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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2014年11月10日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2014年11月

 本文中の日本円換算に用いた為替レートは9月末日TTS相場の値であり、1米ドル=110.45円、1タイバーツ=3.46円、1ユーロ=140.37円である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米 国

 米国農務省(USDA)が10月10日に公表した「2014/15穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通し(10月予測)」によるトウモロコシの需給動向などは次のとおり。

【需給動向】
単収は過去最高をさらに上方修正

 2014/15穀物年度のトウモロコシの総供給量は、前月予測より1億2900万ブッシェル増の157億3600万ブッシェル(3億9969万トン、前年度比6.5%増)となった。降雨による収穫の遅れが懸念されたものの、史上最高であったこれまでの単収予測がさらに上方修正され、1エーカー当たり174.2ブッシェルの見通しとなり、記録的な大豊作が予測されている。

 一方、消費については、飼料向けなどの国内消費量が前月より上方修正されたことから、総消費量は前月予測を5000万ブッシェル上回る136億5500万ブッシェル(3億4684万トン、同0.4%増)となった。また、期末在庫量は20億8100万ブッシェル(5286万トン、同76.2%増)としている(表2)。

【価格動向】
前月予測から下値および上値共に下方修正

 2014/15穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、豊作により需給が一層緩和するとの見込みから、下値、上値ともに10セントそれぞれ引き下げられ、1ブッシェル当たり3.10〜3.70米ドル(342円〜409円)としている(表2)。
 
【貿易動向:トウモロコシ】
7月の輸出量は、前月に比べやや減少

 2014年7月のトウモロコシ輸出量は455万8602トンとなり、5月以降、3カ月連続して前月を下回った。米国産トウモロコシの割安感を受けて輸出量は2013年後半から急増していたが、増加幅が大きかったことから一服感が出てきたもようとなっている(図3−1、図3−2)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

日本 130万6144トン (前年同月比129.0%増、前月比13.9%増)
メキシコ 83万1825トン (同100.0%増、同16.9%減)
韓国 76万781トン (同535倍、同45.4%増)
中国 1万2234トン (同14倍、同137.0%増)

 また、同年1〜7月の輸出量は、前年同期比216.1%増の3202万1969トンとなった。同期間の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

日本 854万3581トン(前年同期比130.4%増)
メキシコ 605万5391トン(同135.1%増)
韓国 324万1522トン(同32倍)
中国 17万6175トン(同84.2%減)

 中国は、昨年11月以来、一部の米国産トウモロコシの輸入を認めていないことから、同国向け輸出量は大幅に減少した。

 なお、同年7月の輸出価格(FAS)は、前月に比べ9.5米ドル安(前月比4.2%安)の1トン当たり217.81米ドル(2万4057円 、前年同月比29.4%安)と、引き続き低水準で推移している。
 
【貿易動向:コーンスターチ】
7月の輸出量は価格、輸出量ともに、前年および前月を下回る

 2014年7月のコーンスターチ輸出量は、前年同月比14.5%減の7481トンとなった(図4)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

カナダ 2746トン (前年同月比17.6%減、前月比9.9%増)
メキシコ 862トン (同11.4%増、同12.4%減)
英国 129トン (同85.9%減、同66.5%減)
ドイツ 81トン (同89.6%減、同87.6%減)
日本 10トン (同95.3%減、同84.1%減)

 また、同年1〜7月の輸出量では、前年同期比20.8%減の5万4316トンとなった。同期間の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

カナダ 1万6866トン(前年同期比19.6%減)
メキシコ 5984トン(同37.5%減)
ドイツ 4123トン(同6.0%増)
英国 3942トン(同61.0%減)
日本 982トン(同59.8%減)

 なお、同年7月の中西部市場のコーンスターチ価格は、前月に比べ1.1セント安(前月比17.1%安)の1ポンド当たり5.10セント(5.6円、前年同月比62.4%安)となっている。コーンスターチ価格は、原料であるトウモロコシ価格の安値を受けて昨年7月以降大幅に下落し、低水準で推移している。
 

タピオカでん粉

タ イ

【生産動向】
端境期を過ぎ、キャッサバの市場への入荷量は増加傾向

 タイタピオカ取引協会(TTTA)によると、6〜7月の端境期を過ぎてキャッサバの市場入荷量が増加しており、でん粉含有量も回復がみられている。

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)が9月に公表した調査結果によると、2014/15年度(10月〜翌9月)のキャッサバ生産は作付面積は前年度比2.1%増の141万ヘクタール、生産量は同3.4%増の3124万トンと増加が見込まれている。これは、他作物に比べキャッサバ価格が良いことから、農家による作付転換が進んでいるためと考えられる。

【価格動向】
国内価格、輸出価格ともに前月を上回って推移

 今般の国際市場でのトウモロコシ価格の下落によりコーンスターチの競争力が高まっていることが、タイ産タピオカでん粉の輸出価格が安値で推移する一因と推測されているが、TTSAによると、2014年10月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり13.5バーツ(46.71円、前年同月比同)、輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり445米ドル(4万9150円、同2.2%安)であった(図5)。キャッサバ供給量がまだ十分とはいえない時期に、海外、特に中国からの需要が活発になっているため、直近の価格は上向き傾向となっていると考えられる。
 
【貿易動向】
輸出量は前年同月比、大幅増

 2014年8月のタピオカでん粉輸出量は、前年同月比38.6%増の28万4192トンとなった(図6)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

中国 13万713トン (前年同月比35.2%増、前月比10.1%減)
インドネシア 7万4299トン (同193.8%増、同184.5%増)
マレーシア 2万150トン (同9.0%増、同77.7%増)
台湾 1万8830トン (同7.9%減、同20.9%減)
日本 1万4104トン (同3.4%減、同3.3%増)

 また、同年1〜8月の輸出量は、前年同期比29.1%増の184万4658トンとなった。同期間の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

中国 92万6234トン(前年同期比57.5%増)
インドネシア 19万7736トン(同3.0%増)
台湾 19万5229トン(同10.9%増)
マレーシア 14万5287トン(同9.0%増)
日本 10万184トン(同14.6%増)
 

ベトナム

【生産動向】
タイニン省のキャッサバ作付面積は前年比3割増

 ベトナム農業農村開発省によると、2014年9月現在のキャッサバの作付面積は、前年同月比3.8%増の49万6576ヘクタールとなった(表3)。前年同月と比べて、北部では0.8%減、南部では6.2%増となっている。

 南部では、国内キャッサバ価格の上昇を受けて農家の作付意欲が高まったことなどから、作付面積が拡大傾向にある。特にタイニン省(南東地域)では、天然ゴムやサトウキビよりもキャッサバ価格が高いことで今年度のキャッサバの生産面積が昨年度に比べ30〜40%増加するとみられている。しかし、キャッサバは主に低地での作付が多いことから、洪水被害などを受けることが多々ある。このため、今年度のキャッサバ収穫量は作付面積の増加率ほど増えることはないだろうとの見方も強い。
 
【貿易動向】
中国向け輸出量は前年同期比3割増

 税関総局によると、2014年8月のタピオカでん粉輸出量は、前年同月比38.3%増の13万9699トンとなった(図7)。これは、中国向けが前年同月比33.3%増の12万1725トンとなったことが要因である。

 また、同月の輸出価格(FOB・ホーチミン)は、1トン当たり415〜430米ドル(4万5837円〜4万7494円)と、タイ産との価格競争により低迷している。しかし、直近の情報によれば、10月に入って440米ドル(4万8598円)とやや上向いて推移している。

 なお、同月のキャッサバチップ輸出量は、前年同月比72.2%増の7万5573トンとなり、国別に見ると、中国向け5万4823トン、韓国向け1万4250トンであり、7割以上を中国向けで占めている。
 

ばれいしょでん粉

E U

【生産動向】
2014年の生産量は増加の見込み

 EUでは2012年の農業政策の見直しにおいて、でん粉用ばれいしょ生産者への補助政策が廃止されたことにより、一部生産者は他の作物に移行し、でん粉用ばれいしょの作付面積は減少傾向にある。しかし、2014年については、ばれいしょの生育に適した天候に恵まれたことから単収が増え、生産量は増加することが予測されている(図8)。
 
【貿易動向】
輸出量は前月を下回るものの、輸出価格は上向きで推移

 2014年6月のばれいしょでん粉輸出量は、前年同月比9.0%増の1万9526トンとなった(図9)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

韓国 4106トン (前年同月比24.1%増、前月比6.7%減)
米国 3789トン (同53.4%増、同8.6%減)
中国 360トン (同56.5%減、同71.2%減)
日本 718トン (同38.3%減、同4.3%減)

 2013年9月以降、需要の高まりにより上昇した輸出価格(FOB)は、引き続き上向きで推移しており、2014年6月は1トン当たり696ユーロ(9万7751円)と前月を7.55ユーロ上回っている。
 

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510)の、主要輸出国の主要仕向け先別輸出量および輸出価格は以下のとおり。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。

タ イ

【貿易動向】
8月の輸出量は、前年同月をやや上回る

 2014年8月の化工でん粉などの輸出量は、前年同月比3.3%増の7万9260トンとなった(図10)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

日本 2万3074トン (前年同月比17.5%減、前月比22.4%減)
中国 2万320トン (同24.7%増、同9.1%減)
インドネシア 7490トン (同16.1%減、同263.6%増)
 

米 国

【貿易動向】
7月の輸出量は、メキシコ向け等が大幅増

 2014年7月の化工でん粉などの輸出量は、前年同月比7.7%増の3万5825トンとなった(図11)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

カナダ 6511トン (前年同月比1.0%減、前月比7.8%減)
メキシコ 4794トン (同79.7%増、同48.2%増)
ドイツ 3144トン (同12.7%増、同9.9%増)
 

中 国

【貿易動向】
8月の輸出量は7月に引き続き前年同月比大幅減

 2014年8月の化工でん粉などの輸出量は、前年同月比50.5%減の4343トンとなった(図12)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

韓国 1662トン (前年同月比48.9%減、前月比3.8%減)
日本 544トン (同83.2%減、同6.4%減)
 

E U

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月に比べかなり増加

 2014年6月の化工でん粉などの輸出量は、前年同月比15.8%増の4万166トンとなった(図13)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

トルコ 9998トン (前年同月比27.0%増、前月比4.3%増)
中国 4035トン (同2.4%増、同29.8%減)
ロシア 3711トン (同22.7%減、同6.5%減)
 

豪 州

【貿易動向】
8月の輸出量は前月比2割減。中国向けは前年同月を大幅に下回る

 2014年8月の化工でん粉などの輸出量は、前年同月比6.1%増の1246トンとなった(図14)。同月の輸出先国別の輸出量は、次のとおり。

日本 551トン (前年同月比6.9%減、前月比41.1%減)
ニュージーランド 194トン (同56.5%増、同40.6%増)
台湾 126トン (同 全増、同22.2%減)
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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