26年8月の生乳価格は前年同月比1.3%高
中国農業農村部によると、2026年8月の生乳価格は1キログラム当たり3.06元(73円:1元=23.75円
(注1)、前年同月比1.3%高)と前年同月からわずかに上昇した(図1)。
(注1)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年9月末TTS相場。
この要因について同部は、26年9月に公表した「農産物需給動向分析月報(2026年8月)」(以下「月報」という)の中で、夏季の暑熱ストレスにより乳用牛1頭当たりの乳量が減少した一方、秋季の大型連休(中秋節および国慶節)に向け、乳業メーカーの原料乳需要が増加したためとしている。また、今後の見通しについては、乳用牛飼養頭数の減少により、生乳生産量の伸びは鈍化しているものの、国内乳製品生産量の増加に伴う原料乳需要の拡大などを背景に、上昇基調で推移すると見込んでいる。
26年1〜8月の乳製品輸入量は主要6品目で減少傾向
2026年1〜8月の主要乳製品9品目の輸入量(製品重量ベース)は、6品目で前年同期を下回った(表)。このうち国内需要の多くを輸入に依存する脱脂粉乳は、13万1000トン(前年同期比20.2%減)と大幅に減少した。この要因について中国農業農村部は、月報の中で、国際価格が国内価格を上回っていることに加え、国内の乳製品加工能力の拡大を背景に国産品への置き換えが進んだためとしている。同じく需要の多くを輸入に依存しているホエイは、41万8000トン(同9.9%減)とかなりの程度減少した(図2)。この要因について現地関係者によると、ホエイは主に豚飼料向けであるが、政府による豚の生産能力調整
(注2)が進められていることや養豚農家の経営悪化に加え、海外相場高による輸入コストの上昇も重なり、ホエイ需要が弱含みで推移したためとしている。
(注2)詳細については、海外情報「中国農業農村部、豚の飼養頭数調整のための方策を再改訂(中国)」(
https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004375.html)をご参照ください。
(調査情報部)