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地域だより

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最終更新日:2015年11月16日

『北海道うまいもの見〜つけた!』で砂糖・でん粉の価格調整制度を周知

2015年11月

札幌事務所 坂上 大樹

 北海道は、道産品の販路拡大、北海道の「食」のPRを行うため、株式会社イトーヨーカ堂と包括連携協定を締結している。同協定に基づき、今回8回目となるイベント「北海道のうまいもの見〜つけた!」が札幌市東区のイトーヨーカドーアリオ札幌店で開催され、当事務所についても同イベントに参画し、買い物客に対し、砂糖およびでん粉の価格調整制度の役割や必要性などの周知、浸透を図った。

 10月28日(水)から11月1日(日)までの開催期間のうち、初めの3日間は同イベントでは初となるばれいしょおよびばれいしょでん粉に関するPRを行い、残りの2日間は昨年に引き続き、てん菜・てん菜糖(砂糖)に関するPRを行った。

1 ばれいしょおよびばれいしょでん粉に関するPR

 10月28日(水)から30日(金)までは、北海道農政部生産振興局農産振興課(以下「農産振興課」という)と連携してでん粉の価格調整制度などに関するパネルなどを展示した。
 立ち寄った買い物客などからは、「でん粉が段ボールなどの食品以外にも使われていることを初めて知った」「国内需要の約9割近くが輸入でん粉で占められていることに驚いた」「価格調整制度は北海道農業を維持する上で必要な政策であることを理解した」といった感想をいただいた。

 開催期間中、買い物客などに対してアンケート調査を実施し、141名から回答を得た。その集計結果は以下の通り。
 
 パネルやパンフレットなどを見て、でん粉の価格調整制度への理解が深まったかを尋ねたところ、「たいへん深まった」が44.0%、「ある程度深まった」が53.9%という結果であり、ほとんどの回答者がでん粉の価格調整制度への理解が深まったと回答した。
 

2 てん菜およびてん菜糖(砂糖)に関するPR

 10月31日(土)、11月1日(日)の両日は、農産振興課および一般社団法人北海道てん菜協会と連携して砂糖の価格調整制度などに関するパネルを展示したほか、砂糖を使ったお菓子などを配布した。
 立ち寄った買い物客などからは、「てん菜を初めて見た」「白い砂糖と三温糖などの色のついた砂糖の違いが分かった」「価格調整制度は消費者にとっても大切な制度だと感じた」といった感想をいただいた。

 開催期間中、買い物客などに対してアンケート調査を実施し、482名(前年度比3.0%減 (注))から回答を得た。その集計結果は以下の通り。
 
 パネルやパンフレットなどを見て、砂糖の価格調整制度への理解が深まったかを尋ねたところ、「たいへん深まった」が25.4%(前年度比0.6ポイント減)、「ある程度深まった」が66.7%(前年度比1.1ポイント減)という結果であり、約9割の回答者が砂糖の価格調整制度への理解が深まったと回答した。

 また、砂糖に対するイメージとしては以下の結果が得られた(複数回答)。
 
 最も回答が多かったのは、「脳や体のエネルギー源」(回答数:321)、次いで「料理に必要な調味料」(同:288)、「脳や体の疲労回復効果」(同:265)であった。砂糖に対する誤解やマイナスなイメージで多かった回答は「虫歯の原因」、「食べると太る」であった。多少の順位の変動はあるが、おおむね前年度と同様の傾向が見られる。
 
 
 アンケートの結果、砂糖およびでん粉ともに価格調整制度に関して高い理解度が得られた。今後もこれを糧にして、価格調整制度の理解醸成に取り組んでまいりたい。

 (注)開催期間が前年度と比べ1日少ないため単純比較はできない
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713