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米国農務省、2022年の中国の牛肉需給予測を公表(中国)

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牛肉生産予測

 米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は8月26日、2022年の中国の牛肉需給予測を公表した。これによると、2022年の牛肉生産量は、前年比2.5%増の700万トンに達するとされている(表)。この要因としてUSDA/FASは、旺盛な需要と好調な牛肉価格に後押しされて飼養頭数が増加することを挙げている。一方で、肉用牛生産者の大半を占める小規模生産者が、手ごろな価格の国産牛での増頭を図るため、中国で生産される牛肉の品質は大きく改善しないと予測している。なお、USDA/FASは、中国産牛肉の肉質改善には、高品質の遺伝子を用いた人工授精の利用など長期的な変化が必要であるとしている。
表 中国の牛肉需給

牛肉消費予測

 2022年の牛肉消費量は、前年比3.7%増の1028万トンと予測されている。USDA/FASは、2020年および21年の牛肉消費量の増加は、主要都市の消費者の購買意欲に支えられたものと分析している。また、2022年は、所得水準の向上に伴いその他の都市にもこの動きが波及することで、牛肉消費量は引き続き増加するとみている。
 しかし、一方で、牛肉は他の動物性たんぱく質の供給源である食肉に比べて高価であるため(図)、幅広い所得層には浸透せず、主にホテルなどの外食部門での消費が中心になると言及している。さらに、2022年には、中国の多くの都市でコールドチェーン等の整備が進むことで、高級レストラン向けの冷蔵牛肉消費の促進や、牛肉加工品やeコマースなどによる冷凍牛肉の消費拡大も見込まれるとしている。
図 中国における牛肉・豚肉・鶏肉価格の推移

牛肉輸入予測

 2022年の牛肉輸入量は、成長率は鈍化するものの、堅調な国内需要にけん引され、前年比6.5%増の330万トンに達すると予測されている。USDA/FASは、2022年には、現在、牛肉輸出を制限しているアルゼンチンからの輸入再開が見込まれること(注)や、中国が輸入相手国の多角化を進めていることから、牛肉輸出国は競争に直面すると予測している。
(注)アルゼンチンは、9月27日から中国向けの牛肉輸出制限を一部緩和しており、現地報道によると、この緩和により、制限前の9割程度に相当する量の輸出が可能になるとされている。詳細は、海外情報「アルゼンチン、牛肉輸出制限措置を追加緩和」を参照されたい。
【阿南 小有里 令和3年10月25日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9530



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