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2020/21年度の砂糖需給予測を公表(米国)

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最終更新日:2020年10月8日

 米国農務省(USDA)は9月11日、「世界農業需給予測(WASDE)」を公表した。このうち、米国の砂糖需給予測の概要は次のとおり。
 2019/20年度(注1)の総供給量は1403万5000ショートトン(1273万2000トン。粗糖換算。以下同じ)(注2)と、前年度とほぼ同水準と推定されている。その内訳は、砂糖生産量が798万9000ショートトン(724万8000トン。てん菜糖が424万4000ショートトン(385万トン)、甘しゃ糖が374万5000ショートトン(339万7000トン))と、てん菜糖の減産により大幅に減少する一方、輸入量が426万3000ショートトン(386万7000トン)と大幅な増加が推定されている。
 総需要量は1229万ショートトン(1114万9000トン)と、前年度とほぼ同水準と推定されている。その内訳は、国内消費量が1225万5000ショートトン(1111万8000トン)、輸出量が3万5000ショートトン(3万2000トン)と推定されている。
 結果、期末在庫は174万5000ショートトン(158万3000トン)と推測され、期末在庫率は14.2%と、前年度の14.5%から0.3ポイントの減少が推定されている。
 2020/21年度の総供給量は1394万9000ショートトン(1265万4000トン)と、前年度から8万6000ショートトン(7万8000トン)減のわずかな減少が予測されている。その内訳は、砂糖生産量は929万2000ショートトン(842万9000トン)と予測され、前年度から130万3000ショートトン(118万2000トン。前年度比16%増)の増加となったものの、2017/18年度の過去最高の生産量である929万30000ショートトン(843万トン)にわずかに届かなかった。糖種別でみると、てん菜糖の生産量は516万5000ショートトン(468万6000トン)と大幅な増加が予測され、甘しゃ糖の生産量もルイジアナ州などの生産量増加により、過去最高の412万7000ショートトン(374万4000トン)と予測されている(なお、WASDEレポートのコメントでは、8月27日に米国南部のルイジアナ州に上陸し、甚大な被害をもたらしたハリケーン(注3)の影響については言及されていない)。
 また輸入量は、米国の砂糖生産量の増加が予想される中、米国とメキシコ両国間の貿易協定(注4)で定められている輸出枠が縮小されたことに伴い、291万3000ショートトン(264万3000トン)と、前年度から135万ショートトン(122万5000トン)減と大幅な減少が予測されている。
 総需要量は1229万ショートトン(1114万9000トン)と、国内消費量、輸出量とともに前年度と同程度と予測されている。
結果、期末在庫は、165万9000ショートトン(150万5000トン)と、期末在庫率は13.5%と、前年度の14.2%から0.7ポイントの減少が予測されている。
 また、農務長官は9月10日、2019/2020年度に関税割当枠について、当初割当枠(111万7195トン)、追加枠(31万7515トン:4月3日発表)に加えて、さらに10万ショートトン(9万718トン)を拡大したと発表した。関税割当枠内で米国に輸入される全ての砂糖は、通常の通関終期よりも1か月遅い、10月31日まで通関が許されるという。
 今回の決定は、米国市場で砂糖の追加輸入が必要と判断されたことを受けて行われたもので、USDAは今後も、在庫量、消費量、輸入量など全ての要因を注視し、必要があれば、同年度中に関税割当枠をさらに拡大するという。

注1:砂糖年度は、10月〜翌9月
  2:1ショートトンは、2000ポンド(0.907185トン)。
  3:当該ハリケーン(ローラ)は、強さの区分で2番目となるカテゴリー4の勢力で8月27日未明、ルイジアナ州のテキサス州との
   州境付近に上陸した。上陸時の最大瞬間風速は秒速67mで、現地報道によると、暴風の影響が深刻で、複数の建物の
   屋根が飛ばされたほか、同日夜には両州合わせて84万3000世帯以上で停電が発生したという。
  4:米国とメキシコ両国間の貿易協定については、「砂糖類・でん粉情報」2019年5月号「苦難が続くメキシコの砂糖産業〜対米
   通商交渉を中心に〜」(https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_001969.html)を参照されたい。


 
表 米国の砂糖需給の推移
【水野 崇 令和2年10月8日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-4396



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