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でん粉の需給・価格動向

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最終更新日:2012年8月10日

でん粉の需給・価格動向

2012年8月

調査情報部

 
 

絵で見る世界のでん粉製品需給

 
 

海外のでん粉需給動向

とうもろこし

米 国

生産量減少見通しにより、期末在庫も下方修正


 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は7月11日、7月の世界農産物需給推計の月次報告を公表した。米国における2012/13穀物年度(2012年9月〜翌8月。以下、「2012/13年度」)のとうもろこしの作付面積は、先月の需給見通し(6月12日公表)では、3月の生産者意向調査に基づく数値が据え置かれていたが、6月29日に公表された「Acreage」を受けて、今回50万エーカー上方修正され9640万エーカーであった。

 一方、生産量は収穫面積が下方修正されて8890万エーカーとなり、1エーカー当たりの単収が先月の値から下方修正され146.0ブッシェル(3.7トン、1ブッシェル=25.4キログラム)となったことから、先月の予測値から12.3%下回る129億7000万ブッシェル(3億2943万トン)になると予測された。

 消費量については、飼料向け、エタノール向けなどの減少見通しから7億5500万ブッシェル下方修正された。今回、消費量が減少するものの、生産量が大きく落ち込むことが見込まれることから、期末在庫は先月の予測値より6億9800万ブッシェル下方修正され、在庫率は先月の予測値の13.7%から9.3%に低下した。

 生産者平均販売価格は、先月の値から下値、上値共に大幅に引き上げられ1ブッシェル当たり5.40〜6.40ドルになると予測された。 
(シカゴとうもろこし相場の直近のデータについては、当機構ホームページの「海外情報」)に掲載しています。)
 
 
中国向け5月の輸出量は、67万トンと前年同期の3.8倍
 
 
 5月のとうもろこし輸出量は、前年同月比22.1%減の328万9000トンとなった。5月の中国向け輸入量は前月から8.7倍の67万トンと大幅に増加した。2012年1〜5月の輸出量は、前年同期比11.2%減の1701万4000トンであった。1〜5月における国別輸出量は、メキシコ向け533万7000トン(前年同期比55.9%増)、日本向け502万8000トン(同9.6%減)、中国向け143万2000トン(前年同期の7.8倍)、韓国向け135万4000トン(前年同期比47.1%減)、ベネズエラ78万2000トン(前年同期の3.6倍)となった。この背景として、中国の畜産業発展における穀物飼料の需要が堅調であると推測できる。

 また、輸出価格(FOB)は前年同月比8.0%安であったものの、トン当たり290米ドル(約2万3000円)と前月と変わらず、依然、高水準で推移している。 
(1米ドル=80.31円、6月末日TTS相場)


中 国

6月輸出価格は上昇し、トン当たり542米ドル
 
 
 6月のコーンスターチ輸出量は、前年同月から大幅減の74.5%減の5100トンであった。2012年第2四半期の輸出量については、5万9000トンと前年同期比63.5%減の大幅な減少となった。第2四半期における国別輸出量は、インドネシア向け2万5200トン(前年同期比53.0%減)、ナイジェリア向け7700トン(同2.1%増)、フィリピン向け4600トン(同82.5%減)、マレーシア向け3400トン(同84.5%減)、香港向け2800トン(同17.8%減)となった。中国では、国内砂糖価格の高騰による代替甘味料用原料としてのコーンスターチ需要が高まり、輸出量が大幅に減少している。

 また、輸出価格(FOB)は前年同月比6.6%高のトン当たり542米ドル(約4万4000円)と堅調に推移した。 
(1米ドル=80.31円、6月末日TTS相場)

タピオカでん粉

タ イ

7月のタピオカでん粉価格、キログラム当たり440米ドルと2カ月間据え置き
 
 
 6月下期の東北部におけるキャッサバ価格は、キログラム当たり2.10〜2.40バーツ(でん粉含有率22〜24%)であった。タピオカでん粉価格は、7月24日現在でキログラム当たり13.3バーツ(トン当たり440米ドル)の前年比6.0%安であった。

 タイ政府は、5月31日で終了する予定だった担保融資制度を6月30日まで延期することと決めた。洪水の影響で、例年より制度開始が遅れたことや、適用期間内に工場へ持ち込まれていないキャッサバが多く、農家からの延長を求める声が多かったことが理由である。なお、この制度の対象となる政府買い取り上限は1000万トンである。2012年2月から6月24日までの制度対象となったキャッサバの量が926万2000トンであった。同時期において制度の対象となったキャッサバを原料として生産されたタピオカチップは242万4000トン、タピオカでん粉は、77万3000トンであった。

2012年1〜5月のインドネシア向け輸出量、前年同期の5.3倍
 
 
 5月のタピオカでん粉輸出量は、22万5000トンと前年同月の2.1倍となった。2012年1〜5月の輸出量は、前年同期比34.7%増の87万7000トンであった。1〜5月における国別輸出量は、インドネシア向け33万1800トン(前年同期の5.3倍)、中国向け19万5100トン(前年同期比16.4%減)、マレーシア向け9万1100トン(同48.1%増)、台湾向け9万800トン(同13.0%減)、日本向け5万3100トン(同9.9%増)となった。近年、甘味料等の内需の高まりにより需給がひっ迫しているインドネシア向けの輸入量が急増している。

ばれいしょでん粉

E U

ばれいしょ生産量、昨年度から減少する見込み


 7月の北西ヨーロッパばれいしょ生産者会(以下、NEPGとする。)による報告によると、主要5生産国(ベルギー、オランダ、ドイツ、フランス、英国)における2012年産ばれいしょの作柄は、前年度から減少する見込みである。最も減少率が大きいのは、ベルギーである。2012年産ばれいしょの生産量(生食用及び加工用)予測を見積もるには早い時期ではあるが、植え付けの遅延で生育は遅れており、前年度比9.3%減の2425万トンとNEPGは予測している。


5月の輸出価格、トン当たり580ユーロと続落
 
 
 5月のばれいしょでん粉輸出量は、前年同月比59.7%増の3万5400トンと大幅に増加した。この結果、2012年1〜5月の輸出量は、前年同期比50.2%増の16万2000トンとなった。1〜5月における国別輸出量は、韓国向け2万300トン(前年同期比49.7%増)、米国向け2万200トン(同7.2%増)、中国向け1万100トン(同20.1%減)、日本向け7200トン(同28.6%増)、台湾向け7100トン(前年同期の3.9倍)であった。

 また、輸出価格(FOB)は、前年同月比27.1%安となるトン当たり580ユーロ(約5万8000円)で、前月の620ユーロから40ユーロ安かった。
 (1ユーロ=100.24円、6月末日TTS相場)

化工でん粉

輸出国の動向

タ イ

5月の輸出価格は、前年同期比12.9%安のトン当たり710米ドル
 
 
 5月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比16.2%増の7万7800トンとなった。2012年1〜5月の輸出量は、前年同期比4.5%減の33万3000トンであった。1〜5月における国別輸出量は、日本向け11万8000トン(前年同期比5.4%減)、中国向け6万3700トン(同18.9%増)、インドネシア向け3万2900トン(同7.4%増)、韓国向け1万8200トン(同4.2%減)、マレーシア向け1万3000トン(同13.4%増)であった。

 また、5月の輸出価格(FOB)は、前年同月比12.9%安で、前月から20米ドル下落しトン当たり710米ドル(約57,000円)となった。 
(1米ドル=80.31円、6月末日TTS相場)


米 国

5月の輸出価格トン当たり900米ドルの高水準
 
 
 5月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比8.4%減の3万4200トンとなった。2012年1〜5月の輸出量は、前年同期比12.0%減の17万7000トンであった。1〜5月における国別輸出量は、カナダ向け3万3400トン(前年同期比5.4%減)、日本向け2万8900トン(同6.4%増)、メキシコ向け1万8400トン(同22.3%減)、英国向け1万3000トン(同12.5%減)、ドイツ向け1万2500トン(同39.9%減)であった。

 また、輸出価格(FOB)は前月から10ドル上昇し、前年同月比5.7%高の900米ドル(約7万2000円)と高水準となった。
 (1米ドル=80.31円、6月末日TTS相場)


中 国

6月の輸出価格、トン当たり800米ドルと前月から130米ドル下落
 
 
 6月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比84.5%増の9900トンとなった。2012年第2四半期の輸出量は、前年同期比7.3%減の5万2600トンであった。第2四半期における国別輸出量は、韓国向け1万7600トン(前年同期比30.0%減)、日本向け1万6100トン(同29.1%増)、マレーシア向け5000トン(同57.9%増)、台湾向けが3300トン(同30.9%減)、サウジアラビア向け2300トン(前年同期の11.0倍)となった。

 また、6月の輸出価格(FOB)は、トン当たり800米ドル(約6万4000円)と前月から130米ドル値を下げ、前年同月比8.1%安となった。 
(1米ドル=80.31円、6月末日TTS相場)


E U

5月の輸出価格、トン当たり890ユーロと前月から軟化
 
 
 5月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸出量は、前年同月比21.7%増の4万5000トンとなった。2012年1〜5月の輸出量は、前年同期比6.8%増の18万9100トンとなった。1〜5月における国別輸出量は、トルコ向け3万9300トン(前年同期比3.2%減)、ロシア向け1万9300トン(同29.0%増)、日本向け1万6900トン(同94.2%増)、中国向け1万4600トン(同2.7%減)、韓国向け1万4000トン(同92.7%増)であった。

 また、輸出価格(FOB)は前月から20ユーロ安のトン当たり890ユーロ(8万9000円)と軟化したものの、前年同月比1.8%高で依然、高水準である。 
(1ユーロ=100.24円、6月末日TTS相場)


輸入国の動向

中 国

6月の輸入価格、トン当たり1010米ドル
 
 
 6月のデキストリンおよびその他の化工でん粉の輸入量は、前年同月比50.9%増の2万1700トンとなった。2012年第2四半期の輸出量は、前年同期比1.2%減の10万6400トンであった。第2四半期における国別輸入量は、タイから7万3300トン(前年同期比10.5%増)、米国から9700トン(同0.4%増)、フランスから4100トン(同21.2%増)、ドイツから4000トン(同38.6%減)、オランダから3600トン(同10.3%減)となった。 この結果、6月の純輸入量は、前年同月比30.7%増となる1万1800トンとなった。

 また、6月の輸入価格(CIF)は、前月から40米ドル値を上げ、前年同月比8.9%安のトン当たり1010米ドル(約8万1000円)となった。 
(1米ドル=80.31円、6月末日TTS相場)
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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