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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2015年11月10日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2015年11月

 本文中の日本円換算に用いた為替レートは9月末日TTS相場の値であり、1米ドル=120.96円、1タイバーツ=3.37円、1ユーロ=136.47円である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米 国

 米国農務省(USDA)が10月9日に公表した「2015/16穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通し(10月予測)」によるトウモロコシの需給動向などは、次の通り。

【需給動向】
面積減により生産量は下方修正

 2015/16穀物年度のトウモロコシ生産量は、前月予測に比べ、単収が0.5ブッシェル上方修正され1エーカー当たり168.0ブッシェルとされたものの、収穫面積が43万7000エーカー下方修正され8070万エーカーとされたことから、前年度より6億6100万ブッシェル減の135億5500万ブッシェル(3億4430万トン、前年度比4.6%減)の予測となり、前月から3000万ブッシェル下方修正された。これに期首在庫と輸入量を合わせた総供給量は153億1600万ブッシェル(3億8903万トン、同1.1%減)の予測となった。

 消費については、前月予測と変わらず、137億5500万ブッシェル(3億4938万トン、同0.1%増)となった。これらにより、期末在庫量については前月予測より3100万ブッシェル下方修正され、15億6100万ブッシェル(3965万トン、同9.8%減)となった(表2)。

【価格動向】
前月予想を上方修正

 2015/16穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、前月予測より上値および下値ともにそれぞれ5セントずつ上方修正され、1ブッシェル当たり3.50〜4.10米ドル(423円〜496円)の予測となった(表2)。
 
【貿易動向:トウモロコシ】
8月の輸出量は前年同月比1割減

 2015年8月のトウモロコシ輸出量は、398万5673トン(前年同月比10.1%減、前月比21.8%減)となった。輸出量は、輸出先国の在庫増などから減少傾向で推移していたが、割安感から2014年11月を底に増加傾向に転じている(図3)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

メキシコ 108万7609トン (前年同月比8.7%増、前月比10.0%減)
日本 101万8044トン (同8.0%減、同22.0%減)
韓国 34万8431トン (同58.3%減、同33.7%減)
中国 4145トン (同75.4%減、同96.8%減)

 なお、同月の輸出価格(FAS)は、引き続き低水準で推移しているが、前月に比べ1トン当たり1.4米ドル高の184.38米ドル(2万2303円、前年同月比7.7%安、前月比0.8%高)となった。
 
【貿易動向:コーンスターチ】
8月の輸出量はメキシコ向けが増加する一方、日本向けは無し

 2015年8月のコーンスターチ輸出量は、7389トン(前年同月比8.4%増、前月比3.7%増)となった(図4)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ 3022トン(前年同月比6.1%増、前月比0.1%増)
メキシコ 1128トン(同110.4%増、同136.0%増)
ドイツ 296トン(同9.8%減、同66.7%減)
英国 257トン(同119.7%増、同57.2%減)
日本 0トン(同100.0%減、同100.0%減)

 なお、同月の中西部市場のコーンスターチ価格は、1ポンド当たり前月比0.9セント安の4.94セント(6.0円、前年同月比3.5%高、前月比15.8%安)となっている。コーンスターチ価格は、2013年7月以降、トウモロコシの価格低下を受けて大幅に下落したが、2014年9月に3.71セントと底値を打った後、反転し、緩やかな上昇傾向で推移している。
 

タピオカでん粉

タ イ

【生産動向】
キャッサバ出荷量は不十分

 タイタピオカ取引協会(TTTA)によると、2015年9月下旬、キャッサバの出荷量は増えつつあるが、需要量からみて十分な量とはなっていない。

 現地報道によると、タイ農業協同組合省は、31品目の農作物を対象に、生産コストの削減、品質向上、小規模農家の収入増などを目標とした大規模区画農業推進計画を発表した。これにより、カムペーンペット県では、680名のキャッサバ農家が参加し、1万7000ライ(2720ヘクタール)のキャッサバ畑において、現在の1ライ(0.16ヘクタール)当たり3.7トンの単収を5トンへ向上させ、生産コストの15%削減を目標とした取り組みを開始している。

【価格動向】
国内価格は前年同期を上回る

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2015年10月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり14.3バーツ(48.19円、前年同期比5.9%高、前月同)、輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり425米ドル(5万1408円、同3.4%安、同2.3%安)であった。原料であるキャッサバの生産量が例年より少なく国内価格は前年同期を上回って推移しているが、輸出価格は為替相場の影響から前年をやや下回っている(図5)。
 
【貿易動向】
8月の輸出量は前年同月比大幅減

 2015年8月のタピオカでん粉輸出量は、18万5948トン(前年同月比34.6%減、前月比15.9%増)と前年同月に比べ大幅な減少となった(図6)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

中国 9万5551トン (前年同月比26.9%減、前月比51.1%増)
台湾 2万2818トン (同21.2%増、同16.2%増)
マレーシア 1万9423トン (同3.6%減、同41.6%増)
日本 1万2697トン (同10.0%減、同9.0%増)
インドネシア 1万927トン (同85.3%減、同57.7%減)
 

ベトナム

【生産動向】
作付面積は前年をわずかに上回る

 ベトナム農業農村開発省によると、2015年8月の調査ではこれまで前年を下回っていたキャッサバの作付面積は、前年同月比0.7%増の47万2814ヘクタールと、前年をわずかに上回った(表3)。

 北部で著しい変化が見られ、北部内陸山岳地域では前年同月比13.4%増、紅河デルタ地域では同40.7%減、北部中央地域では同18.8%減と大幅な変動があった。

 しかし、AgroMonitor社(ベトナムの調査会社)によれば、北部中央地域の主産地であるタインホア省では、2015年の作付面積は昨年の同時期と同じかやや増えているとの情報もあるため、統計数値と実態にかい離がある可能性があるとみられている。また、南東地域においても、省単位としては最大の産地であるタイニン省では、サトウキビや天然ゴムからキャッサバへの転作が見られているとの情報もある。しかしながら、一方で真菌類の感染により単収が3分の2程度に減少しているところもあり、面積増に比例した生産量の増加は見られていないとのことである。
 
【貿易動向】
輸出量は前年同月比2割増

 ベトナム税関総局によると、タピオカでん粉輸出量は、キャッサバの収穫期末を迎え供給量が減少したことから、4月以降は低水準で推移していたが、8月は中国の中秋節用の焼き菓子である「月餅」の原料として中国向け輸出が増加したことから、17万3257トン(前年同月比24.0%増、前月比26.7%増)となった(図7)。

 輸出価格(FOB・ホーチミン)は、前月より13ドル高の1トン当たり433米ドル(5万2376円、前年同月比3.1%高)となった。

 また、同月のキャッサバチップ輸出量は、1万2922トン(前年同月比82.9%減、前月比17.7%減)となり、2015年6月20日以降課せられた輸出税の影響により大幅に減少した。なお、8割以上が中国向けであった。
 

ばれいしょでん粉

E U

【貿易動向】
輸出量は前年同月比7割増

 2015年8月のばれいしょでん粉輸出量は、2万6354トン(前年同月比75.3%増、前月比19.2%減)となった(図8)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国 4526トン (前年同月比14.3%増、前月比11.4%減)
米国 3993トン (同272.1%増、同9.6%減)
中国 3863トン (同117.0%増、同2.7%増)
日本 53トン (同 全増、同97.5%減)

 高水準で推移していた輸出価格(FOB)は、2014年12月以降連続して前年同月を下回っており、2015年8月は1トン当たり567ユーロ(7万7378円、前年同月比17.0%安、前月比3.9%高)となった。

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510、以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。

タ イ

【貿易動向】
8月の輸出量は前年同月比大幅減

 2015年8月の化工でん粉の輸出量は、6万5689トン(前年同月比17.1%減、前月比16.0%減)となった(図9)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

中国 1万8716トン (前年同月比7.9%減、前月比7.6%増)
日本 1万8086トン (同21.6%減、同35.2%減)
韓国 4040トン (同19.0%減、同39.2%減)
インドネシア 3793トン (同49.4%減、同38.7%減)
 

米 国

【貿易動向】
8月の輸出量は前年同月比3割減

 2015年8月の化工でん粉の輸出量は、2万4925トン(前年同月比35.2%減、前月比3.8%減)となった(図10)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ 6821トン (前年同月比10.4%減、前月比7.3%増)
メキシコ 2978トン (同9.4%減、同4.6%増)
中国 2166トン (同33.7%減、同48.1%減)
ドイツ 1175トン (同72.0%減、同15.1%増)
日本 805トン (同80.3%減、同49.7%減)
 

中 国

【貿易動向】
8月の輸出量は、前年同月比大幅減

 2015年8月の化工でん粉の輸出量は、3230トン(前年同月比25.6%減、前月比37.1%減)となった(図11)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国 1242トン (前年同月比25.3%減、前月比54.0%減)
日本 307トン (同43.6%減、同46.3%減)
 

E U

【貿易動向】
8月の輸出量は前年同月比2割増

 2015年8月の化工でん粉の輸出量は、4万1797トン(前年同月比20.7%増、前月比16.2%減)となった(図12)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

トルコ 9340トン (前年同月比12.4%増、前月比11.1%減)
中国 5660トン (同62.3%増、同40.5%減)
ロシア 4394トン (同4.8%減、同12.9%減)
日本 3708トン (同 36.6%増、同5.3%増)
 

豪 州

【貿易動向】
8月の輸出量は前年同月比やや増

 2015年8月の化工でん粉の輸出量は、1303トン(前年同月比3.1%増、前月比9.3%減)となった(図13)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本 850トン (前年同月比49.4%増、前月比12.1%増)
ニュージーランド 145トン (同25.3%減、同35.8%減)
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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