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国内のでん粉需給動向

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最終更新日:2012年8月10日

国内のでん粉需給動向

2012年8月

調査情報部

農林水産省、でん粉需給見通しを公表

 農林水産省は、2012年7月にでん粉の需給見通しを公表した。
 
 

(1)需要

〜23年度は前年度比9万6000トン減少の見込み〜

 23でん粉年度の総需要量は、前年度比9万6000トン減の270万8000トンと見込まれる。そのうち、需要の約2/3を占める糖化用は、年度当初に記録的な降雨等の不順な天候の影響により需要が低迷した。24年2月以降、ノンアルコールビールの新たな異性化糖需要の拡大により堅調に推移しているものの、発泡酒向け水あめ等の需要が大幅に落ち込んでいることから、前年度比5万7000トン減の180万トンと見込まれる。化工でん粉用は、家庭用・中食用の冷凍食品向け需要が伸びる一方、製紙・段ボール向け需要が低迷しているため、同1万6000トン減の31万3000トンと見込まれる。その他の用途は、ビールの外食向けの販売が回復基調にある一方で、震災により生産施設等が大きな打撃を受けた水産練製品向けや製紙・段ボール向けの需要が低迷していることから、全体として同2万3000トン減の59万5000トンと見込まれる。

(2)供給

〜需要に見合った数量を供給〜

 23でん粉年度の総供給量は、前年度比9万5000トン減の270万4000トンと見込まれる。その内訳は、かんしょでん粉4万5000トン、ばれいしょでん粉17万1000トン、コーンスターチ232万3000トン、輸入でん粉15万2000トンなどとなっている。

 23年産の状況をみてみると、かんしょについては、植付期の低温や長雨により初期生育は遅れたが、その後の天候が良好であったことから、原料かんしょの集荷量は前年度比2000トン増の14万9000トンとなったものの、でん粉歩留まりが低下したため、かんしょでん粉の生産量は前年同の4万5000トンとなった。ばれいしょについては、天候不順による植付けの遅れにより、十分な生育期間が確保できなかったことや、収穫期の度重なる台風の影響があったものの、原料ばれいしょの集荷量は77万4000トンと過去最低水準となった前年度から2万9000トン増加し、ばれいしょでん粉の生産量は前年度比8000トン増の17万1000トンとなった。コーンスターチ用とうもろこしは、主要な需要先である糖化製品の需要が概ね堅調に推移していることや、23年産の国内産いもでん粉の減産を勘案し、でん粉ベースで232万3000トンと見込んでいる。

◆天然でん粉輸入の動向◆

・5月の天然でん粉輸入量は、約1万6200トン(前年同月比29.2%増)
 内訳は、タピオカでん粉が前年同月比26.4%増となる1万2500トン、サゴでん粉が同85.4%増となる2800トン、ばれいしょでん粉が同39.9%減となる600トンであった。

・5月の輸入価格(CIF)は、タピオカでん粉、ばれいしょでん粉ともに前月より値を下げる
 タピオカでん粉価格は前月比6.2安のトン当たり3万6800円(前年同月比26.2%安)、ばれいしょでん粉価格は同14.4%安の8万7400円(同9.1%高)であった。タピオカでん粉、ばれいしょでん粉ともに前月より値を下げた。
 
 
 
 

◆化工でん粉輸入の動向◆

・5月の化工でん粉輸入量は、約4万6000トン(前年同月比17.4%増)
 内訳は、でん粉誘導体(HScode:3505.10.100)が4万3300トン、デキストリン(HScode:3505.10.200)が2400トンであった。でん粉誘導体の輸入相手国は、タイが2万4000トンと全体の55%を占め、次いで米国5700トン、ベトナム3200トン、中国3000トンとなっている。でん粉誘導体の輸入価格(CIF)は、前月比7.3%高のトン当たり6万9000円。デキストリンは同10.1%安の9万2000円であった。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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