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海外の需給動向【牛肉/中国】 畜産の情報 2020年7月号

生産量が増加したものの、輸入量も引き続き増加

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国内生産量は増加したものの、卸売価格は高値で推移
 中国国家統計局によると、2019年の牛肉生産量は前年比4%増の667万トンであった(図7)。経済発展による生活水準の向上に加え、ASF(アフリカ豚熱)の影響で豚肉から牛肉などへ消費がシフトしたことから牛肉需要は増加している。
 
 
 しかしながら、強い需要に供給が追い付かず、牛肉卸売価格は高値で推移しており、2020年5月は前年同月比21.2%高の1キログラム当たり68.5元(1048円:1元=15.3円)であった(図8)。農業農村部によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により外食消費が減少したため、同年3月をピークに価格は下降傾向にあったものの、(1)春季は従来と畜頭数が少ない時期であること、(2)COVID-19の鎮静化を受けて、食肉処理場が徐々に再開され牛肉供給が増加していること、(3)労働節連休(2020年は5月1〜5日)に加えて、外食の再開などで消費が増加していることーから、引き続き高値で推移するとしている。
 
 
牛肉の輸入量は大幅に増加し、輸入先の多様化も加速
 国内の供給不足を満たすため、牛肉輸入量は増加している。2020年1〜3月の冷凍牛肉輸入量は、前年同期比64.9%増の50万3000トンであった(表3)。COVID-19により物流が制限される中、ブラジル産牛肉は前年同期から約2.5倍となった。
 
 
 また、2020年1〜3月の冷蔵牛肉輸入量は、同59.0%増の1万403トンであった(表4)。
 
 
 豪州からの輸入については、冷凍、冷蔵ともに増加傾向にあり、2019年は特別セーフガードが発動された(注1)ものの、輸入量の増加は継続した。しかしながら、中国は2020年5月12日以降、中国向け牛肉輸出量全体の約35%を占める四つの牛肉処理場からの輸入を停止している(注2)。一方、米中経済貿易協定の第一弾合意により、米国からの輸入は急増している(注3)。そのほかの輸入先も引き続き多様化しており、同年4月にはロシアからも輸入が開始されている。従って、これらの情勢次第では、今後の輸入動向に大きな変化が生じる可能性が高い。

(注1) 詳細は海外情報「豪州牛肉に特別セーフガード発動(中国)」(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_002506.html)を参照されたい。
(注2) 詳細は海外情報「中国が豪州の4つの牛肉処理場からの牛肉輸入停止を通告」(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_002706.html)を参照されたい。
(注3) 詳細は海外情報「米中経済貿易協定の第1段階の合意と農業団体の声明(米国)」(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_002600.html)を参照されたい。

 
(調査情報部 寺西 梨衣)



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