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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2017年7月10日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2017年7月

 本稿中の為替レートは2017年5月末日TTS相場の値であり、1米ドル=112円(111.96円)、1タイバーツ=3.33円、1ユーロ=125円(125.45円)である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米国

【需給動向:トウモロコシ】
需給予測は前月から据え置き

 米国農務省(USDA)が2017年6月に公表した2017/18穀物年度(9月〜翌8月)のトウモロコシ需給予測によると、生産量は140億6500万ブッシェル(3億5727万トン、前年度比7.1%減)、総供給量は164億1000万ブッシェル(4億1683万トン、同3.1%減)、総消費量は143億ブッシェル(3億6323万トン、同2.4%減)と、いずれも前月予測から据え置かれた。また、国内消費量も124億2500万ブッシェル(3億1560万トン、前年度同)と、飼料など向けの減少を相殺する形でエタノール向けの増加を見込み、前年度並みと予想されている。

【価格動向:トウモロコシ】
前月予測から据え置き

 同じく2017/18穀物年度のトウモロコシの生産者平均販売価格も、1ブッシェル当たり3.00〜3.80米ドル(336円〜426円)と、前月予測から据え置かれた(表2)。
表2 米国のトウモロコシの需給見通し
【貿易動向:トウモロコシ】
4月の輸出量は6カ月ぶりに前月比減

 2017年4月のトウモロコシ輸出量は、537万3544トン(前年同月比5.0%増、前月比20.8%減)と6カ月ぶりに前月を下回った(図3)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本    157万262トン  
 (前年同月比61.3%増、前月比12.6%増)
メキシコ 122万8747トン  
 (同10.7%減、同4.4%増)
台湾   44万6151トン  
 (同15.2%増、同5.6%増)

 また、同月の輸出価格(FAS(注))は、1トン当たり174.67米ドル(1万9563円、前年同月比1.6%安、前月比1.1%安)と前年同月および前月をわずかに下回った。

(注)Free Alongside Shipの略。貨物を船側に付けた段階で支払われる価格。FOB価格と異なり、横持ち料(倉庫間の移動費)、積み込み料などは含まれていない。
図3 米国のトウモロコシ輸出量および輸出価格の推移
【貿易動向:コーンスターチ】
4月の輸出量は6カ月連続で前年同月比増

 2017年4月のコーンスターチ輸出量は、1万552トン(前年同月比49.5%増、前月比31.3%増)と6カ月連続で前年同月を上回った(図4)。同月の国別輸出量は、次の通り。

メキシコ   5010トン  
 (前年同月比2.6倍、前月比42.6%増)
カナダ    2675トン  
 (同0.7%増、同1.4%減)
コロンビア  978トン
 (同8.4倍、同62.7%増)
日本      10トン  
 (同25.0%増、前月同)

 また、同月の中西部市場のコーンスターチ価格は、1ポンド(注)当たり5.25セント(5.9円、前年同月比13.1%安、前月比6.3%高)と前年同月からかなり大きく下落した。

(注)1ポンドは0.45キログラム。
図4 米国のコーンスターチ輸出量および市場価格の推移

タピオカでん粉

タイ

【価格動向】
タピオカでん粉国内価格、キャッサバ農家価格ともに低水準で推移

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2017年6月第3週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり10.8バーツ(36円、前年同期比17.6%安、前週同)と前年同期を大幅に下回っている(図5)。

  また、5月のキャッサバ農家価格は、1キログラム当たり1.18バーツ(3.9円)と前年同月および前月を下回った(表1)。
図5 タイのタピオカでん粉価格の推移
【貿易動向】
4月の輸出量は前年同月および前月から大幅に減少

 2017年4月のタピオカでん粉輸出量は、20万1322トン(前年同月比21.1%減、前月比19.5%減)と前年同月および前月から大幅に減少した(図6)。同月の国別輸出量は、次の通り。

中国      8万3489トン  
 (前年同月比7.2%増、前月比31.6%減)
台湾      2万9250トン  
 (同2.6%増、同2.4%減)
インドネシア 2万3744トン  
 (同60.8%減、同8.1%増)
マレーシア  1万6786トン  
 (同59.3%減、同35.5%減)
日本     1万6144トン  
 (同39.0%増、同2.5倍)  

 また、同月の輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり345米ドル(3万8640円、前年同月比11.8%安、前月同)と引き続き前年同月を下回って推移している(図6)。
図6 タイのタピオカでん粉輸出量および輸出価格の推移

ベトナム

【生産動向】
3月の作付面積は、前年同月比増

 ベトナムの調査会社AgroMonitorによると、2017年3月の調査では、キャッサバの作付面積は、11万3383ヘクタール(前年同月比1.0%増)となった(表3)。北部内陸山岳地域では、1月下旬にキャッサバの収穫が終わり翌年度のキャッサバの作付けを開始しているため、作付面積は前月から5倍ほど増加した。一方、中央高原地域ではまだ収穫が行われ、翌年度の作付けが進んでいないことから、前年同月をかなりの程度下回った。

 キャッサバの供給動向を見ると、中央高原地域の2016/17年度(10月〜翌9月)のキャッサバ供給量は、前年度を20〜30%下回ると見通されている。この要因として、12月の長雨の影響により、キャッサバの生育が良くない地域が多かったためとしている。 一方、南東地域のタイニンでは、2月中旬から収穫が始まったものの、まだ収穫量は少ないことから、同地域のでん粉工場は、主にカンボジアから原料を輸入している。3月下旬におけるカンボジアからタイニンへの供給量は前年同期と比べて減少傾向であるものの、必要量には達している。
表3 ベトナムのキャッサバ作付面積
【貿易動向】
3月の輸出量は前年同月から大幅に増加

 AgroMonitorによると、2017年3月のタピオカでん粉輸出量は、28万3493トン(前年同月比22.3%増、前月比14.2%増)と前年同月を大幅に上回った(図7)。これは、最大の輸出先である中国向けが24万トンを上回ったことに加え、マレーシア向けやインドネシア向けが急増したことなどが要因である。
図7 ベトナムのタピオカでん粉輸出量および輸出価格の推移

ばれいしょでん粉

E U

【貿易動向】
4月の輸出量は7カ月連続で前年同月比増

 2017年4月のばれいしょでん粉輸出量は、2万7284トン(前年同月比4.7%増、前月比13.6%減)と7カ月連続で前年同月を上回った(図8)。同月の国別輸出量は、次の通り。

韓国   6179トン  
 (前年同月比13.2%減、前月比13.1%増)
米国   3421トン  
 (同36.1%減、同38.6%減)
タイ   1871トン  
 (同65.3%増、同87.1%増)
日本   1370トン  
 (前年同月輸出実績なし、同40.2%増)

 また、同月の輸出価格(FOB)は、1トン当たり612ユーロ(7万6500円、前年同月比1.3%安、前月比0.4%高)と4カ月連続で前年同月を下回った。
図8  EUのばれいしょでん粉輸出量および輸出価格の推移

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510、以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。

タイ

【貿易動向】
4月の輸出量は前年同月からかなり増加

 2017年4月の化工でん粉の輸出量は、8万6302トン(前年同月比12.1%増、前月比11.4%減)と前年同月からかなり増加した(図9)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本       3万596トン    
 (前年同月比10.3%増、前月比17.2%減)
中国      1万6336トン    
 (同2.1%減、同10.8%減)
インドネシア  1万638トン    
 (同64.7%増、同33.9%増)
韓国        4957トン    
 (同2.2%減、同21.1%減)
図9 タイの化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

米国

【貿易動向】
4月の輸出量は前年同月および前月から減少

 2017年4月の化工でん粉の輸出量は、2万5469トン(前年同月比3.3%減、前月比6.7%減)と前年同月および前月から減少した(図10)。同月の国別輸出量は、次の通り。

カナダ  6887トン  
 (前年同月比4.4%減、前月比15.3%減)
メキシコ 2393トン  
 (同15.5%減、同15.3%減)
中国   2323トン  
 (同11.8%減、同24.2%減)
日本   1026トン  
 (同70.7%増、同30.2%増)
ドイツ   1000トン  
 (同39.0%減、同10.0%減)
図10  米国の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

中国

【貿易動向】
4月の輸出量は前年同月から大幅に増加

 2017年4月の化工でん粉の輸出量は、9417トン(前年同月比2.8倍、前月比2.9%増)と前年同月から大幅に増加した(図11)。同月の国別輸出量は、次の通り。

韓国       1825トン  
 (前年同月比5.5倍、前月比6.8倍)
マレーシア   1210トン  
 (同85.9%増、同43.8%減)
日本       857トン  
 (同57.2%増、同68.5%減)
台湾       762トン  
 (同4.2倍、同89.1%増)
インドネシア  560トン  
 (同3.0倍、同4.9%減)
図11 中国の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

EU

【貿易動向】
4月の輸出量は9カ月ぶりに前年同月比減

 2017年4月の化工でん粉の輸出量は、4万2640トン(前年同月比1.6%減、前月比10.8%減)と前年同月を9カ月ぶりに下回った(図12)。同月の国別輸出量は、次の通り。

トルコ  8051トン  
 (前年同月比16.3%減、前月比8.7%減)
中国   5702トン  
 (同2.4%増、同13.3%減)
ロシア  4517トン  
 (同1.2%増、同24.1%減)
日本   2559トン  
(同4.3%増、同19.3%減)
図12 EUの化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

豪州

【貿易動向】
4月の輸出量は前年同月からかなり増加

 2017年4月の化工でん粉の輸出量は、2054トン(前年同月比8.9%増、前月比1.5%減)と前年同月からかなりの程度増加した(図13)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本         1430トン  
 (前年同月比14.8%増、前月比4.7%増)
ニュージーランド  213トン  
 (同23.8%増、同13.8%減)
図13 豪州の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-9272



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