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でん粉の国内需給

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最終更新日:2013年8月9日

でん粉の国内需給

2013年8月

調査情報部

1.需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、でん粉に関して適切な価格調整を図るため、年2回でん粉の需給見通しを作成することとしており、7月にでん粉の需給見通しを公表した。概要は以下のとおり。 
 
 
(1)でん粉の需要
〜24年度は、前年度比2万1000トン減少の見込み〜


 24でん粉年度の総需要量は、前年度比2万1000トン減の266万2000トンと見込まれる(表)。

 需要の約2/3を占める糖化用については、上期は残暑により需要が伸びたものの、その後、需要の伸びは鈍化し、前年度並みの83万9000トンとなった。下期は早い梅雨入りから、夏場が長く清涼飲料向けの需要の伸びが予想され、97万4000トンと見込まれる。その結果、年度計で前年度比1万7000トン増の181万3000トンになると見込まれる。

 化工でん粉用は、製紙向けの需要のうち、コーンスターチから製造する化工でん粉で供給されているものについては、安価なタピオカでん粉誘導体に置き換わっていることなどから、前年度比1,000トン減の31万8000トンと見込まれる。

 その他の用途は、ビール向け需要はビール系出荷が回復基調にあるものの、コーンスターチを使用しないプレミアムなどであることから、ほぼ前年並みと見込まれ、製紙向け需要は化工でん粉用と同様にでん粉誘導体への置き換わりが進んでいるなどから、全体として前年度比3万8000トン減の53万1000トンと見込まれる。

〜25年度は、前年度比2万トン増加の見通し〜

 25でん粉年度の総需要量は、前年度比2万トン増の268万2000トンと見込まれる。

 糖化用は、毎年の気象変動はあるものの、主要製品である異性化糖は引き続き堅調な需要があるものと考えられ、前年度比8,000トン増の182万1000トンと見込まれる。

 化工でん粉用は、昨今の円安傾向や米国トウモロコシの生産見通しなどからコーンスターチから製造される化工でん粉に製紙需要の一部が置き換わるものと考えられ、前年度比5,000トン増の32万3000トンと見込まれる。

 その他の用途は、昨今の円安傾向や米国トウモロコシの生産見通しなどからコーンスターチに製紙需要の一部が置き換わるものと考えられるとともに、ビール需要は横ばいで推移すると考えられ、前年度比7,000トン増の53万8000トンと見込まれる。

(2)でん粉の供給
〜24年度は、前年度比7,000トン減少の見込み〜


 24でん粉年度の総供給量は、前年度比7,000トン減の268万2000トンと見込まれる。

 国内産いもでん粉について見てみる。かんしょでん粉については、次のとおり。植付け後の低温や長雨などによる日照不足により収量が低かったことに加え、焼酎用への売り渡しの増加により、原料集荷量が13万2000トンに留まったことから、かんしょでん粉生産量は、前年度比7,000トン減の3万8000トンとなった。ばれいしょでん粉については、次のとおり。24年産は、降雪や降雨による植付けの遅れ、9月の高温の影響があったものの、収量はほぼ平年並みとなった。また、春先にも原料ばれいしょが供給され、春摺りが行われた。それらを合わせたばれいしょでん粉生産量は前年度比1万トン増の18万4000トンとなった。

〜25年度は、前年度比2万7000トン増加の見通し〜

 25でん粉年度の総供給量は、前年度比2万7000トン増の270万9000トンと見込まれる。

 国内産いもでん粉について見てみる。かんしょでん粉は、生産者とでん粉製造事業者との売渡契約の状況および近年の生産状況から、前年度比2,000トン増の4万トンと見込まれる。ばれいしょでん粉は、近年の生産状況から、前年度比6,000トン減の17万8000トンと見込まれる。

 コーンスターチは、我が国のコーンスターチ用トウモロコシの過半を供給する米国において、最大の作付水準となっており、順調に生育すれば最高の生産量になることから、必要量は安定的に供給されるものと見込まれる。コーンスターチ用トウモロコシの供給量は、主要な需要先である糖化製品の需要がおおむね堅調に推移していることなどから、でん粉ベースで、228万6000トンと需要に見合った数量が供給されると見込まれる。

2.輸入動向

【天然でん粉の輸入動向】
5月の天然でん粉輸入量は、前年同月比2.6%増の1万6618トン


 財務省「貿易統計」によると、2013年5月の天然でん粉の輸入量は、1万6618トン(前年同月比2.6%増、前月比287.1%増)であった(図1)。

 同月の種別輸入量を見てみると、タピオカでん粉が1万2700トン(前年同月比1.8%増、前月比217.6%増)、ばれいしょでん粉が1,862トン(前年同月比209.6%増、前月比1,451.5%増)、サゴでん粉が1,861トン(前年同月比34.4%減、前月比1,048.8%増)、その他のでん粉が195トン(前年同月比30.9%減、前月比1,447.1%増)であった。

 一方、同月の1トン当たり種別輸入価格は、タピオカでん粉が4万6430円(前年同月比26.1%高、前月比2.1%高)、ばれいしょでん粉が9万3350円(前年同月比6.8%高、前月比9.9%高)であった(図2)。
 
 
【化工でん粉の輸入動向】
5月の化工でん粉輸入量は、前年同月比7.9%減の4万2066トン


 財務省「貿易統計」によると、2013年5月の化工でん粉の輸入量は、4万2066トン(前年同月比7.9%減、前月比24.4%減)であった(図3)。

 同月の主な種別輸入量を見てみると、でん粉誘導体(HScode3505.10.100)が4万710トン(前年同月比6.0%減、前月比24.5%減)、デキストリン(HScode3505.10.200)が1,356トン(前年同月比42.6%減、前月比21.6%減)であった。

 でん粉誘導体の主な輸入相手国は、タイが2万7155トンと全体の輸入量の約7割を占め、次いで米国が2,654トン、中国が2,642トン、ベトナムが2,457トンとなっている。

 一方、同月の1トン当たり種別輸入価格は、でん粉誘導体が8万3326円(前年同月比20.1%高、前月比11.5%高)、デキストリンが9万4927円(前年同月比2.7%高、前月比2.1%高)であった。
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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