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2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

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最終更新日:2017年8月10日

2. 日本の品目別主要輸入先国の動向

2017年8月

 本稿中の為替レートは2017年6月末日TTS相場の値であり、1米ドル=113円(113.00円)、1タイバーツ=3.37円、1ユーロ=129円(129.47円)である。

トウモロコシ・コーンスターチ

米国

【需給動向:トウモロコシ】
需給予測、生産量・消費量ともに上方修正

 2017年7月時点の米国農務省(USDA)による2017/18穀物年度(9月〜翌8月)のトウモロコシ需給予測によると、生産関連の数値は、作付面積が9090万エーカー(3678万ヘクタール、前年度比3.3%減)に上方修正されたことに伴い、生産量も142億5500万ブッシェル(3億6209万トン、同5.9%減)に上方修正された。消費関連の数値は、国内消費量のうち飼料など向けが上方修正されたことにより、総消費量も143億5000万ブッシェル(3億6450万トン、同1.5%減)に上方修正された (表2)。

【価格動向:トウモロコシ】
販売価格は下方修正

 同じく2017/18穀物年度のトウモロコシの生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり2.90〜3.70米ドル(328円〜418円)となった(表2)。生産量、消費量ともに上方修正されたものの、生産量の増加幅の方が大きく、期末在庫も上方修正されたことが影響している(表2)。

表2 米国のトウモロコシの需給見通し

【貿易動向:トウモロコシ】
5月の輸出量は前年同月比増

 2017年5月のトウモロコシ輸出量は、536万6504トン(前年同月比11.2%増、前月比0.1%減)と前年同月をかなり上回った(図3)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本    140万6965トン  
 (前年同月比12.6%増、前月比10.4%減)
メキシコ  138万6179トン  
 (同0.1%増、同12.8%増)
韓国    66万6048トン  
 (同3.4倍、同61.5%増)

 また、同月の輸出価格(FAS(注))は、1トン当たり176.22米ドル(1万9913円、前年同月比2.0%安、前月比0.9%高)と前年同月からわずかに下落したものの前月からはわずかに上昇した。

(注)Free Alongside Shipの略。貨物を船側に付けた段階で支払われる価格。FOB価格と異なり、横持ち料(倉庫間の移動費)、積み込み料などは含まれていない。

図3 米国のトウモロコシ輸出量および輸出価格の推移

【貿易動向:コーンスターチ】
5月の輸出量は7カ月連続で前年同月比増

 2017年5月のコーンスターチ輸出量は、9148トン(前年同月比31.3%増、前月比13.3%減)と7カ月連続で前年同月を上回った(図4)。同月の国別輸出量は、次の通り。

メキシコ    3692トン  
 (前年同月比3.7倍、前月比26.3%減)
カナダ     3288トン  
 (同12.9%増、同22.9%増)
コロンビア   557トン  
 (同2.1倍、同43.0%減)
日本       10トン
 (同33.3%減、前月同)

 また、同月の中西部市場のコーンスターチ価格は、1ポンド(注)当たり5.60セント(6.3円、前年同月比7.7%安、前月比6.7%高)と前年同月からかなり下落したものの前月からはかなり上昇した。

(注)1ポンドは0.45キログラム。

図4 米国のコーンスターチ輸出量および市場価格の推移

タピオカでん粉

タイ

【価格動向】
タピオカでん粉国内価格、キャッサバ農家価格ともに低水準で推移

 タイタピオカでん粉協会(TTSA)によると、2017年7月第2週のタピオカでん粉の国内価格は、1キログラム当たり10.7バーツ(36円、前年同期比15.7%安、前週同)と前年同期をかなり下回っている(図5)。

 また、6月のキャッサバ農家価格は、1キログラム当たり1.15バーツ(3.9円)と前年同月および前月を下回った(表1)。

図5 タイのタピオカでん粉価格の推移

【貿易動向】
5月の輸出量は前年同月および前月から大幅に増加

 2017年5月のタピオカでん粉輸出量は、27万407トン(前年同月比23.7%増、前月比34.3%増)と前年同月および前月を大幅に上回った(図6)。同月の国別輸出量は、次の通り。

中国      13万5158トン  
 (前年同月比81.5%増、前月比61.9%増)
インドネシア 4万8079トン  
 (同18.6%減、同2.0倍)
台湾      2万5037トン  
 (同48.5%増、同14.4%減)
日本     1万7816トン  
 (同49.7%増、同10.4%増)

 また、同月の輸出価格(FOB・バンコク)は、1トン当たり344米ドル(3万8872円、前年同月比12.9%安、前月比0.3%安)と引き続き前年同月を下回って推移している。

図6 タイのタピオカでん粉輸出量および輸出価格の推移

コラム 韓国のばれいしょでん粉事情

 韓国では、ばれいしょでん粉需要を輸入に頼っており、食品、飲料市場の拡大などから輸入量は増加傾向で推移している。2016年のばれいしょでん粉の輸入量は7万4210トン(前年比13.9%増)と、米国に次ぐ世界第2位の輸入国となっている(図1)。

 ばれいしょでん粉の用途は、75%が食品向けで、残りは家畜の飼料用や工業用などである。韓国ではラーメンの需要が急速に拡大していることもあり、食品向けの約8割は麺類で、特にインスタントヌードル向けに使用されている(図2)。

 また、現地報道によると、韓国の食品企業は小麦粉の一部をばれいしょでん粉に置き換えたパスタやばれいしょでん粉含有率の高い中華麺など、さまざまな商品を開発しているという。

 日本の農林水産省に相当する農林畜産食品部が、約3500社の食品飲料会社を対象に実施した調査によると、輸入ばれいしょでん粉を使用する理由として「国産ばれいしょでん粉は価格が高すぎる」を挙げた者が78.6%と最も多かった(図3)。
 





 

ベトナム

【生産動向】
4月の作付面積は前年同月比減

 ベトナムの調査会社AgroMonitorによると、2017年4月の調査では、キャッサバの作付面積は、16万4678ヘクタール(前年同月比5.4%減)となった(表3)。キャッサバの価格が低迷していることから、南部沿岸地域などでは、サトウキビや天然ゴム、ウコンなどの収益性に勝る作物への転作が進んだことが要因として挙げられる。

 キャッサバの供給動向を見ると、南東地域のタイニン省では、収穫が始まったばかりで収穫量がまだ少ないことから、同地域のでん粉工場は、主にカンボジアから原料を輸入し稼働している。しかし、4月は同国の休暇(クメール正月)の影響で、同月の輸入量は先月に比べかなり減少し、4月後半にキャッサバ価格が高騰した。このため、中央高原地域のダクラク省から1日当たり700〜800トンに上る大量のキャッサバを輸送するなどして対応した。

 一方、中央高原地域などは収穫が終わったため、でん粉工場などに輸送されるキャッサバの量はそれほど多くない。加えて、前述の通りいくつかの地区では、多くのキャッサバがタイニン省へ輸送されたため、原料不足により操業を停止した工場もあった。

表3 ベトナムのキャッサバ作付面積

【貿易動向】
4月の輸出量は前年同月からかなり減少

 AgroMonitorによると、2017年4月のタピオカでん粉輸出量は、17万7730トン(前年同月比6.4%減、前月比37.3%減)と前年同月をかなり下回った(図7)。同月は、最大の輸出先である中国に加え、他の輸出のほとんどの国で減少した。

図7 ベトナムのタピオカでん粉輸出量および輸出価格の推移

ばれいしょでん粉

EU

【貿易動向】
5月の輸出量は8カ月連続で前年同月比増

 2017年5月のばれいしょでん粉輸出量は、3万566トン(前年同月比28.6%増、前月比12.1%増)と8カ月連続で前年同月を上回った(図8)。同月の国別輸出量は、次の通り。

韓国   7415トン  
 (前年同月比31.1%増、前月比20.0%増)
米国   4249トン  
 (同8.1%減、同24.2%増)
タイ    1702トン  
 (同85.0%増、同9.0%減)
中国   1499トン  
 (同4.2%減、同60.5%増)
日本   1465トン  
 (同2.0倍、同6.9%増)

 また、同月の輸出価格(FOB)は、1トン当たり609ユーロ(7万8561円、前年同月比3.4%安、前月比0.4%安)と5カ月連続で前年同月を下回った。

図8  EUのばれいしょでん粉輸出量および輸出価格の推移

化工でん粉

 デキストリンおよびその他の化工でん粉(HSコード:350510、以下「化工でん粉」という)の主要輸出国の、主要仕向け先国別輸出量および輸出価格は以下の通り。なお、データは「Global Trade Atlas」の出典である。

タイ

【貿易動向】
5月の輸出量は前年同月からかなり増加

 2017年5月の化工でん粉の輸出量は、9万1496トン(前年同月比14.1%増、前月比6.0%増)と前年同月からかなり増加した(図9)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本      2万5596トン  
 (前年同月比10.4%増、前月比16.3%減)
中国      2万2276トン  
 (同25.8%増、同36.4%増)
インドネシア  1万814トン  
 (同21.3%増、同1.7%増)
韓国        7035トン  
 (同6.6%増、同41.9%増)

図9 タイの化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

米国

【貿易動向】
5月の輸出量は前年同月および前月からわずかに増加

 2017年5月の化工でん粉の輸出量は、2万5970トン(前年同月比2.7%増、前月比2.0%増)と前年同月および前月からわずかに増加した(図10)。同月の国別輸出量は、次の通り。

カナダ     7625トン  
 (前年同月比11.2%増、前月比10.7%増)
メキシコ    2725トン  
 (同4.8%減、同13.9%増)
中国      2552トン  
 (同29.6%減、同9.9%増)
コロンビア  1569トン  
 (同47.5%増、同73.0%増)
ドイツ    1504トン  
 (同1.3%増、同50.4%増)
日本     792トン  
 (同38.5%増、同22.8%減)

図10  米国の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

中国

【貿易動向】
5月の輸出量は前年同月から大幅に増加

 2017年5月の化工でん粉の輸出量は、8011トン(前年同月比26.0%増、前月比14.9%減)と前年同月から大幅に増加した(図11)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本      4019トン  
 (前年同月比81.4%増、前月比4.7倍)
台湾       604トン  
 (同88.2%増、同20.7%減)
インドネシア  510トン  
 (同2.7%減、同8.9%減)
マレーシア  270トン  
 (同55.0%減、同77.7%減)

図11 中国の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

EU

【貿易動向】
5月の輸出量は前年同月からわずかに増加

 2017年5月の化工でん粉の輸出量は、4万7838トン(前年同月比2.0%増、前月比12.1%増)と前年同月からわずかに増加した(図12)。同月の国別輸出量は、次の通り。

トルコ   8265トン  
 (前年同月比19.2%減、前月比2.7%増)
中国   6235トン  
 (同8.8%減、同9.4%増)
ロシア  5228トン  
 (同3.7%増、同15.7%増)
日本   4392トン  
 (同45.9%増、同71.6%増)

図12 EUの化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

豪州

【貿易動向】
5月の輸出量は前年同月からかなり減少

 2017年5月の化工でん粉の輸出量は、2322トン(前年同月比11.6%減、前月比14.8%増)と前年同月からかなり減少した(図13)。同月の国別輸出量は、次の通り。

日本         1477トン  
 (前年同月比22.5%減、前月比4.9%増)
ニュージーランド  196トン  
 (同14.0%減、同8.0%減)

図13 豪州の化工でん粉の輸出量および輸出価格の推移

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-9272



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