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でん粉の需給・価格動向

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最終更新日:2012年3月9日

でん粉の需給・価格動向

2012年3月

調査情報部

主要国におけるでん粉事情(2012年2月現在)

絵で見る世界のでん粉製品需給

海外のでん粉需給動向

とうもろこし

米 国

2011年産の期末在庫見通しを下方修正

 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は2月9日、2月の世界農産物需給推計の月次報告を公表した。米国における2011/12穀物年度(2011年9月〜2012年8月。以下、「2011/12年度」)のとうもろこし生産については、すべて前月の予測値が据え置かれた一方、期末在庫は輸出増により4500万ブッシェル下方修正された。

輸入を500万ブッシェル、輸出を5000万ブッシェル上方修正

 とうもろこしの輸入予測量は、前月の値から500万ブッシェル引き上げられ、輸出量については、輸出競合国アルゼンチンの高温乾燥の天候による減産を反映して、5000万ブッシェル引き上げられた。その結果、期末在庫が8億4600万ブッシェルから4500万ブッシェル引き下げられ、8億100万ブッシェル(2035万トン、1ブッシェル=25.4キログラム)とされた。これにより在庫率(期末在庫/総消費量)は前月の6.7%から6.3%と低下することとなった。生産者平均販売価格は、中央値に変わりはないが、下値を前月の値から1ブッシェル当たり0.10ドル上げ、上値を同0.10ドル下げて同5.80〜6.60ドルになると予測した。

(シカゴとうもろこし相場の直近のデータについては、当機構ホームページの「海外情報」)に掲載しています。)
(1米ドル=77.38円、1月末日TTS相場)
2011年の中国向け輸出量は、前年比86.2%増
 12月のとうもろこし(HScode:100590)輸出量は、前年同月比9.1%増の443万3000トンとなった。国別では、日本向け133万トン(同19.2%減)、メキシコ向け89万2000トン(同106.2%増)、韓国向け66万1000トン(同7.0%減)となった。中国向けについては、前年同月の2100トンから大幅に増加し、79万3000トンとなった。

 2011年の輸出量を見ると、全体で4583万1000トンと前年を9.6%下回っている一方で、中国向けは同86.2%増の273万8000トンと前年の水準を大幅に上回っている。

 また、輸出価格(FOB)はトン当たり290米ドルと前月から10ドル値を下げたが、前年同月比では13.7%高と、依然高止まりの状況となっている。


中 国

12月の輸出量、前年同月比7割減の9900トン
 12月のコーンスターチ輸出量は、中国国内需要の増加などにより、前年同月比72.0%減のわずか9900トンとなった。3カ月連続で1万トンを割り込む水準での推移となっている。国別では、インドネシア向け4400トン(同65.8%減)、フィリピン向け1400トン(同28.0%減)、香港向け780トン(同50.4%増)、マレーシア向け530トン(同94.0%減)と、香港向けを除いて大幅な減少となった。

 また、輸出価格(FOB)は同16.5%高となるトン当たり530米ドルとなり、値を下げた前月から反発した。

タピオカでん粉

タ イ

キャッサバ担保融資制度の詳細が閣議決定
 2月28日におけるキャッサバの農家販売価格は、キログラム当たり2.30〜2.55バーツ(でん粉含有率30%)であった。タピオカでん粉価格は、同日現在で前年比23%安のキログラム当たり13.1バーツ(トン当たり445米ドル)と横ばいでの推移が続いている。

 タイ政府は2月、昨年10月開始されたコメに続き、キャッサバを対象にした担保融資制度を開始した。その主な内容については以下のとおりである。
・キャッサバの担保融資価格はキログラム当たり2.75バーツ(でん粉含量25%)で、毎月キログラム当たり0.05バーツ引き上げ
・政府の買い取り量の上限は1000万トン、1農家当たりの上限は250トン
・終了時期は5月31日まで

 キャッサバの担保融資制度は、当初収穫繁忙期となる10月中旬にはその内容が決定し、開始される予定であったが、洪水などの影響により遅れていた。

 なお、今回決定された担保融資価格でのタピオカでん粉の生産コストを推計すると、キログラム当たり約14バーツとなる。これは米ドルで換算した場合、トン当たり約450バーツと高水準である。

12月の輸出量、前年同月を14.5%上回る
 12月の輸出量は、16万1000トンと前年同月を14.5%上回った。国別に見ると、インドネシア向けの輸出の増加が目立ち、5万2000トン(前年同月の約10倍)と大幅な伸びを見せた。次いで、中国向け3万1500トン(前年同月比45.6%減)、マレーシア向け1万8600トン(同31.5%増)、台湾向け1万8400トン(同2.8%減)、日本向け1万4500トン(同34.1%増)であった。

 2011年の輸出量で見ても、186万1100トンと前年を9.9%上回ることとなっている。最大の輸出先は中国(前年比8.0%減の49万3200トン)であるが、インドネシア向けが46万2300トンと前年を68.5%上回る伸びを見せた。

ばれいしょでん粉

E U

12月の輸出価格、3カ月横ばいのトン当たり720ユーロ
 12月のばれいしょでん粉輸出量は、前年同月比1.2%増の3万400トンとなった。国別では、米国向け7800トン(同43.8%増)、韓国向け3500トン(同5.2%増)、日本向け2900トン(同3.3倍)、中国向け2200トン(同45.1%減)、メキシコ向け1300トン(同14.8%減)であった。

 2011年通年では、前年比40.5%減の29万4100トンと前年の水準を大幅に割り込んだ。 また、12月の輸出価格(FOB)はトン当たり720ユーロと10月から3カ月連続での横ばいで推移しているが、前年同月(610ユーロ)の約1.2倍である。

 現地報道などによると、2011年産でん粉用ばれいしょの作柄は平年並みの水準であり、ばれいしょでん粉生産量は大幅な減産となった前年を上回る見込みである。しかしながら、前年の需給ひっ迫によって在庫が枯渇していることが課題となっている。 
(1ユーロ=101.99円、1月末日TTS相場)

化工でん粉

輸出国の動向

タ イ

12月の輸出価格、前月並みのトン当たり730米ドル
 12月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比0.4%減の5万9600トンとなった。国別では、日本向け2万4000トン(同63.7%増)、中国向け6700トン(同47.8%減)、韓国向け4900トン(同27.4%増)、インドネシア向け3300トン(同51.7%減)、台湾向け2300トン(同46.8%増)であった。

 2011年通年では、前年比14.3%増の80万3800トンと増加したが、この要因は中国向けが同22.5%増の14万4000トンと伸びたことである。

 また、12月の輸出価格(FOB)は、前月並みのトン当たり730米ドルとなった。


米 国

12月の輸出価格、トン当たり880米ドルと下落するも前年同月比1割高
 12月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比2.2%増の3万8800トンとなった。国別では、カナダ向け6000トン(同19.0%減)、日本向け4800トン(同24.9%増)、メキシコ向け4600トン(同1.7%減)、ドイツ向け3000トン(同29.9%減)、英国向け2900トン(同3.6%増)と日本を除いて軒並み減少した。

 また、輸出価格(FOB)は前月からトン当たり20米ドル値を下げたものの、依然880米ドル(同9.8%高)と高止まりしている。 


中 国

12月の輸出価格、続落しトン当たり710米ドル
 12月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比86.6%増の1万1800トンとなった。国別では、韓国向けが最も多く6300トン(前年同月の3.9倍)、次いで日本向け2200トン(前年同月比42.9%増)、マレーシア向け910トン(同18.7%増)、香港向けが480トン(同61.0%増)となった。

 2011年通年では前年比3.8%増の10万5600トンであった。 また、12月の輸出価格(FOB)は、前月のトン当たり760米ドルから710米ドル(前年同月比6.5%安)と軟化した。


E U

12 月の輸出価格、トン当たり910ユーロへ続伸
 
 
 12月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比10.6%減の2万9600トンであった。国別では、トルコ向けが最も多く7100トン(同8.2%減)、次いで、ロシア向け2100トン(同1.7%増)、韓国向け2000トン(同19.0%減)、中国向け2000トン(同40.9%減)、日本向け2000トン(同34.7%増)であった。 また、輸出価格(FOB)はトン当たり910ユーロと前月から20ユーロ値を上げたが、前年同月(770ユーロ)の約1.2倍であった。


輸入国の動向

中 国

12月の輸入価格、続伸しトン当たり1110米ドル
 
 
 12月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸入量は、前年同月比6.8%減の2万3200トンであった。8月以降、前年の水準を大幅に上回って推移していたが、12月は落ち着きを見せた。2011年通年の輸入量では、23万8100トンとなり、前年を13.2%上回ることとなった。なお、主な輸入先国はタイで、約2/3のシェアを占めている。

 中国は、堅調なでん粉需要を反映して、2009年6月以降化工でん粉の純輸入国となっている。12月の純輸入量は、前年同月比38.5%減となる1万1400トンとなった。2011年通年での純輸入量は、前年比22.0%増の13万2000トンとなっている。

 また、12月の輸入価格(CIF)は前年同月比では12.4%高のトン当たり1110米ドルとなり、前月から20米ドル値を上げた。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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