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2019/20年度主要穀物の生産状況等の調査結果(第10回)を公表(ブラジル)

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 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は7月8日、2019/20年度(10月〜翌9月)第10回となる主要穀物の生産状況等調査結果の要約版を、同15日に州ごとの細かい分析を加えた完全版を公表した(表、図1、図2)。当該調査は、春植えの夏期作物(大豆、第1作トウモロコシなど)や秋植えの冬期作物(第2作・第3作トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦など)の生産予測を毎月公表するものである。なお、今回の調査結果において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う影響についての特段の記述はなかった。

トウモロコシは下方修正されたものの、過去最高を更新する見通し

 トウモロコシの生産量は、前回公表よりも下方修正された。ミナスジェライス州で第2作トウモロコシの作付が遅れたため作付面積が前回公表より減少したことに加え、サンパウロ州やパラナ州など一部地域では降雨不足が続いており、単収が前回公表よりも下方修正されたことによるものである。しかしながら、依然として1億トンを超えており、過去最高を更新する見通しとなっている。なお、第1作トウモロコシの収穫はほとんどの地域で完了し、第2作トウモロコシの収穫が進んでいる。 

大豆は前回公表から上方修正、過去最高を更新する見通し

 大豆の生産量は、作付面積および単収の上方修正によって前回公表値を上回り、過去最高を更新する見通しとなった。中西部のマットグロッソドスル州において作付面積が前回公表から増加したことに加え、ミナスジェライス州では天候に恵まれ、単収が上方修正されたためである。なお、ほとんどの地域で収穫は完了している。
表
図1
図2
参考1
【小林 大祐 令和2年7月22日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9472