見られる。
(1米ドル=85.27円、11月末日TTS相場)

◆タピオカでん粉輸出の動向◆
図2 タピオカでん粉輸出の推移
・10月の輸出量は11万7000トン(前年同月比49.8%減)
 2009年度(10〜翌9月)のキャッサバ減産による生産減から、6カ月連続での前年割れとなった。
 国別では、中国4万3500トン(43.1%減)、台湾1万7400トン(43.3%減)、マレーシア1万7200トン(33.6%減)、日本7800トン(3.8%減)、インドネシア7500トン(87.6%減)となった。

・1〜10月の累計輸出量は141万3000トン(前年同期比2.8%増)
 国別では、中国41万9600トン(2.5%増)、インドネシア26万3600トン(前年同期の約2倍)、台湾20万4000トン(18.9%減)、マレーシア16万700トン(7.3%増)、日本7万3000トン(23.7%減)となった。
 中国については、製紙業などにおける需要の増加や、とうもろこしのでん粉仕向けを規制する政策により需給がひっ迫傾向にあり、需要は堅調に推移している。
・10月の輸出価格(FOB)は、前月比3.8%安のトン当たり510米ドル(前年同月比82.1%高)
 10月は高値警戒感から、わずかに値を下げた。日本向けも2.0%安の490米ドルと下落した。1〜10月の平均では、前年同期比62.3%高の430米ドルとなった。

◆化工でん粉輸出の動向◆
図3
・10月の輸出量は4万9000トン(前年同月比17.5%減)
 これで6カ月連続での前年割れとなった。
 国別では、日本1万6500トン(9.4%減)、中国9800トン(26.8%減)、インドネシア5600トン(8.8%増)、韓国2700トン(38.4%減)、シンガポール1900トン(前年同月の約20倍)であった。
・1〜10月の累計輸出量は57万5000トン(前年同期比1.4%減)
 国別では、日本22万2500トン(5.4%増)、中国8万7400トン(0.7%増)、インドネシア6万3500トン(15.7%増)、韓国3万1600トン(11.1%減)、米国2万5200トン(57.1%増)となった。
・10月の輸出価格(FOB)は、前月比2.4%高のトン当たり850米ドル(前年同月比54.5%高)
 タピオカでん粉価格上昇に連れて続伸。日本向けも5.1%高の830米ドルと値を上げた。1〜10月の平均では、前年同期比31.6%高の700米ドルとなった。

米国

◆とうもろこし需給の動向◆

・米国農務省、とうもろこし在庫をわずかに上方修正
 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)が12月10日に公表した12月の世界農産物需給推計の月次報告によると、米国における2010/11穀物年度(2010年9月〜2011年8月。以下、「2010/11年度」)のとうもろこしの期末在庫は、前回の予測値から0.7%上方修正された。これは、とうもろこしの輸入見通しについて、カナダが天候に恵まれ記録的な豊作となったことから前回の予測値から500万ブッシェル(1ブッシェル=25.4キログラム)引き上げられたことによる。しかしながら、2010/11年度のとうもろこしの平均生産者販売価格は前月予測値を据え置いた。
 なお、12月は同省農業統計局(USDA/NASS)によるとうもろこしなどの生産予測が行われないため、当月の報告では穀物の生産に係る数値は更新されていない。
 (シカゴとうもろこし相場の直近のデータについては、当機構ホームページ(http://www. alic. go. jp/international/index. htmlの「海外情報」)に掲載しています。)
表1 米国のとうもろこし需給見通し
表2 世界のとうもろこし需給見通し
◆コーンスターチ輸出の動向◆
図1 米国のコーンスターチ輸出の推移
・10月の輸出量は1万5000トン(前年同月比38.5%増)
 国別では、インドネシア4000トン(前年同月実績85トン)、カナダ2900トン(4.4%増)、英国2000トン(19.4%減)、メキシコ1500トン(48.4%減)、サウジアラビア1000トン(前年同月実績24トン)であった。
 インドネシアについては、国内タピオカでん粉減産分の手当てとしての需要が目立つ。
・1〜10月の累計輸出量は13万5200トン(前年同期比57.8%増)
 国別では、インドネシア3万6800トン(前年同期の約55倍)、カナダ2万6400トン(0.2%減)、英国1万3900トン(11.9%減)、メキシコ1万3700トン(23.9%減)、日本7200トン(7.9%増)となった。
・10月の輸出価格(FOB)は、前月比4.2%高のトン当たり500米ドル(前年同月比12.3%安)
 1〜10月の平均では、前年同期比18.3%安の490米ドルとなった。

◆化工でん粉輸出の動向◆
図2 米国のデキストリン及びその他の化工でん粉輸出の推移
・10月の輸出量は4万4200トン(前年同月比40.8%増)
 国別では、カナダ8000トン(9.6%増)、日本7300トン(154.5%増)、ドイツ5400トン(30.2%増)、メキシコ4400トン(18.5%増)、英国3600トン(前年同月の3.3倍)であった。
・1〜10月の累計輸出量は37万4400トン(前年同期比20.8%増)
 国別では、カナダ6万9400トン(8.9%増)、日本5万1100トン(10.7%増)、メキシコ4万9700トン(15.2%増)、ドイツ4万4600トン(57.4%増)、英国2万3500トン(61.4%増)となった。
・10月の輸出価格(FOB)は、前月比1.3%安のトン当たり790米ドル(前年同月比9.2%安)
 日本向けも12.7%安の620米ドルと値を下げた。また、1〜10月の平均では、前年同期比3.5%安の820米ドルとなった。

EU

◆ばれいしょでん粉輸出の動向◆
図1 EUのばれいしょでん粉輸出の推移
・9月の輸出量は3万5200トン(前年同月比0.5%増)
 国別では、中国7500トン(68.9%増)、韓国4500トン(44.6%増)、台湾3200トン(70.9%増)、米国2900トン(34.6%減)、香港2000トン(170.3%増)であった。
 なお、英国のPotato Council が11月30日付けで公表したEuro Potato によると、EU15カ国における2010年産ばれいしょの生産量は、前年産比11.2%減と見込まれる。また、11月末からの厳しい寒波による降雪により、未収穫となるばれいしょも発生すると見込まれている。

・1〜9月の累計輸出量は38万4700トン(前年同期比32.5%増)
 2009年産ばれいしょが豊作であったことから、依然として前年の水準を上回っている。国別では、中国が最も多く9万4300トン(前年同期の約3.1倍)、次いで米国3万7400トン(4.6%減)、韓国3万4500トン(28.9%増)、台湾2万8900トン(181.1%増)、タイ1万9400トン(27.0%増)であった。
・9月の輸出価格(FOB)は、前月比7.7%高のトン当たり420ユーロ(前年同月の27.3%高)
 製紙向け需要の回復などにより続伸した。1〜9月の平均では、前年同期比9.8%安の340ユーロとなっている。
 (1ユーロ=112.16円、11月末日TTS相場)

◆化工でん粉輸出の動向◆
図2 EUのデキストリン及び化工でん粉輸出の推移
・9月の輸出量は3万6300トン(前年同月比27.5%増)
 国別では、トルコが最も多く7600トン(38.9%増)、次いで、中国3900トン(58.4%増)、スイス3600トン(16.9%増)、ロシア2800トン(16.6%減)、米国2700トン(1.9%増)となった。
・1〜9月の累計輸出量は32万900トン(前年同期比22.4%増)
 国別では、トルコ7万500トン(57.2%増)、中国3万800トン(63.8%増)、スイス2万9400トン(3.3%増)、ロシア2万6200トン(20.3%減)、米国2万4300トン(24.1%増)となった。
・9月の輸出価格(FOB)は、前月比1.3%安のトン当たり770ユーロ(前年同月比同)
 日本向けも10.8%安の740ユーロと値を上げた。1〜9月の平均では、前年同期比5.8%安の同750ユーロとなっている。

中国

◆天然でん粉輸入の動向◆
図1 中国の天然でん粉輸入量の推移
図2 中国の天然でん粉輸入価格の推移
・10月の輸入量は5万6000トン(前年同月比16.4%減)
 内訳は、タピオカでん粉4万6000トン、ばれいしょでん粉9000トン、そのほかのでん粉1000トンであった。輸入の減少は、8割を占めるタピオカでん粉の供給減で前年比25.8%減と大幅に減少したことが大きい。
・1〜10月の累計輸入量は72万3000トン(前年同期比2.3%増)
 内訳は、タピオカでん粉が58万6000トン(14.1%減)、ばれいしょでん粉が12万5000トン(前年同期の5.7倍)であった。タピオカでん粉の輸入先国は、タイ(46万7000トン)、ベトナム(11万5000トン)となっている。
・10月の輸入価格(CIF)は、タピオカ、ばれいしょともに前月を上回る
 タピオカでん粉は1.6%高のトン当たり500米ドル(前年同月比60.8%高)、ばれいしょでん粉も1.7%高の460米ドル(同0.4%高)とやや値を上げ、前月に続きタピオカでん粉がばれいしょでん粉を上回る状況が続いた。

◆天然でん粉輸出の動向◆
図3
・10月の輸出量は3万6000トン(前年同月比56.5%増)
 5カ月連続で前年の水準を上回ることとなった。
・1〜10月の累計輸出量は35万5000トン(前年同期比13.1%増)
 コーンスターチが30万6000トンと大半を占めている。
・10月の輸出価格(FOB)は、コーンスターチが前月比0.8%高のトン当たり440米ドル
 7カ月連続で続伸し、前年同月比では26.9%高となった。

◆化工でん粉輸入の動向◆
図4 中国のデキストリン及びその他の化工でん粉輸入の推移
・10月の輸入量は1万2000トン(前年同月比18.8%減)
 国別では、タイ6200トン(40.9%減)、オランダ1000トン(61.8%増)、米国1000トン(37.0%減)となっている。減少の要因としては、タイ産の価格高騰による影響があるとみられる。
・1〜10月の累計輸入量は16万7000トン(前年同期比33.4%増)
 国別では、タイ9万9300トン(14.0%増)、米国1万6700トン(62.0%増)、オランダ1万6000トン(55.2%増)となっている。
・10月の輸入価格(CIF)は、前月比9.1%高のトン当たり1050米ドル(前年同月比44.1%高)
 1〜10月の平均では、15.4%高の890米ドルとなった。

◆化工でん粉輸出の動向◆
図5 中国のデキストリン及びその他の化工でん粉の輸出量の推移
・10月の輸出量は8400トン(前年同月比16.5%増)
 国別では、韓国が最も多く3700トン(6.4%増)、次いでインドネシア1300トン(前年同月の約4倍)、日本700トン(58.7%減)であった。
・1〜10月の累計輸出量は8万6500トン(前年同期比15.6%減)
 国別では、韓国2万7600トン(4.3%増)、日本1万6900トン(7.2%増)、マレーシア7700トン(0.2%増)であった。
・10月の輸出価格(FOB)は、前月比8.1%高のトン当たり680米ドル
 続伸し、前年同月比24.2%高となった。1〜10月の平均では、前年同期比23.9%高の640米ドルとなった。
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:情報課)
Tel:03-3583-8713



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