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海外の需給動向【豚肉/米国】  畜産の情報  2020年10月号

2020年上半期の豚肉輸出量、中国向けが前年同期の4.4倍

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豚肉輸出量、前年同期比27.4%増

 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)が2020年8月6日に更新した「Livestock and Meat International Trade Data」によると、2020年上半期(1〜6月)の豚肉輸出量の合計は、中国・香港向けなどの増加により、172万2468トン(前年同期比27.4%増)と前年同期を大幅に上回った(表5、図17)。輸出先別に見ると、中国・香港向けは、中国国内のASF(アフリカ豚熱)流行に伴う輸入豚肉の需要増を背景に、引き続き前年を大幅に上回って推移しており、57万5678トン(同4.4倍)となった。中国・香港向けの急増に伴い、豚肉輸出量全体に占める同国向けの割合は33.4%(同23.7ポイント増)と上昇し、存在感を強めている。
 



 
 中国・香港以外の主要国向けは、日本向けを除き、軒並み前年同期を下回っている。USDAによると、第2四半期(4〜6月)の減少は、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)による各国の需給の混乱が影響している可能性が高いとしているものの、中国・香港向けの増加分がこの減少分を上回っていることから、輸出量全体では増加傾向となっている。
 

豚肉処理場の稼働率、7月は94.7%まで回復

 USDAが8月18日に公表した「Livestock, Dairy, and Poultry Outlook」によると、豚肉処理場の稼働率は、COVID‐19の拡大による操業停止などにより、4、5月の平均がそれぞれ78.3%、72.0%となったものの、4月29日の53.9%を底に上昇傾向で推移しており、7月全体の平均では94.7%となった。USDAは、一部を除き、多くの処理場の稼働状況がCOVID‐19の影響が出始める前に近い水準まで回復したとしている(注1)。こうした状況の中、出荷遅延が解消傾向にあることに加え、豚1頭当たりの枝肉重量が前年を上回っていることなどから、6、7月の豚肉生産量は前年同月を上回った(図18)。

 

 

 米国農務省農業マーケティング局(USDA/AMS)が毎週公表する「National Weekly Negotiated Pork Report」によると、米国の豚肉卸売価格(カットアウトバリュー(注2))は、外食などの需要減少が続く中、豚肉処理場の稼働率回復に伴い、生産量が前年を上回る水準まで増加していることから、6月上旬(第23週)以降、前年を下回って推移している(図19)。

(注1) 食肉処理場などの処理能力の低下と回復については、海外情報「食肉・食鳥処理場の処理能力、前年同時期の95%超まで回復(米国)」(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_002727.html)を参照されたい。
(注2) カットアウトバリューとは、各部分肉の卸売価格を1頭分の枝肉に再構成した卸売指標価格。

 


  (調査情報部 河村 侑紀)

 

 




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