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国内のでん粉需給動向

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最終更新日:2010年8月4日

国内のでん粉需給動向

2010年8月

調査情報部

1.農林水産省、でん粉需給見通しを公表

 農林水産省は、2010年7月にでん粉の需給見通しを公表した。(表1)
 
 

(1)需要

〜平成21年度は前年度比15万9000トン減少の見込み〜
 
 これによると、我が国の21でん粉年度(10〜9月)の総需要量は、前年度比15万9000トン減の260万トンの見込みである。うち、需要の約2/3を占める糖化製品については、前年度から12万7000トン減の170万1000トンとなっている。減少の理由は、異性化糖の飲料向け販売実績が景気の影響などから減少していること、発泡酒の販売減少などによる水あめ需要の減退である。
 
 化工でん粉については、食品の原料に使用されるものについては引き続き安定的に推移するとして、前年度比6000トン増となる34万4000トンの見込みとなっている。また、その他の用途については、製紙、段ボール用需要の減少が止まらなかったこと、ビール用需要のコーンスターチを発酵原料としないオールモルトタイプの製品が発売されたことや、ビールに比べ低価格の第3のビールに生産が移行していることから減少が見込まれる。一方で、水産練製品用およびその他食品用の需要は堅調に推移するとしているものの、全体としては前年度比3万8000トン減の55万5000トンと見込んでいる。
 
 
 
 

(2)供給

〜平成21年度は、国内産ばれいしょでん粉の生産量が減少の見込み〜
 
 21でん粉年度の供給見込みについては、前年度比15万6000トン減の262万4000トンとなっている。その内訳は、かんしょでん粉5万2000トン、ばれいしょでん粉19万8000トン、コーンスターチが同12万6000トン減の219万8000トン、輸入でん粉が同3000トン減の12万4000トンとなっている。
 
 かんしょでん粉は、原料用かんしょの生育期に天候に恵まれ、集荷量が前年度比1万5000トン増の16万6000トンになったことから、前年度比6000トン増と見込まれる。一方、ばれいしょでん粉については、作付面積の減少に加え、2009年7月の低温と多雨の影響により原料ばれいしょが小玉傾向となったことから、同2万5000トン減の見込みとなった。
 
 コーンスターチについては、米国におけるとうもろこし生産が順調であり、当面、供給面の不安はないものと考えられるが、コーンスターチ需要の減少から同12万6000トン減と見込まれる。また、糖化製品および化工でん粉向けの輸入でん粉については、国内産ばれいしょでん粉の生産量の減少から化工でん粉用の供給は増加しているものの、タイにおける病害虫および中国の需要増に伴うタピオカでん粉の価格高騰から糖化用向けの供給が減少していることから、同3000トン減の見込みとなっている。
 
 
 
 

2.2010年5月の天然でん粉輸入価格は、タピオカでん粉がばれいしょでん粉を大きく上回る

 2010年5月における天然でん粉の輸入量は、前年同月比36.75%減の1万700トンとなった。その内訳を見ると、タピオカでん粉が前年同月比37.4%減となる9000トン、ばれいしょでん粉が同62.9%減となる500トン、サゴでん粉が同0.9%減となる1200トンであった。5月の輸入価格(CIF)は、タピオカでん粉が前年同月比61.0%高のキログラム当たり41.6円、ばれいしょでん粉が同20.7%安の36.8円と、タピオカでん粉価格高騰を反映して、タピオカでん粉価格がばれいしょでん粉価格を上回ることとなった。
 
 また、1〜5月の累計では、天然でん粉の輸入量は、前年同期比2.8%減の6万2000トンであり、平均輸入価格は、タピオカでん粉が前年同期比33.4%高のキログラム当たり37.3円、ばれいしょでん粉が同37.6%安の38.1円となっている。
 
 
 

3.2010年5月の化工でん粉輸入量、前月に引き続き前年の水準を上回る

 2010年5月における化工でん粉輸入量は、前年同月比3.0%増の3万7300トンとなった。その内訳はでん粉誘導体(HScode3505.10.100)が3万4200トン、デキストリン(HScode3505.10.200)が3100トンとなっている。輸入先国別に見ると、でん粉誘導体については、タイが1万8000トンと約5割を占め、次いで米国5300トン、ベトナム2700トン、中国2200トンとなっている。デキストリンについては、中国1500トン、タイ1100トンと、この2カ国で大半を占めた。1〜5月の累計では、でん粉誘導体が前年同期比14.9%増の16万3800トン、デキストリンが同28.7%増となる2万1400トンであった。
 
 5月の輸入価格(CIF)については、でん粉誘導体が前月比10.0%高のキログラム当たり69.4円(前年同月比9.4%高)、デキストリンが同38.5%高の同68.8円(同15.1%高)とともに値を上げた。1〜5月の平均は、でん粉誘導体が前年同期比2.6%安のキログラム当たり65.4円、デキストリンが同0.2%高の57.0円となった。
 
 
 
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:情報課)
Tel:03-3583-8713



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