26年1〜8月の牛と畜頭数は前年同期比14.4%減
ウルグアイ食肉協会(INAC)によると、2026年1〜8月の牛と畜頭数は、138万4000頭(前年同期比14.4%減)と前年同期をかなり大きく下回った(図1)。米国農務省(USDA)は、この減少について、干ばつの影響により23年の子牛生産頭数が減少したことに加え、輸出価格が上昇傾向にある中、食肉加工業者がより重量のある牛を求め、生産者に肥育期間の延長を促していることが一因であるとしている。
去勢牛生産者出荷価格は上昇傾向で推移
INACによると、2026年9月第3週(9月13〜19日)の去勢牛生産者出荷価格は、1キログラム当たり6.05米ドル(958円:1米ドル=158.35円(注1)、前年同期比13.0%高)と前年同期をかなり大きく上回り、年間を通して上昇傾向で推移している(図2)。USDAによると、堅調な輸出需要が同価格を押し上げているとしている。
(注1)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年9月末のTTS相場および現地参考為替相場(Selling)。
26年1〜7月の牛肉輸出量は前年同期比12.2%減
2026年1〜7月の牛肉輸出量は、19万5841トン(前年同期比12.2%減)と前年同期をかなり大きく下回った(表)。また、同期間の牛肉輸出単価は、1キログラム当たり7.87米ドル(1246円、同18.9%高)と前年同期を大幅に上回った。USDAによると、と畜頭数の減少に伴う牛肉生産量の落ち込みが輸出量減少の一因とされる。一方、ウルグアイ国内の牛肉消費量は堅調に推移しているものの、その需要を支えているのはブラジルやパラグアイなどから輸入される比較的安価な牛肉であり、国内の食肉加工業者は、より高値で販売できる輸出向けの供給を優先しているとされている。
なお、ウルグアイ産牛肉の最大の輸出先である中国が、26年1月1日から輸入牛肉に対する新たなセーフガード措置の適用を開始し、本年のウルグアイへの割当数量は32万4000トンに設定された
(注2)。USDAによると、ウルグアイの輸出業者は、この数量を実際の輸出規模に照らして十二分な水準と捉えている。
(注2)詳細については、海外情報「中国の新たなセーフガード措置に対する豪州の反応(豪州)」(
https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004262.html)をご参照ください。
(調査情報部)