でん粉 でん粉分野の各種業務の情報、情報誌「でん粉情報」の記事、統計資料など

ホーム > でん粉 > 機構から > 平成24年産でん粉原料用かんしょ生産者交付金交付実績などについて

平成24年産でん粉原料用かんしょ生産者交付金交付実績などについて

印刷ページ

最終更新日:2013年5月10日

平成24年産でん粉原料用かんしょ生産者交付金交付実績などについて

2013年5月

特産業務部 でん粉原料課 

 でん粉原料用かんしょ生産者交付金については、品目別経営安定対策の一環として、平成19年度から導入され、当機構が生産者の方々に直接交付を行ってきたところである。

 今般、平成24年産の生産者交付金の交付実績を取りまとめたので報告する。 

1.概況

 今期のかんしょ生産は、植付け時の活着は良かったものの、5月以降の低温、6〜7月の長雨、梅雨明け後の日照量不足などの生育初期の気象に影響され、地上部の生育や芋の肥大の遅れにより収量が伸びず、3年連続の不作となった。

 なお、平成24年産のでん粉原料用かんしょの交付金の交付決定数量は12万5571トンで、前年産に比べて2万3170トン(△15.6%)の減少となった。また、生産者へ支払われる交付金額は、32億6458万7000円となった。 
表1
 なお、平成24年産のかんしょ生産者の1トン当たりの手取り額は、機構から支払われる交付金2万6000円と、工場から支払われる原料代8547円(注)を合わせて3万4547円となっている。

 前年産に比べて、交付金単価は2万6000円と同じであるが、原料代単価は864円の増加となっている。

(注)原料代の額は、地域で定められるガイドラインに基づき算定された、シロユタカなどのでん粉原料用主力品種のものである。 

2.交付金交付対象生産者の状況

(1)要件区分別の状況

 平成24年産の交付金交付対象生産者数は、6446人で、前年産に比べて、726人(△10.1%)の減少となった。また、制度発足時(平成19年産)と比べて、4091人(△38.8%)の減少となった。

 対象生産者を要件区分別に見ると、B−1が789人(構成比12.2%)、B−2が4437人(同68.8%)、B−3が209人(同3.2%)、B−4が1011人(同15.7%)となっており、要件区分ごとの構成比は、前年産に比べてほとんど変わっていない。 
表2
(2)でん粉原料用かんしょ収穫面積

 平成24年産のでん粉原料用かんしょ収穫面積は、5946haで、前年産に比べて651ha(△9.9%)の減少となった。また、制度発足時(平成19年産)に比べて717ha(△10.8%)の減少となった。

 対象生産者数は減少しているものの、一人当たりの収穫面積は増加傾向で、近年は90a前後で推移している。 
表3

3.おわりに

 近年のでん粉原料用かんしょの収穫面積は、減少傾向で推移しているが、今後は、原料代単価が1598円上昇することにより、平成25年産の1トン当たりの農家の手取り額も増加することなどから、でん粉原料用かんしょの増産が期待される。

 機構は、今後も関係者のご協力のもと、要件審査や交付金交付業務を、的確かつ円滑に実施するよう努めてまいりたい。 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713