畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 畜産の情報 > 26年7月の牛肉卸売価格は前年同月をわずかに下回る

海外需給【牛肉/米国】畜産の情報 2026年10月号

26年7月の牛肉卸売価格は前年同月をわずかに下回る

印刷ページ
26年7月の牛肉生産量は前年同月比4.6%減
 米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2026年7月のフィードロット導入頭数は142万2000頭(前年同月比11.0%減)とかなり大きく減少した。出荷頭数も162万頭(同7.4%減)とかなりの程度減少した。この結果、同年8月1日時点のフィードロット飼養頭数は1111万7000頭(同1.8%減)となった。
 同年7月の牛と畜頭数は、236万5000頭(同6.8%減)とかなりの程度減少した。同月の1頭当たり枝肉重量は401.9キログラム(同2.3%増)とわずかに増加したものの、と畜頭数減少の影響が上回ったことにより、同月の牛肉生産量は94万6000トン(同4.6%減)となった(図1)。
 26年の牛肉生産量についてUSDAは、前月予測から14万6000トン引き下げた1132万5000トン(前年比4.0%減)と見込んでいる。
 
 

 
26年7月の牛肉卸売価格は前年同月をわずかに下回って推移
 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2026年7月の牛肉卸売価格(カットアウトバリュー(注1))は、100ポンド当たり374.6米ドル(1キログラム当たり1330円:1米ドル=161.02円(注2)、前年同月比1.7%安)と前年同月をわずかに下回った(図2)。また、肥育牛(ネブラスカの相対取引価格、チョイス級、去勢)の価格は、同230.0米ドル(同816円、同4.3%安)と前年同月をやや下回った。
 肥育牛価格の下落については、独立記念日(7月4日)以降の季節的な牛肉需要の落ち着きなどによる卸売価格の下落に加え、肥育牛先物市場における投機資金の利益確定売りが進み、相場の下落が加速したことが影響しているとみられている。

(注1)各部分肉の卸売価格を1頭分の枝肉に再構築した卸売指標価格。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年8月末TTS相場。
 



 
26年6月の牛肉輸出量は前年同月比8.6%減
 USDA/ERSによると、2026年6月の牛肉輸出量は9万305トン(前年同月比8.6%減)とかなりの程度減少した(表)。この背景には、米国における牛肉生産量の減少や価格の上昇に伴う価格競争力の低下のほか、日本や韓国などのアジア市場で米ドル高の傾向や消費者の節約志向が見られることなどがある。また、中国向けについては、同年5月15日に米国内の牛肉輸出認可施設の更新が行われ、徐々に輸出量は回復傾向にあるものの(注3)、同月は1510トン(同60.6%減)にとどまった。
26年の牛肉輸出量についてUSDAは、牛肉生産量の減少や直近の輸出動向を踏まえ、105万8000トン(前年比9.5%減)とかなりの程度減少すると見込んでいる。

(注3)5年ごとの認可登録の更新時期を迎えていた2025年3月以降、GACCによる牛肉の輸出施設の大部分について未更新の状況が続いていた。詳細については、海外情報「米中は農畜産物貿易の拡大に合意、牛肉輸出認可施設の登録も更新(米国)」(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004361.html)をご参照ください。


 
(調査情報部)