[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ
alic 独立行政法人農畜産業振興機構
でん粉 でん粉分野の各種業務の情報、情報誌「でん粉情報」の記事、統計資料など

ホーム > でん粉 > でん粉の国内需給 > でん粉の国内需給

でん粉の国内需給

印刷ページ

最終更新日:2017年10月10日

でん粉の国内需給

2017年10月

調査情報部

1. 需給見通し

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」(昭和40年法律第109号)により、半期ごとにでん粉の需給見通しを公表している。9月に公表したでん粉の需給見通しの概要は、次の通り。

でん粉の需給見通し

表1 でん粉の需給見通し

表2 国内産いもでん粉の需給見通し

(1)でん粉の需要量の見通し

 用途ごとのでん粉の需要量の見通しは以下の通り。

【糖化用向けでん粉の需要量】
平成28でん粉年度は前年度からわずかに増加の見込み

 28でん粉年度は、暖冬により飲料向けの需要が好調に推移したことや、異性化糖の需要期である夏場の気温が高い傾向にあることを踏まえ、前年度を1万6000トン上回る177万トンと見込まれる。

 29でん粉年度は、毎年の気象変動による影響はあるものの、平年並みに需要が回復するとみられ、前年度を1万3000トン上回る178万3000トンの見通しとなった。

【化工でん粉用向けでん粉の需要量】
平成28でん粉年度は前年度からわずかに増加の見込み

 28でん粉年度は、食品向けの需要の増加が見込まれることから、前年度を4000トン上回る34万トンと見込まれる。

 29でん粉年度は、引き続き製紙・段ボール向けや食品向けの需要が維持されるとみられることから、前年度を5000トン上回る34万5000トンの見通しとなった。

【その他用途向けでん粉の需要量】
平成28でん粉年度は前年度からわずかに減少の見込み
 28でん粉年度は、製紙・段ボール向けの需要の維持が見込まれることから、前年度を3000トン上回る57万1000トンと見込まれる。

 29でん粉年度は、引き続き製紙・段ボール向けの需要が維持されるとみられることから、27でん粉年度とほぼ同水準の56万8000トンの見通しとなった。

(2)でん粉の供給量の見通し

 各種でん粉の供給量の見通しは以下の通り。

【かんしょでん粉の生産量】
平成28年産は前年からかなり増加

 28年産の原料かんしょについては、植え付け後の活着が良好で日照時間も多かったことから、かんしょでん粉の生産量は、前年を4000トン上回る3万9000トンとなった。

 29年産については、作付面積や生産状況を推計した結果、かんしょでん粉の生産量は3万8000トンと見込まれる。

【ばれいしょでん粉の生産量】
平成28年産は前年から大幅に減少

 28年産の原料ばれいしょについては、北海道における6月以降の長雨や8月の度重なる台風被害により収穫量が平年を大きく下回ったことから、ばれいしょでん粉の生産量は大幅に減少し、前年を3万7000トン下回る15万1000トンとなった。

 29年産については、生育が平年並みで推移していることから、ばれいしょでん粉の生産量は18万5000トンと見込まれる。

【コーンスターチの供給量】
平成28年でん粉年度は前年度からわずかに増加の見込み

 コーンスターチの原料となるトウモロコシ(2016年産)は、わが国のコーンスターチ用トウモロコシの過半を供給する米国において、作付け時期の天候に恵まれたことから、トウモロコシ生産量は前年を3900万トン上回る3億8500万トンと見込まれており、必要量は安定的に供給されるものと見込まれる。

 このため、28でん粉年度の供給量は需要に応じた供給がなされるものとして、でん粉ベースで前年度を2万5000トン上回る229万8000トンと見込まれる。

 29でん粉年度については、2017年産の米国のトウモロコシ生産量のかなりの減少が見込まれているものの、2015年産以前と比べると高い水準が維持されていることから、必要量は安定的に供給されるものとみられ、229万5000トンの見通しとなった。

【輸入でん粉の供給量】(糖化製品、化工でん粉用)
平成28でん粉年度は前年度からかなり増加の見込み

 28でん粉年度は、需要に応じて安定的に輸入されるものとして、前年度を1万6000トン上回る14万3000トンと見込まれる。

 29でん粉年度は、糖化製品および化工でん粉の原料としての需要に応じた輸入がなされるとみられ、前年度を4000トン上回る14万7000トンの見通しとなった。

【輸入でん粉の供給量】(その他用)
平成28でん粉年度は前年度から大幅に増加の見込み

 28でん粉年度は、用途に応じた必要量が輸入されるものとして、前年度を4000トン上回る1万1000トンと見込まれる。
 29でん粉年度は、昨今の需給動向を踏まえ、前年度を6000トン上回る1万7000トンの見通しとなった。

【小麦でん粉の供給量】
平成28でん粉年度は前年度と同水準の見込み

 小麦でん粉は、主に畜水産練製品向けとして供給されており、28でん粉年度は直近までの製造実績の傾向から1万7000トンと見込まれる。
 29でん粉年度についても、安定した供給がなされると見込まれ、1万7000トンの見通しとなった。

2. 輸入動向

【タピオカでん粉の輸入動向】
7月の輸入量は前年同月および前月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2017年7月のタピオカでん粉の輸入量は、1万341トン(前年同月比31.2%減、前月比46.4%減)と、前年同月および前月から大幅に減少した(図1)。
 輸入先国はタイおよびベトナムで、輸入量は次の通りであった。

タイ   1万336トン  
 (前年同月比30.8%減、前月比43.4%減)
ベトナム    5トン  
 (同95.1%減、同99.5%減)

図1 タピオカでん粉の国別輸入量の推移

 2017年7月の1トン当たりの輸入価格は、3万7526円(前年同月比4.3%安、前月比2.2%高)と、前年同月からやや下落した(図2)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

タイ     3万7512円  
 (前年同月比4.3%安、前月比1.7%高)
ベトナム  6万6800円  
 (同61.3%高、同96.0%高)

図2 タピオカでん粉の月別輸入価格の推移

【サゴでん粉の輸入動向】
7月の輸入量は前月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2017年7月のサゴでん粉の輸入量は、1270トン(前年同月比15.4%減、前月比29.2%減)と、前月から大幅に減少した(図3)。
 輸入先国はマレーシアおよびインドネシアで、国別の輸入量は次の通りであった。

マレーシア   1072トン  
 (前年同月比11.7%減、前月比28.8%減)
インドネシア  198トン  
 (同31.3%減、同31.3%減)

図3 サゴでん粉の国別輸入量の推移

 2017年7月の1トン当たりの輸入価格は、5万8281円(前年同月比1.2%高、前月比0.2%高)と、前年同月からわずかに上昇した(図4)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

マレーシア  5万 8311円  
 (前年同月比1.6%高、前月比0.2%安)
インドネシア  5万8121円  
 (同0.6%安、同2.0%高)

図4 サゴでん粉の月別輸入価格の推移

【ばれいしょでん粉の輸入動向】
7月の輸入量は前年同月から大幅に増加

 財務省「貿易統計」によると、2017年7月のばれいしょでん粉の輸入量は、1427トン(前年同月比2.0倍、前月比3.5%減)と、前年同月から大幅に増加した(図5)。
 輸入先国はデンマーク、ドイツおよびオランダの3カ国で、国別の輸入量は次の通りであった。

デンマーク   504トン  
 (前年同月比2.5倍、前月比4.2倍)
ドイツ      503トン  
 (同1.0%減、同55.0%減)
オランダ    420トン  
 (前年同月輸入実績なし、同75.0%増)

図5 ばれいしょでん粉の国別輸入量の推移

 2017年7月の1トン当たりの輸入価格は、8万587円(前年同月比3.8%高、前月比8.0%安)と、前月からかなりの程度下落した(図6)。
 国別の1トン当たりの輸入価格は、次の通りであった。

デンマーク   7万8312円  
 (前年同月比6.2%高、前月比0.3%安)
ドイツ      8万1978円  
 (同3.5%高、同1.0%安)
オランダ    8万1652円  
 (前年同月輸入実績なし、同2.7%高)

図6 ばれいしょでん粉の月別輸入価格の推移

【でん粉誘導体の輸入動向】
7月の輸入量は前月から大幅に増加

 財務省「貿易統計」によると、2017年7月のでん粉誘導体の輸入量は、5万6926トン(前年同月比11.3%増、前月比50.3%増)と、前月から大幅に増加した(図7)。

 でん粉誘導体の輸入先国は18カ国で、最大の輸入先国はタイであった。主要輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の約8割を占めており、次いでベトナム、中国となっている。

タイ      4万3611トン(シェア76.6%)
ベトナム     2549トン(同4.5%)
中国       2418トン(同4.2%)
フランス     1772トン(同3.1%)
ドイツ       1222トン(同2.1%)

 2017年7月の1トン当たりの輸入価格は、7万4701円(前年同月比3.9%高、前月比2.1%安)と、前年同月からやや上昇した。

図7 でん粉誘導体の輸入量および輸入価格の推移

【デキストリンの輸入動向】
7月の輸入量は前年同月および前月からかなり減少

 財務省「貿易統計」によると、2017年7月のデキストリンの輸入量は、1157トン(前年同月比12.0%減、前月比11.2%減)と、前年同月および前月からかなり大きく減少した(図8)。

 デキストリンの輸入先国は11カ国で、デキストリンの輸入量は、上位輸入先国の数量および各国のシェアも含め、月ごとの変動が大きい。

 上位輸入先国からの輸入量は次の通りで、タイが輸入量の約3割を占め、次いでフランス、ベトナムとなっている。

タイ      363トン(シェア31.4%)
フランス   193トン(同16.7%)
ベトナム   141トン(同12.2%)
マレーシア 133トン(同11.5%)
米国      93トン(同8.0%)

 2017年7月の1トン当たりの輸入価格は、10万7815円(前年同月比42.9%高、前月比8.5%高)と、前年同月から大幅に上昇した。

図8 デキストリンの輸入量および輸入価格の推移

【コーンスターチ用トウモロコシの輸入動向】
7月の輸入量は前月から大幅に減少

 財務省「貿易統計」によると、2017年7月のコーンスターチ用トウモロコシの輸入量は、26万6160トン(前年同月比7.0%増、前月比19.7%減)となり、前月から大幅に減少した(図9)。
 輸入先国は米国のみで、輸入量は次の通りであった。

米国   26万6160トン  
 (前年同月比7.0%増、前月比19.7%減)

 2017年7月の1トン当たりの輸入価格は、2万3077円(前年同月比10.8%高、前月比0.3%高)と、前年同月からかなりの程度上昇した。

図9 コーンスターチ用トウモロコシの輸入量および輸入価格の推移

このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-9272



このページのトップへ

Copyright 2016 Agriculture & Livestock Industries Corporation All rights Reserved.