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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2015年9月10日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

 本文中の日本円換算に用いた為替レートは7月末日TTS相場の値であり、1米ドル=125.04円、1タイバーツ=3.61円、1ユーロ=137.25円である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米 国

 米国農務省(USDA)が8月12日に公表した「2015/16穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通し(8月予測)」によるトウモロコシの需給動向などは、次の通り。

【需給動向】
単収が上方修正。史上最高の昨年度に次ぐ

 2015/16穀物年度のトウモロコシ生産量は、単収が史上最高だった昨年度に次ぐ1エーカー当たり168.8ブッシェルとの予想から、前月予測より1億5600万ブッシェル上方修正され、前年度より5億3000万ブッシェル減の136億8600万ブッシェル(3億4762万トン、前年度比3.7%減)の予測となった。

 消費については、豊作による低価格が予想されるため、飼料など向けやエタノール向けなどの国内消費量が前月予測より6500万ブッシェル上方修正されたが、ブラジル、アルジェリアなど他の輸出国と競合して輸出量は伸び悩むとの予想により、前月予測より2500万ブッシェル下方修正され、総消費量は137億7500万ブッシェル(3億4989万トン、同0.5%増)の予測となった。これらにより、期末在庫量についても前月予測より1億1400万ブッシェル上方修正され、17億1300万ブッシェル(4351万トン、同3.3%減)となった(表2)。

【価格動向】
前月予想を下方修正

 2015/16穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、前月予測より上値および下値ともに下方修正され、1ブッシェル当たり3.35〜3.95米ドル(419円〜494円)と予測されている(表2)。
 
【貿易動向:トウモロコシ】
5月の輸出量は前年同月比1割減

 2015年5月のトウモロコシ輸出量は、484万3791トン(前年同月比7.8%減、前月比0.2%減)となった。トウモロコシの輸出量は、輸出先国の在庫増などから減少傾向で推移していたが、割安感から2014年11月を底に増加傾向に転じている(図3)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

メキシコ    120万7290トン (前年同月比43.5%増、前月比3.0%増)
日本      117万6800トン (同6.0%減、同9.4%減)
韓国       39万2236トン (同39.7%減、同48.8%減)
中国        7万1829トン (同16倍、同14倍)

 なお、同月の輸出価格(FAS)は、前月に比べ1トン当たり3.5米ドル安の184.27米ドル(2万3041円、前年同月比22.8%安、前月比1.9%安)と、引き続き低水準で推移している。
 
【貿易動向:コーンスターチ】
5月の輸出量は前年同月比2割減

 2015年5月のコーンスターチ輸出量は、7673トン(前年同月比20.2%減、前月比5.3%増)となった(図4)。トウモロコシ価格の低下により、輸出先国の輸入が製品であるコーンスターチから原料であるトウモロコシに移行し、自国でのコーンスターチ製造が増えているため、輸出量は減少傾向で推移してきている。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ 3951トン (前年同月比39.7%増、前月比15.8%増)
英国 395トン (同20.5%減、同23.7%減)
ドイツ 344トン (同61.0%減、同51.8%減)
メキシコ 219トン (同90.0%減、同45.4%減)
日本 76トン (同1.3%増、同660.0%増)

 なお、同月の中西部市場のコーンスターチ価格は、1ポンド当たり前月比0.02セント高の5.28セント(6.6円、前年同月比17.5%安、前月比0.3%高)となっている。コーンスターチ価格は、2013年6月に14.39セントとピークを迎えたが、トウモロコシの価格低下を受けてその後は大幅に下落し、低水準で推移している。
 

タピオカでん粉

タ イ

【生産動向】
キャッサバ収穫期末となり、多くの工場が操業停止

 タイタピオカ取引協会(TTTA)によると、キャッサバは収穫期の終わりを迎え、多くの工場では稼働を止めている。

【価格動向】
国内価格および輸出価格は前年同期を上回る

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2015年8月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり14.6バーツ(52.71円、前年同期比12.3%高、前月比2.1%高)、輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり455米ドル(5万6893円、同7.1%高、同2.2%高)と、国内価格および輸出価格ともに前年同期を上回って推移している(図5)。
 
【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月比大幅増

 2015年6月のタピオカでん粉輸出量は、22万7090トン(前年同月比20.3%増、前月比19.2%減)となった(図6)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

中国 11万5215トン (前年同月比49.8%増、前月比0.9%減)
インドネシア 3万2417トン (同15.8%減、同58.6%減)
マレーシア 2万4110トン (同121.5%増、同45.2%増)
台湾 1万8604トン (同10.7%減、同24.1%減)
日本 9579トン (同37.3%減、同27.4%減)

 インドネシア向けが急増しており、1月〜6月の累計輸出量は、前年同期比約4倍増、輸出量全体に占めるシェアは2割強となり、中国に次ぐ輸出先国となっている。
 

ベトナム

【生産動向】
作付面積はほぼ前年並み

 ベトナム農業農村開発省によると、2015年7月のキャッサバの作付面積は、前年同月比1.0%減の45万900ヘクタールとなった(表3)。

 北部で著しい変化が見られ、北部内陸山岳地域では前年同月比15.1%増、紅河デルタ地域では同40.9%減、北部中央地域では同17.5%減と大幅な変動があった。

 しかし、AgroMonitor社(ベトナムの調査会社)によれば、例えば、タインホア省(北部中央地域)では、キャッサバ畑の一部が木材チップ用のアカシア林に変わった例もあるが、以前にサトウキビ畑だった多くの土地が砂糖価格の低迷などからキャッサバ畑に変わっており、2015年の作付面積は昨年の同時期と同じかやや増えているとの情報もあるため、統計数値と実態にかい離がある可能性が考えられている。
 
【貿易動向】
輸出量は前年同月比1割増

 ベトナム税関総局によると、2015年6月のタピオカでん粉輸出量は、12万3281トン(前年同月比12.0%増、前月比10.7%減)と、前年同月比1割増、前月比1割減となった(図7)。輸出量は、通貨の切り下げ(注)により輸出価格が下落し競争力が高まったことで増加基調にあったが、キャッサバの収穫期末を迎え供給量が減少したことから、4月以降は減少傾向で推移している。

 輸出価格(FOB・ホーチミン)は、通貨切り下げに加え、在庫増やタイ製品との競合などにより下落傾向で推移していたが、供給減により価格が上昇し、前月同様の1トン当たり435米ドル(5万4392円、前年同月比1.2%高)となった。

 また、同月のキャッサバチップ輸出量は、28万6325トン(前年同月比135.1%増、前月比8.4%増)であり、9割以上が中国向けであった。

(注)ベトナムでは、ベトナム中央銀行が介入して為替レートを管理する制度を採用している(管理フロート制)。直近では2015年1月に、通貨であるドンの対ドル相場の基準レートの切り下げを行っている。
 

ばれいしょでん粉

E U

【貿易動向】
輸出量は前年同月比3割増

 2015年4月のばれいしょでん粉輸出量は、2万9272トン(前年同月比33.5%増、前月比7.6%減)となった(図8)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

米国 4984トン (前年同月比35.7%増、前月比0.4%増)
韓国 4441トン (同21.4%増、同34.6%減)
中国 1016トン (同71.3%増、同10.9%減)
日本 355トン (同17.6%減、同39.0%減)

 2013年9月以降、輸出価格(FOB)は高水準で推移していたが、2015年4月は1トン当たり576ユーロ(7万9056円、前年同月比13.6%安、前月比1.6%安)と2014年12月以降5カ月連続して前年同月を下回った。
 

コラム 2014年の生産概況(オランダ・デンマーク)

 
 2014年は、EUのばれいしょ生産にとって天候に恵まれた1年であり、ばれいしょ全般の単収が向上した。オランダおよびデンマークのでん粉原料用ばれいしょ生産についても、単収が向上したことで、収穫面積の減少をカバーし、生産量は前年並みもしくはやや増加となった。特にオランダでは、収穫面積が前年比6%減となったものの、単収が同1割増加したことにより、生産量は同3%増となった。なお、作付面積の減少は続いているとされており、オランダの2015年の収穫面積は、4万ヘクタールとやや減少することが予測されている。
 
(注)共通農業政策(CAP)の改革により、2012年に生産割当制度が廃止され単一直接支払制度に統合されたことで、でん粉原料用ばれいしょの作付面積を正確に記録する必要性が失われてしまったため、CAP改革以前に公表されていたような作付面積に関するEU全体の公的な統計データは、現在では存在しないが、EUのでん粉原料用ばれいしょ生産第2位であるオランダと第4位のデンマークでは現在もでん粉原料用ばれいしょに関して国による統計が取られており、収穫面積、生産量などが公表されている。
 

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510、以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。

タ イ

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月をわずかに上回る

 2015年6月の化工でん粉の輸出量は、7万6799トン(前年同月比2.5%増、前月比7.3%減)となった(図9)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本 3万1069トン (前年同月比23.8%増、前月比7.7%減)
中国 1万4825トン (同21.9%増、同20.2%増)
インドネシア 2884トン (同70.9%減、同68.9%減)
 

米 国

【貿易動向】
日本向けは前年同月比5割減

 2015年5月の化工でん粉の輸出量は、3万1281トン(前年同月比18.6%減、前月比10.2%減)となった(図10)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ 6374トン (前年同月比6.5%減、前月比11.4%減)
中国 3316トン (同35.8%増、同4.4%減)
メキシコ 3239トン (同20.0%減、同1.7%増)
ドイツ 2223トン (同52.5%減、同12.0%減)
日本 1578トン (同52.1%減、同0.5%増)
 

中 国

【貿易動向】
6月の輸出量は、前年同月比7割減

 2015年6月の化工でん粉の輸出量は、3636トン(前年同月比67.4%減、前月比28.5%減)となった(図11)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国 950トン (前年同月比79.7%減、前月比134.0%増)
日本 437トン (同89.5%減、同79.5%減)
 

E U

【貿易動向】
4月の輸出量は前年同月並み

 2015年4月の化工でん粉の輸出量は、4万5478トン(前年同月比1.5%増、前月比4.8%増)となった(図12)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

トルコ 9483トン (前年同月比0.2%減、前月比19.8%減)
ロシア 4788トン (同40.5%増、同22.2%増)
中国 4362トン (同19.5%減、同24.4%減)
日本 3992トン (同 22.6%増、同13.9%増)
 

豪 州

【貿易動向】
6月の輸出量は前年同月比および前月比ともに大幅減

 2015年6月の化工でん粉の輸出量は、1291トン(前年同月比35.8%減、前月比16.0%減)となった(図13)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本 835トン (前年同月比34.6%減、前月比9.9%減)
ニュージーランド 141トン (同49.3%減、同28.4%増)
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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