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2.日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2014年8月11日

2.日本の品目別主要輸入先国の動向

2014年8月

 本文中の日本円換算に用いた為替レートは6月末日TTS相場の値であり、1米ドル=102円、1タイバーツ=3.20円、1ユーロ=140円である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米 国

 米国農務省(USDA)が7月11日に公表した「2014/15穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通し(7月予測)」によるトウモロコシの需給動向などは次の通り。

【需給動向】
前月予測から生産量を下方修正、期首在庫量を上方修正

 2014/15穀物年度のトウモロコシの総供給量は、前月予測より2500万ブッシェル増の151億3600万ブッシェル(3億8445万トン、前年度比2.4%増)と上方修正された。好調な大豆価格を背景に大豆への転作が増加したことなどから、作付面積は前月予測を5万エーカー下回る9160万エーカー(同4.0%減)、生産量は前月予測を7500万ブッシェル下回る138億6000万ブッシェル(3億5204万トン、同0.5%減)と下方修正されたものの、期首在庫量が前月予測より1億ブッシェル増の12億4600万ブッシェル(3200万トン、同51.8%増)となったことが要因としている。

 飼料など向けが下方修正されたことにより、総消費量は前月予測より5000万ブッシェル下回る133億3500万ブッシェル(3億3871万トン、同1.5%減)、期末在庫量18億100万ブッシェル(4575万トン、同44.5%増)、期末在庫率13.5%の見通しとなった(表2)。なお、天候は引き続き良好であることから、単収については前月予測と変わらず、史上最高となる1エーカー当たり165.3ブッシェルとしている。

【価格動向】
前月予測から下値および上値共に下方修正

 2014/15穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、需給が一層緩和するとの見込みから、下値および上値とも20セント引き下げられ、1ブッシェル当たり3.65〜4.35米ドル(372円〜444円)と予測している(表2)。
 
【貿易動向:トウモロコシ】
4月の輸出量は、前年同月比4倍の大幅増

 2014年4月のトウモロコシ輸出量は、前年同月に比べ約4倍の565万7100トンと3月に引き続き500万トンを超える高水準となった(図3−1)。国別に見ると、日本向け151万1400トン(前年同月比164.9%増)、メキシコ向け83万7500トン(同77.9%増)、韓国向け54万7700トン(同237倍増)、中国向け6万3400トン(同31倍増)、と全ての主要輸出先国で大幅に増加した。これは、前年度に米国のトウモロコシが史上最高の生産量となったことを背景に、南米産などに比べても割安感が出ており、米国産に対する需要が引き続き活発であったためとみられている(図3−2)。

 また、同年1〜4月の輸出量は、前年同期比188.0%増の1734万9400トンとなった。国別に見ると、日本向け483万8500トン(同137.1%増)、メキシコ向け332万900トン(同133.8%増)、韓国向け130万6800トン(同32倍増)と大幅に増加した。一方、中国向けは、同国が昨年11月以来、一部の米国産トウモロコシの輸入を認めていないことなどから15万4400トン(同86.1%減)と減少した。

 なお、同年4月の輸出価格(FAS)は、前月に比べ12.2 米ドル高(前月比5.5%高)の1トン当たり231.5米ドル(2万3613円、前年同月比26.6%安)と、低水準で推移している。
 
【貿易動向:コーンスターチ】
4月の輸出量は前年同月比3割減

 2014年4月のコーンスターチ輸出量は、前年同月比30.2%減の7600トンとなった(図4)。国別に見ると、カナダ向け2600トン(同8.6%増)、ドイツ向け600トン(同6.8%増)と増加した一方、英国向け720トン(同44.4%減)、メキシコ向け470トン(同77.9%減)、日本向け90トン(同82.9%減)と減少した。

 また、同年1〜4月の輸出量では、前年同期比20.9%減の2万9500トンとなった。国別に見ると、カナダ向け8880トン(同20.6%減)、ドイツ向け2500トン(同30.6%増)、英国向け2900トン(同42.3%減)、メキシコ向け1900トン(同64.4%減)、日本向け830トン(同59.7%減)となった。
 

タピオカでん粉

タ イ

【生産動向】
収穫期終盤となり、キャッサバの入荷量は減少

 タイタピオカ取引協会(TTTA)によると、タイは本格的な雨季に入り、キャッサバの収穫が終期を迎え、市場への入荷量が減少したことで、多くのでん粉製造工場が休業となっている。

 タイ農業協同組合省によると、2013年のキャッサバ生産は、収穫面積および生産量ともに前年に比べそれぞれ増加した。これは作付けが増加している天然ゴムの多角経営において、トウモロコシの代わりにキャッサバを植え付ける農家が増えているためとみられている。また、わずかではあるが単収の減少がみられたのは、一部地域における干ばつが影響したためとみられている(図5、表3)。
 
 
【価格動向】
国内価格、輸出価格ともに前月より下落

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2014年7月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり13.0バーツ(41.6円、前年同月比12.2%安)、輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり420米ドル(4万2840円、同17.6%安)とそれぞれ前月に比べ下落した(図6)。
 
【貿易動向】
中国向け輸出量が1年ぶりに前年同月を下回る

 2014年5月のタピオカでん粉輸出量は、前年同月比1.4%減の17万300トンとなった(図7)。国別に見ると、マレーシア向けが2万5200トン(前年同月比80.1%増)と大幅に増加した一方で、中国向け5万3600トン(同2.6%減)、インドネシア向け2万6300トン(同4.5%減)、台湾向け2万3100トン(同14.2%減)、日本向け1万1100トン(同22.1%減)と減少した。

 また、同年1〜5月の輸出量は、前年同期比21.6%増の112万3800トンとなった。国別に見ると、中国向け57万3200トン(同48.9%増)、台湾向け13万1800トン(同9.6%増)、マレーシア向け10万2900トン(同47.8%増)、日本向け5万7100トン(同8.0%増)と増加したものの、インドネシア向けは5万8800トン(同55.4%減)と大幅に減少した。
 

ベトナム

【生産動向】
タイニン省のキャッサバ作付面積は前年比3割増

 ベトナム農業農村開発省によると、2014年6月現在のキャッサバの作付面積は、前年同月比1.9%増の36万6679ヘクタールとなった(6月15日時点:表4)。前年同月と比べて、北部では2.2%減、南部では4.8%増となっている。

 南部では、国内キャッサバ価格の上昇を受けて、農家の作付け意欲が高まったことなどから、作付面積の拡大傾向がみられている。ベトナムの主要なキャッサバ生産地域のひとつである南東地域のタイニン省では、昨年度のキャッサバ価格がサトウキビ、天然ゴムに比べて高かったため、サトウキビや天然ゴムを生産していた農家がキャッサバに作付けを変更しており、キャッサバの作付面積が1年前と比較して約30%増えている。そのため、タイニン省の今年の生産量は、かなり増加すると見込まれている。
 
【貿易動向】
中国向け輸出量は前年同期比4割増

 税関総局によると、2014年5月のタピオカでん粉輸出量は前年同月比41.4%増の12万2800トンとなった(図8)。ベトナム産タピオカでん粉の主要輸出先である中国との南シナ海での政治的緊張状態の影響が懸念されたが、中国の需要増とタイからの中国向けタピオカでん粉輸出が減少したことから、中国向けは9万6500トンと前年同月に比べ40.1%増となった。

 なお、輸出価格(FOB・ホーチミン)は、2月中旬以降は1トン当たり425〜435米ドル(4万3350円〜4万4370円)で引き続き安定的に推移している。
 

ばれいしょでん粉

E U

【貿易動向】
3月の輸出量は前月をやや下回るも輸出価格は前月並み

 2014年3月のばれいしょでん粉輸出量は、前年同月比14.6%増の2万400トンとなった(図9)。国別に見ると、韓国向け4400トン(同5.0%増)、米国向け3400トン(同95.1%増)、中国向け800トン(同2.6%増)と増加した一方で、日本向けは600トン(同32.7%減)と減少した。

 2013年9月以降、輸出需要が高まった影響で上昇した輸出価格(FOB)は、12月から輸出量が減少傾向で推移したが、2014年3月の同価格は1トン当たり673ユーロ(9万4220円)とほぼ前月並みに落ち着いている。
 

化工でん粉

タ イ

【貿易動向】
5月の輸出量、前年同月比やや減少

 2014年5月のデキストリンおよびその他の化工でん粉(以下「化工でん粉など」という)の輸出量は、前年同月比4.1%減の8万トンとなった(図10)。国別に見ると、日本向け3万1500トン(同3.1%減)、中国向け1万2600トン(同12.2%減)、インドネシア向け8200トン(同4.4%減)と全ての主要輸出先国で減少した。

 また、同年1〜5月の輸出量は、前年同期比2.3%増の38万7200トンとなった。

 なお、同年5月の輸出価格(FOB)は、前月からやや低下し、1トン当たり697.7米ドル(7万1165円、前年同月比1.3%安)となった。
 

米 国

【貿易動向】
4月の輸出量、前年同月比やや減少

 2014年4月の化工でん粉などの輸出量は、前年同月比4.8%減の3万8400トンとなった(図11)。国別に見ると、ドイツ向け3200トン(同34.4%増)、中国向け2800トン(同41.4%増)と増加する一方で、カナダ向け7300トン(同1.3%減)、日本向け4300トン(同6.0%減)、メキシコ向け3200トン(同30.6%減)と減少した。

 また、同年1〜4月の輸出量は、前年同期比5.2%減の14万6000トンとなった。

 なお、同年4月の輸出価格(FAS)は前月に比べかなり低下し、95米ドル安(前月比9.7%安)の1トン当たり886米ドル(9万372円、前年同月比1.6%安)となった。
 

中 国

【貿易動向】
6月の輸出量、前年同月比大幅増

 2014年6月の化工でん粉などの輸出量は、前年同月比36.2%増の1万1200トンとなった(図12)。国別に見ると、韓国向け4700トン(同3.9%増)、日本向け4200トン(同312.6%増)となった。

 また、同年1〜6月の輸出量は、前年同期比1.3%減の5万8300トンとなった。国別に見ると、韓国向け2万3800トン(同10.4%減)、日本向け1万9400トン(同36.8%増)となった。

 同年6月の輸出価格(FOB)は、前月に比べ上昇し、1トン当たり79米ドル高(前月比10.4%高)の844米ドル(8万6088円、前年同月比9.3%安)となった。
 

E U

【貿易動向】
1〜3月の輸出量、前年同月比12%増

 2014年3月の化工でん粉などの輸出量は、前年同月比13.6%増の3万9500トンとなった(図13)。国別に見ると、トルコ向け8800トン(同19.1%増)、ロシア向け4000トン(同14.8%増)、日本向け3500トン(同34.6%増)と増加した一方で、中国向けは3900トン(同5.4%減)と減少した。

 同年3月の輸出価格(FOB)は、前月に比べわずかに上昇し、19.08ユーロ高(前月比2.1%高)の1トン当たり939ユーロ(13万1460円、前年同月比3.4%安)となった。
 

豪 州

【貿易動向】
5月の輸出量は前年同月比4割減

 2014年5月の化工でん粉などの輸出量は、前年同月比42.8%減の838トンとなった(図14)。国別に見ると、ニュージーランド向け156トン(同40.5%増)、台湾向け145トン(同0.7%増)と増加した一方で、日本向け360トン(同46.7%減)、中国向け9トン(同92.3%減)と減少した。

 また、同年1〜5月の輸出量は、前年同期比28.3%減の5300トンとなった。

 同年5月の輸出価格(FOB)は、前月に比べ106.9米ドル高(前月比6.4%高)の1トン当たり1770米ドル(18万540円、前年同月比3.3%安)と前月並みとなった。
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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