輸入量は、98万トン(同8.5%減)と前年をかなりの程度下回った。同年は豚肉消費量の減少と国内外の豚肉価格差縮小に加え、EU産豚肉のアンチダンピング関税の実施
(注2)などの影響を受け、輸入量は減少した。主な輸入先はスペイン(輸入量に占める割合は29.3%)、ブラジル(同15.7%)、チリ(同7.6%)、オランダ(同7.4%)などで、これらで輸入先の6割を占めている。
消費量は、6020万トン(同3.7%増)と前年からやや増加し、1人当たりの消費量は42.9キログラム(同4.1%増)となった。豚肉価格の下落が消費者の購買意欲の上昇につながったことに加え、近年の景気の低迷から政府によるサービス消費への支援措置などにより、外食や観光産業が回復しつつあることや、電子商取引(EC)やライブコマースなどの新たな販売形態が消費を後押ししたことを要因としている。
価格面では、25年の豚肉平均価格は前年比8.6%安の1キログラム当たり25.29元(602円:11元=23.82円
(注3))となった。同価格の推移を月別に見ると、1月の豚肉価格は1キログラムあたり27.89元(664円、前年同月比14.4%高)と前年からかなり大きく上昇したが、その後5カ月連続で下落した後、12月には同22.59元(538円、同19.2%安)と同年の最安値となった。
養豚経営の収益性の指標とされる豚トウモロコシ比
(注4)を見ると、25年の平均値は6.29と前年から0.85ポイント低下した。年平均値は利益が出るとされる6.0を上回っているものの、月別で見ると、1月に7.9であったものが8月には6.0に下落し、その後、12月は5.22まで低下した。養豚経営は、12月末には1頭あたり約150元(3573円)の赤字となり、年間平均利益は1頭あたり約30元(715円)となった。
(注1)詳しくは海外情報「豚肉価格が低迷する中、中国主要メディアがその要因を分析(中国)」(令和8年5月11日発)をご参照ください。
(注2)海外情報「EU産豚肉に対し中国がアンチダンピング関税賦課を開始(EU、中国)
」(令和8年1月19日発)をご参照ください。
(注3)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年5月末TTS相場。
(注4)生体出荷価格を飼料用トウモロコシの卸売価格で除したもの。6.0を上回ると利益がでると言われている。