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1.世界の砂糖需給

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最終更新日:2013年7月10日

1.世界の砂糖需給

2013年7月

 
 2013年6月10日現在の予測によると、2012/13国際砂糖年度(2012年10月〜2013年9月)における世界の砂糖生産量は1億8308万トン(粗糖換算、前年度比4.4%増)に増加の見込みである。生産量の36パーセントを占めるアジアでは、中国およびパキスタンが増産、インドおよびタイでは減産となり、結果的に前年度から97万トン微減の見込みである。さらに、生産量の9パーセントを占めるEUにおいても減産が見込まれるものの、その他の地域(南米、北米、オセアニア、アフリカ)では増産するとの見込みから、世界全体では前年度から増加の予測となっている。特に、世界最大の生産国であるブラジルではサトウキビの増産により砂糖生産量は約260万トンの増産が見込まれている。一方、世界全体の消費量は1億6870万トン(粗糖換算、同1.9%増)と見込まれる。これらのことから、2012/13年度の世界の砂糖需給は供給過剰と見込まれる。なお、期末在庫率(期末在庫量/消費量×100)は前年度から5.2ポイント上昇し、46.6パーセントとみられている。

 2013/14年度の世界の砂糖生産量は、1億8652万トン(粗糖換算、同1.9%増)と前年度からさらに増加見通しとなっている。EUでは、前年度に引き続き減少予測であるが、その他の全ての地域では、前年度よりも増加との見通しである。消費量は1億7190万トン(粗糖換算、同1.9%増)が見込まれることから、世界の砂糖需給は前年度に引き続き供給過剰と予測されている。期末在庫率は前年度から5.0ポイント上昇し、51.6%とみられている。

資料:Agra CEAS Consulting “WORLD SUGAR SUPPLY BALANCE AND POLICY TREND ANALYSIS, JUNE 2013”
 
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