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豚肉輸出の現状及び中国による米国産豚肉への追加関税措置に対する反応(ブラジル)

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 ブラジル開発貿易商工省貿易局(SECEX)が4月5日に公表した3月の豚肉輸出量は、前年同月比11.9%減の4万8304トンとなった。この結果、1月から3カ月連続で前年同月を下回っており、1〜3月の豚肉輸出量の累計は、前年同期比15.7%減の12万9304トンと、かなり大きく減少した(表)。
表
 これには、最大の輸出先であったロシア向けが、2017年12月1日以降、ロシア側が使用を禁止しているラクトパミンが使用されていた疑いがあるとして、輸出停止となっていることが大きく影響した。ロシアに輸出できなくなった分については、中国や香港を中心に仕向けられており、それぞれ前年同期比151.6%、31.7%増と、前年同期を大幅に上回った。しかしながら、2017年に全体の、4割以上を占めていたロシア向けの全てを代替することはできなかった。
 しかし、ブラジルの豚肉業界は、今般の中国による米国への追加関税措置がブラジル産豚肉の輸出回復につながると期待している。
 ブラジル動物性タンパク質協会(ABPA)のフランシスコ・トゥーラ会長は2日、「中国向け輸出量は急速に増加し、ロシアへの輸出禁止による影響を最低限に抑えるだろう」と語った。また、現地関係者によると、「中国への輸出量が増えることで、間接的にロシア側へ輸出再開に向けた圧力をかけることにつながるかもしれない」との声も聞かれており、ロシアへの輸出再開が見通せない中ではあるが、楽観的な反応が示されている。

図
【佐藤 宏樹 平成30年4月6日発】
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