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砂糖類の国内需給

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最終更新日:2016年6月10日

2016年6月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、四半期ごとに砂糖および異性化糖の需給見通しを公表している。3月に「平成27砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第3回)」を公表した(詳細は2016年4月号参照)。
 
 

2. 異性化糖の移出動向

4月の移出数量は前年同月からわずかに増加
 2016年4月の異性化糖の移出数量は、8万4941トン(前年同月比2.5%増、前月比6.3%増)と、前年同月からわずかに増加し、4月の移出量としては直近3年間で最大となった(図1)。

 4月の規格別の移出量は、次の通りであった(図2)。

果糖含有率40%未満  397トン (前年同月比9.8%増、前月比15.0%減)
同40%以上50%未満  2万1649トン (同2.1%増、同8.2%増)
同50%以上60%未満  6万1574トン (同1.8%増、同5.5%増)
同60%以上  1321トン (同54.7%増、同21.8%増)

 
 
 

3. 輸入動向

【分みつ糖の輸入動向】
3月の輸入量は前年同月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2016年3月の分みつ糖(HSコード1701.14-110)の輸入量は、2万5185トン(前年同月比68.1%減、前月比59.4%減)と、前年同月から大幅に減少した(図3)。輸入先国はタイ、米国の2カ国で国別の輸入量は次の通りであった(図4)。

タイ  2万5166トン (前年同月比26.3%減、前月比59.4%減)
米国  19トン  (同67.8%減、同69.8%減)


 同月における豪州からの高糖度原料糖(糖度98.5度以上99.3未満、HSコード1701.14-200)の輸入量は、3万3984トン(前月比47.5%増)であった。

 日豪EPAの締結により2015年4月から輸入が開始され、2016年3月で1年が経過した。2015年4月〜翌3月における輸入量は、35万3938トンであった。一方、同期間における豪州からの分みつ糖(HSコード 1701.14-110)の輸入量は、17万6759トン(前年同期比57.2%減)と大幅に減少した。
 
 
 
 2016年3月の1トン当たりの輸入価格は、3万9469円(前年同月比16.9%安、前月比12.4%安)と、5カ月ぶりに4万円を下回り、3月の輸入価格としては2009年以来の3万円台となった(図5)。

 同月の国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

タイ  3万9422円 (前年同月比11.5%安、前月比12.3%安)
米国  10万2000円 (同49.9%安、同32.4%安)

 
 
【含みつ糖の輸入動向】
3月の輸入量は前年同月から大幅に増加

 財務省「貿易統計」によると、2016年3月の含みつ糖の輸入量は、1921トン(前年同月比19.5%増、前月比10.5%減)となった(図6)。輸入先国はタイ、中国、フィリピン、ブラジル、米国の5カ国であった。

 同月の国別の輸入量は次の通りであった(図7)。

タイ  1290トン (前年同月比1.6%増、前月比17.6%減)
中国  567トン (同80.0%増、同2.2倍増)
フィリピン  42トン (同2.3倍増、同23.5%増)
ブラジル  19トン (前年同月輸入実績なし、同66.1%減)
米国  3トン (同25.0%減、同62.5%減)


 
 2016年3月の1トン当たりの輸入価格は、11万9348円(前年同月比8.3%安、前月比9.5%安)と、2014年10月以来17カ月ぶりに12万円を下回った(図8)。

 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

タイ  11万7792円 (前年同月比9.5%安、前月比7.4%安)
中国  11万8166円 (同4.2%安、同6.8%安)
フィリピン  12万9595円 (同47.9%安、同21.2%安)
ブラジル  23万2526円 (前年同月輸入実績なし、同4.4%安)
米国  15万1667円 (同2.8%安、同15.4%安)

 
 
 【加糖調製品の輸入動向】
3月の加糖調製品の輸入量は前年同月からかなりの程度減少

 財務省「貿易統計」によると、2016年3月の加糖調製品の輸入量は、4万6044トン(前年同月比7.1%減、前月比7.7%増)となった(図9)。

 同月の品目別の輸入量は、次の通りであった。

ミルク調製品  1万3380トン (前年同月比7.4%減、前月比19.6%増)
ソルビトール調製品  9766トン (同7.9%減、同5.4%増)
その他調製品  6839トン (同6.7%減、同7.4%増)
ココア調製品  6734トン (同17.8%減、同11.3%減)
調製した豆(加糖あん)  5983トン (同21.6%増、同32.4%増)
穀粉調製品  3298トン (同17.9%減、同13.2%減)
コーヒー調製品  43トン  (同5.4%増、同16.2%増)


 
 

4. 価格動向

【市場価格】
砂糖、異性化糖ともに前月と同水準で推移

 4月の糖種別・地域別の砂糖価格(日経相場)は次の通りであった。

上白糖(大袋)
東京  1キログラム当たり187〜188円
大阪  同188円
名古屋 同191円
関門  同191円

上白糖(小袋)
東京  1キログラム当たり200〜201円
大阪  同202円

本グラニュー糖(大袋)
東京  1キログラム当たり192〜193円
大阪  同193円
名古屋 同196円

ビート・グラニュー糖(大袋)
東京  1キログラム当たり187〜188円
大阪  同188円
名古屋 同189円

 4月の異性化糖の価格(日経相場、大口需要家向け価格、東京、タンクローリーもの、JAS規格品、水分25%)は、次の通りであった。

果糖分42%もの
1キログラム当たり131〜132円

果糖分55%もの
同137〜138円

【小売価格】
4月の上白糖小袋の平均小売価格は前月と同水準

 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、4月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける上白糖の平均小売価格は、188.7円(前年同月比1.5円安、前月比0.4円高)であった。

 同月の地域別(注)の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道 193.9円 (前年同月比2.2円高、前月比1.7円高)
東北  201.2円 (同1.5円高、同1.6円高)
関東など  177.4円 (同0.1円高、同1.6円安)
首都圏 183.4円 (同4.1円安、同1.4円安)
中部  181.9円 (同3.0円高、同3.6円高)
関西  187.1円 (同10.6円安、同2.5円安)
中国・四国  199.4円 (同1.9円高、同3.1円高)
九州・沖縄  190.4円 (同2.7円安、同0.6円安)


 最も高かったのは唯一200円を上回った東北で、最も安かった関東などとの価格差は23.8円であった。

(注)地域の内訳は次の通りである。以下、グラニュー糖および三温糖も同じである。
関東など:茨城県、栃木県、群馬県、長野県、山梨県、静岡県
首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県
中 部:新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県、三重県、愛知県

関 西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、奈良県

4月のグラニュー糖小袋の平均小売価格は前月と同水準
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、4月の小袋(1キログラム)のスーパーにおけるグラニュー糖の平均小売価格は、236.4円(前年同月比1.4円高、前月比0.2円安)であった。

 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道 189.3円 (前年同月比5.8円高、前月比4.2円安)
東北  272.9円 (同4.1円高、同2.5円高)
関東など  246.3円 (同0.4円高、同0.2円高)
首都圏 240.4円 (同0.5円高、同0.2円安)
中部  250.4円 (同1.3円高、同0.1円安)
関西  226.2円 (同0.5円高、同1.7円安)
中国・四国  245.7円 (同0.5円高、同1.5円高)
九州・沖縄  219.4円 (同0.5円安、同0.1円高)


 最も高かったのは東北で、最も安かった北海道との価格差は83.6円であった。

4月の三温糖小袋の平均小売価格は前月と同水準
 KSP−POSデータ(全国535店舗)によると、4月の小袋(1キログラム)のスーパーにおける三温糖の平均小売価格は、231.3円(前年同月同、前月比0.8円安)であった。

 同月の地域別の平均小売価格は、次の通りであった。

北海道 234.5円 (前年同月比5.6円安、前月比4.9円安)
東北  263.2円 (同3.8円高、同1.3円高)
関東など  236.8円 (同2.2円高、前月同)
首都圏 225.1円 (同1.1円安、同3.0円安)
中部  226.6円 (同1.7円高、前月同)
関西  224.1円 (同2.6円安、同1.7円安)
中国・四国  245.7円 (同2.9円高、同3.2円高)
九州・沖縄  207.7円 (同0.7円安、前月同)


 最も高かったのは東北で、最も安かった九州・沖縄との価格差は55.5円であった。

【購入金額および購入量】
3月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は前年同月からかなり減少

 総務省「家計調査」によると、2016年3月における100世帯当たりの砂糖の購入頻度は42で、1世帯(2人以上)当たりの支出金額は、101円(前年同月比1.9%安、前月比2.0%高)となった(図10)。また、同月の1世帯当たりの砂糖の購入数量は、394グラム(同13.8%減、同12.4%減)となった(図11)。

 
 
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713



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