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第2回 西之表市きび・甘藷生産振興会総会の開催について

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最終更新日:2013年8月8日

第2回 西之表市きび・甘藷生産振興会総会の開催について

2013年8月

鹿児島事務所 所長代理 古河 謙介
 


 平成25年7月18日(木)、種子島の西之表市民会館において、第2回きび・甘藷生産振興会総会(主催は、西之表市きび・甘藷生産振興会(以下「生産振興会」という。))が開催された。同大会は、さとうきび生産者と甘藷(かんしょ)生産者の生産振興会を昨年から統合したもので、市内のさとうきび・かんしょ生産農家、JAおよび行政関係者、島内の糖業関係者など約400名が参加した。

 種子島における平成24年産のさとうきび生産状況は、収穫面積2,788ヘクタール(前年比0.7%減)、さとうきび生産量15万4359トン(同9.7%減)、10アール当たり収量5,537キログラム(同9%減)となった。一方、でん粉原料用かんしょの生産状況は、収穫面積1,259ヘクタール(同2.9%減)、でん粉原料用かんしょ生産量2万8830トン(同12%減)、10アール当たり収量2,289キログラム(同10%減)であった。

 西之表市においても、さとうきび生産量、でん粉原料用かんしょ生産量はともに落ち込んでおり、他作物との競合による面積の減少やシカによる食害被害による収量減少などが重なり厳しい生産状況となっている。

 古田洋美生産振興会会長は、開会に際し、「さとうきびについては、土壌の酸性化、株出しマルチ被覆の割合の低下などが単収低下の原因と考えられる。今後ますますさとうきびの安定生産や所得向上に結びつく技術の習得に努力していきたい。一方、でん粉原料用かんしょは、青果用向けかんしょへの作付転換が進み面積が減少している。また、生育初期の低温による苗の生育遅れなどから収量が低下している状況にある。10アール当たり収量さとうきび8トン、でん粉原料用かんしょ100俵(3,750kg)を目指すためには、さとうきびとでん粉原料用かんしょの輪作体系を維持することが大切である。さらに、種子島では、シカの食害被害が深刻化しており頭数を減らすことが喫緊の課題である。猛暑の中であるが健康管理に注意され農作業に従事していただきたい。」とあいさつされた。鮫島忠雄JA種子屋久代表理事組合長は「TPP重要5品目のうち4品目は種子島にある農産物であり、しっかり守りぬいていきたい」とあいさつされた。

 続いて、平成24年産において、高生産量、高品質、高単収など優良な地区毎の生産振興会や農家の表彰式が行われ、さとうきびの部においては、能野(よきの)きび・甘藷生産振興会が前年に引き続き優勝した。来賓祝辞として、長野力西之表市長は、「輪作体系の維持と基本栽培技術の励行は大切だと考える。さとうきびはマルチ栽培の実施と苗の更新、かんしょは自家苗床の設置による早期植付けが大変重要で、土づくりと併せ、単収向上を図っていただきたい。」とあいさつされた。

 議事に入り、平成24事業年度の事業報告および収支決算報告、平成25事業年度の事業計画および収支予算が承認された。質疑応答では、西之表市が種子島の他の2町に比べ単収が低いことに対し、今後単収向上を目指すため、どのような対策を講じていくのかなど運営面に関し、積極的な発言が目立った。

 次に、当機構の廣垣幸宏特産業務部砂糖原料課長・でん粉原料課長が、「我が国の砂糖・でん粉をめぐる事情」と題し、当機構が果たす価格調整制度の役割、砂糖・でん粉の流通事情、世界の需給動向、消費者に向けた制度周知の取り組みなどについて情勢報告を行った。

 続いて、平成25年産のスローガンが採択され、M元正東生産振興会副会長の閉会のあいさつで締めくくられた。

[平成25年産のスローガン]
 ○反収向上と品質向上の為、ポリ被膜面積を拡大し所得向上に努めよう。
 ○良質堆肥の投入と深耕による土づくりにより気象災害に強いきび作りに努めよう。
 ○自家育苗及び自家採苗ほ設置により良質苗の生産と生産費低減に努めよう。
 ○担い手を中心にした組織活動や農作業受託組織・集落営農・農業法人の育成に努めよう。

 当機構としても、生産者の皆様が安心してさとうきび・でん粉原料用かんしょ作りに取り組んでいただけるよう、その経営の安定に資するため、今後も交付金の交付業務の適切な運営に努めてまいりたい。
 
 
 
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
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