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ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2021年 > 英国政府、家きん産業の労働者不足を補うために短期労働ビザの発給を決定

英国政府、家きん産業の労働者不足を補うために短期労働ビザの発給を決定

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 英国政府は9月26日、クリスマスの需要期に向けてEU離脱(ブレグジット)後の移民制限や新型コロナウイルス感染症(COVID−19)による規制などに伴う家きん産業の労働力不足を解消させるため、国外からの家きん産業の労働者に対して最大5500人分の短期労働ビザを発給することを発表した。また、クリスマスに向けて食品や燃料を輸送するために、最大5000人の運転手に対しても同様の措置が前日に発表されている。英国政府は、今回の措置により生産者や食品企業は、クリスマスの食品供給に対するリスクを軽減するために、必要な労働力を確保することが出来るとしている。

 今回の決定を受けて、重量積載物車両(HGV)(注1)運転手と家きん産業の労働者に対し、10月から12月24日まで有効な短期労働ビザが発給される。英国ビザ・移民局(UKVI)は、運輸省および環境・食料・農村地域省と協力して、ビザの申請を迅速に処理するとしている。

 労働者不足解消に向けた取組を政府に要請していた英国家きん協会(注2)は、「家きん産業に臨時の季節労働者を認めるという政府の動きは、歓迎すべきものである。国外からの労働者は、家きん部門のクリスマスに向けた需要を考えると不可欠な存在であったが、コロナ禍においてこれまで以上に必要とされる存在となった。家きん肉は、クリスマスディナーの中心的な存在であり、政府が耳を傾けてくれたことを嬉しく思う」とのコメントを発表した。

 現地情報によると、今回の英国政府の決定は業界団体から広く歓迎されているものの、すでにクリスマス用の七面鳥の減産をしていた一部の大手家きん肉生産者は、決定が遅すぎると不満の声を挙げている。これらの生産者は、クリスマス向けの七面鳥の飼育を8月から農場で開始する必要があるため、遅くとも6月には季節労働者の労働許可が必要であったとしている。

 なお、英国政府は、労働者不足の長期的な解決策として、技能習得のための訓練機会の提供、賃金の引き上げなどを通じて、国内労働者にとって家きん肉部門をより魅力的な産業にすることが必要だと主張している。

(注1)総重量(車両+積載物)が3.5トン以上の大型車両

(注2)海外情報「英国家きん協議会、労働者不足解消に向けた取組を政府に要請(英国)」を参照されたい。
【小林 智也 令和3年10月8日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8527



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