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3. 国際価格動向

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最終更新日:2012年9月10日

3. 国際価格動向

2012年9月

調査情報部

ニューヨーク粗糖相場の動き(7/2〜8/20)

〜ブラジルの生産回復などを受け、7月下旬以降は軟調に推移〜

 7月初旬から中旬にかけてのニューヨーク粗糖先物相場(期近10月限)は、前月に引き続き上昇基調で推移し、20日には2012年4月以来の高値となる1ポンド当たり23.92セントに達した。相場上昇の要因として、世界最大の生産・輸出国ブラジルで4〜6月に平年を上回る降雨が続き、砂糖生産と輸出港での船積みに遅れが生じたため目先の供給ひっ迫感が強まったこと、また、最大消費国インドでモンスーン期の降水量が平年を下回り、2012/13年度のさとうきび生産に悪影響を与えるとの懸念が広がったことが挙げられる。しかしながら、その後の相場は、欧州債務危機の深刻化や中国の景気減速が懸念され、商品市況全般が悪化したことから下落した。さらに、同月25日にブラジルさとうきび産業協会(UNICA)が主産地中南部における7月前半の砂糖生産ペースが前月から大幅に上昇したと発表し、供給ひっ迫感が後退したことから下落基調となり、月末には同22.64セントとなった。

 8月に入ってからも相場は軟調に推移し、20日時点で1ポンド当たり20.50セントとなった注。相場の下落は、インドの生産が引き続き不安視される一方で、ブラジル食糧供給公社(Conab)がブラジルの増産予測を発表するなど供給過剰感が強まったことが要因とみられる。

注:その後、21〜27日は20セントを下回る動きとなった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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