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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2016年3月10日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2016年3月

 本文中の日本円換算に用いた為替レートは1月末日TTS相場の値であり、1米ドル=121.87円、1タイバーツ=3.45円、1ユーロ=133.67円である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米 国

【需給動向】
輸入量が上方修正される一方、輸出量は下方修正

 2015/16穀物年度のトウモロコシ生産量は、前月予測と変わらず、史上3番目の豊作となる136億100万ブッシェル(3億4547万トン、前年度比4.3%減)の予測となった。輸入量が1000万ブッシェル上方修正されたことから、生産量に期首在庫と輸入量を合わせた総供給量は、153億8200万ブッシェル(3億9070万トン、同0.6%減)の予測となった。

 消費については、エタノール原料向け消費量が増加するものの、ブラジルやトウモロコシの輸出税を撤廃したアルゼンチン(注)など南米の輸出国との競合が高まるとの見込みから輸出量が下方修正され、総消費量は前年度より2億300万ブッシェル減の135億4500万ブッシェル(3億4404万トン、同1.5%減)となった。これらにより、期末在庫量については前月予測より3500万ブッシェル上方修正され、18億3700万ブッシェル(4666万トン、同6.1%増)となった(表2)。

(注)2015年12月、アルゼンチンで小麦やトウモロコシに対して課されていた輸出税の撤廃が発表された。

【価格動向】
上下幅が5セントずつ縮小

 2015/16穀物年度のトウモロコシ生産者平均販売価格は、上下幅が前月予測より5セントずつ縮小され、1ブッシェル当たり3.35〜3.85米ドル(408円〜469円)の予測となった(表2)。
 
【貿易動向:トウモロコシ】
12月の輸出量は前月比3割増

 2015年12月のトウモロコシ輸出量は、263万1869トン(前年同月比12.2%減、前月比32.7%増)となった。豊作やレアル安などによるブラジルからの輸出量の急増に押される形で8月以降は減少傾向で推移していたが、5カ月ぶりに前月を上回った(図3)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

メキシコ  103万2629トン (前年同月比34.8%増、前月比36.4%増)
日本  34万3562トン (同47.7%減、同18.2%減)
韓国  3230トン (同28.4%減、同12.9%増)
中国  1259トン (同93.2%減、同98.3%減)

 なお、同月の輸出価格(FAS(注))は、引き続き低水準で推移しており、1トン当たり前月比10.4米ドル安の186.85米ドル(2万2771円、前年同月比8.1%安、前月比5.3%安)となった。

(注)Free Alongside Shipの略。貨物を船側に付けた段階で支払われる価格。FOB価格と異なり、横持ち料(倉庫間の移動費)、積み込み料などは含まれていない。
 
【貿易動向:コーンスターチ】
12月の輸出量は前年同月比3割減

 2015年12月のコーンスターチ輸出量は、5317トン(前年同月比31.8%減、前月比15.3%減)となった(図4)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ  2739トン (前年同月比3.0%増、前月比3.0%増)
メキシコ  635トン (同43.7%減、同33.6%減)
英国  374トン (同37.7%減、同0.3%増)
ドイツ  230トン (同73.9%減、同206.7%増)
日本  102トン (同34.2%減、同43.7%増)

 なお、同月の中西部市場のコーンスターチ価格は、1ポンド当たり前月比0.1セント安の5.27セント(6.4円、前年同月比14.7%高、前月比1.3%安)となっている。コーンスターチ価格は、2013年7月以降、トウモロコシの価格低下を受けて大幅に下落したが、2014年9月に同3.71セントと底値を打った後、反転し、緩やかな上昇傾向で推移している。
 

タピオカでん粉

タ イ

【生産動向】
キャッサバ収穫最盛期を迎え供給増

 タイタピオカ取引協会(TTTA)によると、2016年2月上旬は収穫最盛期であり供給量の増加が見られている。

 また、タイ農業協同組合省より、2016年のキャッサバの生産見通しが発表されたが、雨不足などによる単収の低下や植え付ける種茎の不足のため、生産面積および生産量ともに前年を下回ると予測されている(表3)。
 
【価格動向】
コーンスターチ価格に引きずられ下落

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2016年2月第3週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり12.7バーツ(43.82円、前年同期比2.3%安、前月同)であった(図5)。タイ国内のコーンスターチ価格の下落に伴い、タピオカでん粉価格も下落しており、前年を下回って推移している。

 なお、キャッサバ農家価格は、1キログラム当たり2バーツを下回り(表1)、ほぼ生産コストに近い水準にまで下落していることから、タイ商務省では価格の引き上げ効果が期待されるキャッサバ収穫遅延計画への参加を農家に呼びかけている。これは、収穫時期を延期する代わりに、1農家につき5万バーツ(17万2500円)までの融資を低金利で受けられるものだが、今のところの参加農家は限定的と言われている。
 
【貿易動向】
12月の輸出量は前年同月よりわずかに減少

 2015年12月のタピオカでん粉輸出量は、26万3800トン(前年同月比2.2%減、前月比1.8%増)と前年同月に比べわずかな減少となった(図6)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

中国  13万6469トン (前年同月比14.3%増、前月比10.6%増)
インドネシア  4万1850トン (同12.4%減、同26.5%減)
台湾  2万1832トン (同8.5%減、同23.0%増)
マレーシア  2万291トン (同30.2%減、同3.5%増)
日本  9108トン (同6.9%増、同18.1%減)

 また、同月の輸出価格(FOB・バンコク)は、前月に比べ1トン当たり20米ドル安の378.75米ドル(4万6158円、前年同月比11.4%安、前月比5.0%安)とやや下落した(図6)。輸出価格は為替相場の影響から前年を下回って推移している。
 

ベトナム

【生産動向】
作付面積は前年同月をわずかに上回る

 ベトナム農業農村開発省によると、2015年11月の調査では、キャッサバの作付面積は前年同月比2.0%増の51万2765ヘクタールと、前年をわずかに上回った(表4)。地域別に見ると、収穫シーズン中の北部では前年に比べかなりの減少が見られる一方、南部では約1割の増加となった。

 しかし、関係者によれば、南部沿岸地域や中央高原地域では10〜15%程度の増加となっているが、天候に恵まれなかったことから単収が前年に比べると低く、生産量は作付面積ほど伸びていないとされる。

【貿易動向】
輸出量は前月比1割増

 ベトナム税関総局によると、11月のタピオカでん粉輸出量は21万6020トン(前年同月比6.3%増、前月比13.9%増)となった(図7)。

 輸出価格(FOB・ホーチミン)は、前月より29ドル安の1トン当たり385米ドル(4万6920円、前年同月比13.1%安)となった。
 
 また、同月のキャッサバチップ輸出量は、1万9994トン(前年同月比70.1%減、前月比30.5%増)となり、これまでほぼ9割以上を占めていた中国向けが、約6割に低下した。これは、タイ産のタピオカチップ価格が下落しているため、さらに価格が安くなると期待した輸入業者が買い控えていることや、中国における在庫量が増加したためと見られている。
 

ばれいしょでん粉

E U

【貿易動向】
輸出量は前年同月比やや減

 2015年12月のばれいしょでん粉輸出量は、2万2562トン(前年同月比5.3%減、前月比16.6%減)となった(図8)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国  6668トン (前年同月比28.9%増、前月比37.9%増)
米国  3844トン (同10.1%増、同39.9%減)
中国  520トン (同5.5%減、同46.4%減)
日本  1トン (同97.1%減、同99.8%減)

 輸出価格(FOB)は、2015年12月は1トン当たり600ユーロ(7万4321円、前年同月比4.7%高、前月比4.5%高)と1年ぶりに前月を上回った。
 

コラム EU・ベトナムのFTA(自由貿易協定)

 

 2015年12月、これまで交渉が進められてきたEUとベトナムのFTA(自由貿易協定)の合意文書への署名が行われた。これについてStarch Europeは次のように述べている。
 
 「今回のFTAにおいて、我々にとってセンシティブな化工でん粉(注)(マンニトール、ソルビトール、デキストリンおよびその他の化工でん粉)の輸入割当量(無税)が2千トンとされたことは歓迎すべきことだが、一方で、ばれいしょでん粉と直接競合するタピオカでん粉に対し、輸入割当量(無税)が3万トンと合意されたことについては、非常に憂慮している。

 EUには、約40万トンのばれいしょでん粉市場があるが、ベトナムのタピオカでん粉に割り当てられた量は、この市場の8%に相当する。タピオカでん粉については、すでにタイに1万トン、その他の国に1万500トンの輸入割当を適用しているところである。

 EUのばれいしょでん粉部門は、2012年のCAP改革によって支援制度が廃止されたことで、困難に直面している。我々としては、他のタピオカでん粉生産国、特にタイとの現在進行中のFTA交渉において、このベトナムとの合意が前例とならないことを強く望んでいる。」
 
(注)対象となる品目のHSコードは、2905.43.00、2905.44.11、2905.44.19、2905.44.91、3505.10.10、3505.10.90、3824.60.19。

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510、以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。

タ イ

【貿易動向】
12月の輸出量は前年同月比および前月比ともにかなりの減少

 2015年12月の化工でん粉の輸出量は、6万8872トン(前年同月比8.2%減、前月比15.5%減)となった(図9)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

中国  1万8976トン (前年同月比1.9%増、前月比15.0%増)
日本  1万6055トン (同34.2%減、同41.8%減)
インドネシア  5734トン (同16.7%増、同26.0%減)
韓国  5684トン (同5.4%減、同0.1%増)
 

米 国

【貿易動向】
12月の輸出量は前年同月比4割減

 2015年12月の化工でん粉の輸出量は、2万1560トン(前年同月比40.1%減、前月比6.6%減)となった(図10)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

カナダ  6929トン (前年同月比11.8%増、前月比11.5%増)
メキシコ  3672トン (同31.9%増、同18.5%増)
中国  1842トン (同53.9%減、同56.0%増)
ドイツ  828トン (同61.5%減、同23.5%減)
日本  709トン (同86.5%減、同25.3%増)
 

中 国

【貿易動向】
12月の輸出量は、前年同月比大幅減

 2015年12月の化工でん粉の輸出量は、5690トン(前年同月比25.2%減、前月比8.8%減)となった(図11)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

韓国  1964トン (前年同月比24.5%減、前月比1.8%増)
日本  709トン (同69.0%減、同67.3%減)
 

E U

【貿易動向】
12月の輸出量は前年同月比やや増

 2015年12月の化工でん粉の輸出量は、3万7217トン(前年同月比3.9%増、前月比4.7%減)となった(図12)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

トルコ  6854トン (前年同月比11.4%減、前月比8.8%減)
ロシア  3440トン (同4.3%増、同34.7%減)
中国  3220トン (同18.2%減、同48.7%減)
日本  3020トン (同0.6%減、同24.2%増)
 

豪 州

【貿易動向】
12月の輸出量は前年同月比および前月比ともに1割増

 2015年12月の化工でん粉の輸出量は、2084トン(前年同月比11.9%増、前月比14.4%増)となった(図13)。同月の輸出先国別の輸出量は、次の通り。

日本  1241トン (前年同月比9.2%増、前月比4.4%増)
ニュージーランド  156トン (同35.8%減、同1.9%減)
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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