砂糖 砂糖分野の各種業務の情報、情報誌「砂糖類情報」の記事、統計資料など

ホーム > 砂糖 > 砂糖の国際需給・需給レポート > 5. 日本の主要輸入先国の動向

5. 日本の主要輸入先国の動向

印刷ページ

最終更新日:2010年10月5日

5. 日本の主要輸入先国の動向

2010年10月

調査情報部

 2009年における砂糖輸入量のうち、甘しゃ糖・分みつ糖(HSコード1701.11‐190)が128万3443トンと全体の98.8%を占め、そのうち57.8%をタイ、27.3%を豪州、11.7%を南アフリカと、この3ヵ国で96.8%を占める。

◆タ イ◆ 〜2010/11年度の砂糖生産量750万トンの見込み〜

(1)2010年9月における見通し

 2010/11タイ砂糖年度(10月〜翌9月)のさとうきび収穫面積は、前年度の国際砂糖価格高騰により作付けが増加したことから119万ヘクタール(前年度比10.2%)に増加すると見込まれる。
 
 生産地では数カ月間にわたる干ばつ傾向による単収の低下が懸念されるが、7月下旬以降は十分な雨量があり、干ばつの影響が軽減されると見込まれることから、LMCは2010/11年度のさとうきび生産量を前月から110万トン上方修正し、前年度並みの6850万トンと予測している。
 
 砂糖生産量については、干ばつ被害を受けた生産者がさとうきびの糖度を高めるため成熟期間を通常より長くする結果、圧搾開始が平年に比べ数週間遅れる可能性もあるものの、さとうきび生産量の上方修正を受け750万トン(粗糖換算、同5.6%増)と前月から10万トン上方修正された。

(2)粗糖・白糖貿易状況

 2010/11年度の国内消費量は前年度からやや増加の250万トン(粗糖換算、前年度比4.2%増)とみられる。
 
 同年度の生産量は前月から上方修正されたが、さとうきび・砂糖委員会事務局(OCSB:Office of the Cane and Sugar Board)は2009/10年度の国内供給ひっ迫を受け、通常200万トン程度の国内供給用の割当数量を2010/11年度には250万トンに引き上げることを検討していることから、LMCは輸出量を前月から10万トン減の490万トン(粗糖換算、同2.1%増)に下方修正した。 主要な輸出先はインドネシア、日本、カンボジアなどのアジア諸国となっている。
 
資料:LMC “Monthly Sugar Report, September 2010”
 
 
 
 

◆豪 州◆ 〜2010/11年度の砂糖生産量480万トンに回復の見込み〜

(1)2010年9月における見通し

 2010/11豪州砂糖年度(4月〜翌3月)のさとうきび収穫面積は、前年度の砂糖価格高騰を受け作付けが増加したことから41万ヘクタール(前年度比5.1%増)とみられ、さとうきび生産量は3390万トン(同7.6%増)に回復すると予測される。
 
 さとうきびの増産を受け、砂糖生産量は480万トン(粗糖換算、同11.6%増)と前年度からかなり大きく増加するとみられ、ここ数年間続いていた減産傾向に歯止めがかかると見込まれる。

(2)粗糖・白糖貿易状況

 2010/11年度の生産量は480万トン(粗糖換算、前年度比11.6%増)、消費量は前年度並みの110万トン(粗糖換算)とみられることから、輸出量は370万トン(粗糖換算、同12.1%増)に増加し、生産量同様、最近の減少傾向に歯止めがかかるとみられる。主要輸出先は日本を含むアジア諸国であり、中でも、国内需要の増加により輸入を増やしているインドネシア向けの比率が高まっている。
 
資料:LMC “Monthly Sugar Report, September 2010”
 
 
 
 

◆南アフリカ◆ 〜2010/11年度の砂糖生産量過去15年間で最低の見通し〜

(1)2010年9月における見通し

 2010/11南アフリカ砂糖年度(4月〜翌3月)のさとうきび収穫面積は、前年度の砂糖価格高騰により作付けが増えたことから30万ヘクタール(前年度比3.4%増)に増加するとみられるが、干ばつ被害が深刻化し単収が低下していることから、さとうきび生産量は前月から150万トン減の1750万トン(同6.4%減)に下方修正された。
 
 さとうきび生産量の下方修正を受け、砂糖生産量は前月から10万トン減の220万トン(粗糖換算、同4.3%減)に下方修正され、過去15年間で最低となる見通しである。

(2)粗糖・白糖貿易状況

 2010/11年度の消費量は前年度並みの180万トン(粗糖換算)と見込まれる。生産量の下方修正を受け、輸出量は前月から10万トン減の50万トン(粗糖換算、前年度比37.5%減)に下方修正され、生産量同様、低水準にとどまるとみられる。主要な輸出先は日本、アフリカ諸国である。
 
資料:LMC “Monthly Sugar Report, September 2010”
 
 
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:情報課)
Tel:03-3583-8713