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でん粉の需給・価格動向

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最終更新日:2011年9月9日

でん粉の需給・価格動向

2011年9月

調査情報部

主要国におけるでん粉事情(2011年8月現在)

 
 

絵で見る世界のでん粉製品需給

 
 

海外のでん粉需給動向

とうもろこし

米 国

生産量は単収減により下方修正

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は8月11日、世界農産物需給推計の月次報告を公表した。これによると、米国における2011/12穀物年度(2011年9月〜2012年8月。以下、「年度」)のとうもろこし生産予測量は、収穫面積および単収の引き下げにより下方修正された。

 作付面積は前月から据え置かれたものの、収穫面積が8488万エーカーから8439万エーカーにわずかに下方修正された。そして注目された単収は、コーンベルトの多くの地域で7月は高温と少雨となったことから、前月の1エーカー当たり158.7ブッシェルが153.0ブッシェルに下方修正された。これにより生産量も5億5600万ブッシェル下方修正されて前年比3.8%増の129億1400万ブッシェル(3億2802万トン)になると予測された。

在庫率も下方修正され、再び5%台に

 一方、消費量については主要用途で軒並み下方修正となった。飼料等向けは、供給量の縮小と価格の上昇見通しなどから1億5,000万ブッシェル下方修正された。また、エタノール向けは暗い景気見通しとガソリン価格の高騰からガソリン消費が減少すると見込まれ、5000万ブッシェルの下方修正がなされた。輸出はとうもろこしの代替需要として小麦の飼料利用が高まるとみて1億5000万ブッシェルの下方修正となった。

 期末在庫については、総消費量の減少分より総供給量の減収分の方が大きいことから、1億5600万ブッシェル下方修正され、在庫率は前月の6.4%から5.4%に低下した。

 生産者平均販売価格は、需給ひっ迫感のため先月の値から下値、上値を70セント引き上げて過去最高値となるブッシェル当たり6.20〜7.20ドルになると予測された。

(シカゴとうもろこし相場の直近のデータについては、当機構ホームページ(http://www.alic.go.jp/international/index.htmlの「海外情報」)に掲載しています。)
(1米ドル=78.85円、7月末日TTS相場)
 
 
6月の輸出価格、下降に転じるも依然高水準
 
 
 6月のとうもろこし(HScode:100590)輸出量は、前年同月比11.9%減の387万トンとなった。国別では、日本向け135万トン(24.3%増)、メキシコ向け78万4000トン(8.6%増)、韓国向け35万5000トン(45.6%減)となっている。中国向けについては、前年同月比48.8%減となる6万6000トン(前月比62.7%減)となった。中国向けの減少は、前月急増した(5月の輸出量は、前年同月の115倍となる17万6000トン)反動とみられる。 なお、1〜6月の累計では、豊作であった前年同期を10.4%下回る2298万8000トンであった。 また、輸出価格(FOB)はトン当たり310米ドルと、前月からは3.1%値を下げたものの、前年同月比では77.6%高と、在庫率の低さを反映して依然高水準となっている。


中 国

6月の輸出価格、3か月ぶりに軟化
 
 
 6月のコーンスターチ輸出量は、前年同月比41.8%減の2万200トンと、前月に続き前年の水準を大幅に下回った。この要因の一つには、国内需要の増加があると考えられる。国別では、インドネシア向け6300トン(66.9%減)、韓国向け6200トン(前年同月の約28.9倍)、ナイジェリア向け1600トン(前年同月の約5.2倍)、マレーシア向け1500トン(37.8増)となっている。

 また、輸出価格(FOB)は前月比0.6%安となるトン当たり510米ドルと、3月以来3カ月ぶりに低下したが、依然として前年同月比では24.9%高の高水準である。 

タピオカでん粉

タ イ

8月のタピオカでん粉価格、前月に続き軟化傾向
 
 
 8月上期の東北部におけるキャッサバ価格は、キログラム当たり1.7〜2.2バーツ(でん粉含有率21〜24%)となった。収穫期前であることや降雨のためキャッサバの収穫量は低水準であり、でん粉工場の稼働率は6割程度にとどまっているとみられる。 タピオカでん粉価格は、8月に入ってさらに軟化し、トン当たり440〜470米ドルでの推移となった。8月30日では、前年度比19.3%安の同440米ドルであった。軟化の要因は、7月に引き続き、でん粉製造業者が高値を見込んで抱えていた在庫を販売しているためとみられる。

6月の輸出量も前年を下回る水準
 
 
 6月の輸出量は10万5000トンと、前年同月比1.6%減とわずかに前年の水準を下回った。害虫コナカイガラムシの発生によるキャッサバ減産の影響から、2010年5月以降前年割れが続いている。国別では、中国向け2万2900トン(32.2%減)、台湾向け1万6800トン(33.4%増)、インドネシア向け1万6600トン(0.7%増)、マレーシア向け1万6400トン(52.5%増)、日本向け9900トン(7.1%減)であった。

 2010年度(2010年10月〜2011年9月)のキャッサバ生産量は、害虫被害の影響などで、前年度比5.2%減の2081万トンと減少が見込まれていることから、輸出量は低い水準で推移するものと考えられる。

ばれいしょでん粉

E U

8月時点でのばれいしょの作柄は不透明

 8月中旬には一部のでん粉製造事業者が操業を開始した。原料となるばれいしょの8月時点での作柄は、春ごろの少雨や、その後の霜などの影響により、良好とはならないとされる。ただし、ばれいしょの生産量の予測には8月の天候を見極める必要がある。

 中国はEU産ばれいしょでん粉に対してアンチダンピング税を2007年2月6日から課している。これは5年間の措置であり、2012年2月6日に廃止されることとなっているが、中国国内のでん粉製造事業者は適用期間の延長を要望するとみられており、今後の動向が注目される。なお、中国政府が現在行っているEU産ばれいしょでん粉のアンチダンピングに関する調査結果は、今年9月30日までに出されることとなっている。

6月の輸出価格、依然高止まり
 
 
 6月の輸出量は前年同月比50.4%減の2万900トンと、減産の影響から前年の水準から半減した。国別では、韓国向け4500トン(33.5%増)、米国向け3900トン(4.6%増)、フィリピン向け1700トン(前年同月の約2倍)、中国向け1400トン(80.0%減)、香港向け900トン(57.6%減)となった。

 また、輸出価格(FOB)は前月比1.3%高のトン当たり800ユーロであった。これは、前年同月(360ユーロ)の2倍以上の水準であり、減産に伴う需給ひっ迫から、高止まりしている。

(1ユーロ=112.89円、7月末日TTS相場)

化工でん粉

輸出国の動向

タ イ

6月の輸出価格は前年同月比1.6割高のトン当たり810米ドル
 
 
 6月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比24.9%増の7万3100トンとなった。国別では、日本向け2万5200トン(23.2%増)、中国向け7900トン(14.0%減)、インドネシア向け7500トン(20.1%増)、オランダ向け7300トン(前年同月の約5倍)、韓国向け4200トン(12.2%増)であった。

 また、輸出価格(FOB)はタピオカでん粉価格の高騰から高止まりしており、トン当たり810米ドルと前月から変わらず、前年同月比でも15.7%高となった。


米 国

6月の輸出価格はトン当たり860米ドルとほぼ横ばい
 
 
 6月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、3万8700トンと前年同月比6.5%増となった。国別では、カナダ向け7600トン(5.7%増)、日本向け4600トン(0.4%増)、メキシコ向け4000トン(25.7%減)、ドイツ向け3900トン(1.7%増)、英国向け3200トン(20.5%増)であった。

 また、輸出価格(FOB)は前月比1.2%高のトン当たり860米ドル(前年同月比1.0%高)とほぼ横ばいで推移した。


中 国

6月の輸出価格は前年同月を大幅に上回るトン当たり870米ドル
 
 
 6月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比39.7%減の5400トンとなった。国別では、韓国向けが最も多く1600トン(43.2%減)、次いで日本向け800トン(3.1%増)、台湾向け500トン(30.6%減)であった。

 また、輸出価格(FOB)は前月のトン当たり780米ドルから値を上げ870米ドル(前年同月比33.4%高)となった。


E U

6月の輸出価格は前年同月を2割超下回る
 
 
 6月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比40.1%増の5万5900トンであった。国別では、フィリピン向けが最も多く1万9100トン(前年同月の約18倍)、次いで、トルコ向け9300トン(6.5%減)、ロシア向け4400トン(55.2%増)、中国向け3300トン(18.1%増)、米国向け2800トン(4.1%減)であった。

 また、輸出価格(FOB)はトン当たり620ユーロと前月(880ユーロ)から大幅に値を下げ、前年同月比では23.1%安となった。


輸入国の動向

中 国

6月の純輸入量は前年同月2.2倍の9000トン
 
 
 6月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸入量は、前年同月比10.3%増の1万4500トンであった。輸入先はタイが8400トンと約6割を占めた。同国は、堅調なでん粉需要を反映して、2009年6月以降化工でん粉の純輸入国となっており、6月の純輸入量は9000トンと、前年同月の2.2倍であった。

 輸入価格(CIF)は、前月比5.4%高となるトン当たり1110米ドル(前年同月比8.5%高)と値を上げた。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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