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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2016年1月8日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2016年1月

 本文中の日本円換算に用いた為替レートは11月末日TTS相場の値であり、1米ドル=123.82円、1タイバーツ=3.50円、1ユーロ=131.38円である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米 国

 米国農務省(USDA)が12月9日に公表した「2015/16穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通し(11月予測)」によるトウモロコシの需給動向などは、次の通り。

【需給動向】
エタノール向け消費量は上方修正、輸出量は下方修正

 2015/16穀物年度のトウモロコシ生産量は、前月予測と変わらず、前年度より5億6200万ブッシェル減の136億5400万ブッシェル(3億4681万トン、前年度比4.0%減)の予測となった。これに期首在庫と輸入量を合わせた総供給量は、154億1500万ブッシェル(3億9200万トン、同0.4%減)の予測となった。

 消費については、前月からエタノール向けが2500万ブッシェルの上方修正、輸出量が5000万ブッシェルの下方修正となったことから、合計で2500万ブッシェル下方修正され136億3000万ブッシェル(3億4620万トン、同0.9%減)となった。これらにより、期末在庫量については前月予測より2500万ブッシェル上方修正され、17億8500万ブッシェル(4534万トン、同3.1%増)となった(表2)。

【価格動向】
前月予測と変わらず

 2015/16穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、前月予測と変わらず、1ブッシェル当たり3.35〜3.95米ドル(415円〜489円)の予測となった(表2)。
 
【貿易動向:トウモロコシ】
10月の輸出量は前年同月比4割減

 2015年10月のトウモロコシ輸出量は、236万6682トン(前年同月比38.1%減、前月比30.0%減)となった。輸出先国の在庫増などから減少傾向で推移していた輸出量は、割安感から2014年11月を底にいったんは増加傾向に転じたものの、豊作やレアル安などによるブラジル産の輸出量の急増に押される形で、8月から再び減少傾向で推移している(図3)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

メキシコ  111万5234トン(前年同月比24.6%増、前月比16.2%増)
日本  41万2762トン(同45.8%減、同49.0%減)
韓国  2672トン(同98.7%減、同95.9%減)
中国  1821トン(同98.0%減、同50.7%減)

 なお、同月の輸出価格(FAS)は、引き続き低水準で推移しているが、前月よりやや値上がりし、1トン当たり前月比6.2米ドル高の189.83米ドル(2万3505円、前年同月比3.5%安、前月比3.4%高)となった。 
 
【貿易動向:コーンスターチ】
10月の輸出量は前月比4割増

 2015年10月のコーンスターチ輸出量は、7941トン(前年同月比4.8%増、前月比38.4%増)となった(図4)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ  3013トン (前年同月比4.9%減、前月比14.3%増)
メキシコ  1102トン (同43.1%増、同41.6%増)
英国  597トン (同14.1%減、同20.6%増)
ドイツ  115トン (同57.5%増、前月同)
日本  0トン (同100.0%減、同100.0%減)

 なお、同月の中西部市場のコーンスターチ価格は、1ポンド当たり前月比0.2セント高の5.65セント(7.0円、前年同月比46.0%高、前月比9.3%高)となっている。コーンスターチ価格は、2013年7月以降、トウモロコシの価格低下を受けて大幅に下落したが、2014年9月に同3.71セントと底値を打った後、反転し、緩やかな上昇傾向で推移している。
 

タピオカでん粉

タ イ

【生産動向】
キャッサバの供給量はいまだ不十分

 タイタピオカ取引協会(TTTA)によると、2015年11月下旬、キャッサバ収穫の最盛期を迎えているものの、この時期は米の収穫時期と重なっていることから、キャッサバの収穫作業に必要な労働力を確保できず、需要を満たすのに十分な供給量が確保できていない状況となっている。

【価格動向】
コーンスターチ価格の下落に引きずられ国内価格も下落

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2015年12月第3週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり12.7バーツ(44.45円、前年同期比4.5%安、前月比5.9%安)、輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり375米ドル(4万6433円、同12.8%安、同6.3%安)であった。タイ国内のコーンスターチ価格の下落に伴い、タピオカでん粉価格も下落しており、また、輸出価格は為替相場の影響から前年を下回って推移している(図5)。
 
【貿易動向】
10月の輸出量は前年同月比大幅減

 2015年10月のタピオカでん粉輸出量は、輸出先国での在庫量の増加や中国の景気減速などの影響から21万6403トン(前年同月比33.2%減、前月比14.7%増)と前年同月に比べ大幅な減少となった(図6)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

中国  9万2396トン (前年同月比48.5%減、前月比6.2%増)
インドネシア  3万3371トン (同38.5%減、同0.9%増)
マレーシア  2万6754トン (同70.2%増、同83.4%増)
台湾  2万2797トン (同25.3%減、同7.4%増)
日本  9983トン (同21.5%減、同79.0%増)
 

ベトナム

【生産動向】
作付面積は前年同月をやや下回る

 ベトナム農業農村開発省によると、2015年9月の調査では、キャッサバの作付面積は前年同月比3.3%減の48万434ヘクタールと、前年をやや下回った(表3)。地域別に見ると、南部ではやや増加したものの、北部ではかなりの減少が見られ、紅河デルタ地域では前年同月比37.0%減、北部内陸山岳地域では同10.8%減、北部中央地域では同19.3%減となった。

 しかし、AgroMonitor社(ベトナムの調査会社)によれば、北部内陸山岳地域の主産地であるソンラ省では、キャッサバ畑の一部はコーヒー農園に変わったものの、全体としては作付面積は昨年よりわずかに増えているとの報告があるなど、ベトナム農業農村開発省から発表された統計値は実態と一部乖離があるとしている。

 また、中央高原地域では、国内のトウモロコシの価格や天然ゴムの価格が下落していることから、比較的価格の良いキャッサバへの転作が見られ、キャッサバの作付面積は少なくとも2〜3割増加しているとの情報がある。
 
【貿易動向】
輸出量は前年同月比1割増

 ベトナム税関総局によると、9月のタピオカでん粉輸出量は16万3478トン(前年同月比12.6%増、前月比5.6%減)となった(図7)。

 輸出価格(FOB・ホーチミン)は、前月より20ドル安の1トン当たり413米ドル(5万345円、前年同月比4.0%安)となった。 

 また、同月のキャッサバチップ輸出量は、2万4896トン(前年同月比63.5%減、前月比92.7%増)となり、2015年6月20日以降課せられた輸出税の影響により大幅に減少した。なお、輸出量の8割以上が中国向けであった。
 

ばれいしょでん粉

E U

【貿易動向】
輸出量は前年同月並み

 2015年10月のばれいしょでん粉輸出量は、2万6532トン(前年同月比0.4%増、前月比9.1%減)となった(図8)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国  5102トン (前年同月比50.0%増、前月比17.2%増)
米国  3509トン (同19.1%増、同9.1%減)
中国  1987トン (同44.5%増、同37.1%減)
日本  685トン (同558.7%増、同1570.7%増)

 高水準で推移していた輸出価格(FOB)は、2014年12月以降連続して前年同月を下回っており、2015年10月は1トン当たり556ユーロ(7万3047円、前年同月比14.8%安、前月比2.3%安)となった。
 

コラム チェコのばれいしょでん粉の需給動向
 

 
 EUのばれいしょでん粉生産は、主要生産4カ国(ドイツ、オランダ、デンマーク、フランス)が8割近くを、残り2割を6カ国(ポーランド、フィンランド、オーストリア、スウェーデン、チェコ、ラトビア)が占めている。今回は、その中でもCAP改革後も栽培面積を増加させているチェコを取り上げる。
 チェコのでん粉原料用ばれいしょ栽培面積は、2011/12年度以降増加傾向で推移しており、2014/15年度は4535ヘクタール、生産量は約18万トンであった。
 
(注)‌各年度が何月から始まるかは、収穫等のタイミングが毎年の天候や収穫量によって変わるため、年によって異なるが、8月もしくは9月〜12月もしくは1月が一般的(2014/15年度は、2014年8月17日〜2015年1月24日)。


 チェコでは、2企業がばれいしょでん粉を製造しており、2013/14年度は合わせて約9万トンのでん粉原料用ばれいしょを処理し、約2万トンのばれいしょでん粉を製造している。また、チェコで生産されたでん粉原料用ばれいしょのうち、2万トンはチェコとの国境沿いのオーストリアにあるAGRANA社のでん粉工場へ運ばれている。




 

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510、以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。

タ イ

【貿易動向】
10月の輸出量は前年同月比1割減

 2015年10月の化工でん粉の輸出量は、7万9436トン(前年同月比11.8%減、前月比2.1%増)となった(図9)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本  2万858トン (前年同月比23.5%減、前月比28.0%減)
中国  2万671トン (同18.5%減、同14.0%増)
韓国  7258トン (同64.5%増、同43.8%増)
インドネシア  6966トン (同24.2%増、同19.7%増)
 

米 国

【貿易動向】
10月の輸出量は前年同月比4割減

 2015年10月の化工でん粉の輸出量は、2万3780トン(前年同月比36.4%減、前月比2.6%増)となった(図10)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ  7498トン (前年同月比11.2%減、前月比11.3%増)
メキシコ  3138トン (同16.8%増、同5.4%減)
中国  1167トン (同65.8%減、同17.1%増)
日本  893トン (同69.8%減、同75.8%増)
ドイツ  425トン (同85.4%減、同54.2%減)
 

中 国

【貿易動向】
10月の輸出量は、前年同月比5割減

 2015年10月の化工でん粉の輸出量は、4144トン(前年同月比47.8%減、前月比14.1%増)となった(図11)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国  1863トン (前年同月比45.9%減、前月比85.6%増)
日本  715トン (同73.8%減、同10.2%増)
 

E U

【貿易動向】
10月の輸出量は前年同月比1割増

 2015年10月の化工でん粉の輸出量は、4万4756トン(前年同月比8.5%増、前月比0.6%増)となった(図12)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

トルコ  9829トン (前年同月比10.2%増、前月比13.5%増)
中国  8140トン (同49.7%増、同31.4%増)
ロシア  4078トン (同20.9%減、同6.1%減)
日本  3155トン (同10.0%減、同9.7%減)
 

豪 州

【貿易動向】
10月の輸出量は前月比4割減
 
 2015年10月の化工でん粉の輸出量は、1167トン(前年同月比1.0%増、前月比37.1%減)となった(図13)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本  627トン (前年同月比26.9%増、前月比45.2%減)
ニュージーランド  129トン (同48.6%減、同17.3%減)
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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