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地域だより

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最終更新日:2014年2月7日

翔南製糖で25年産製糖が開始された

2014年2月

那覇事務所 片倉 杉夫
 


 平成26年1月14日(火)、翔南製糖株式会社は、平成25年産の製糖を開始した。製糖期間は同日から3月24日(月)までの70日間の予定である。

 製糖の開始に当たり、約90人の関係者が集まり、「さとうきび搬入開始式」が行われた。はじめに、同社の仲里代表取締役社長から「今期は6月の降雨が少なく、異常な干ばつがあったが、県、JAを中心にかん水の努力をした結果、昨年以上の単収が見込まれ、糖度は台風被害が無かったため順調に上昇し、高糖度となった。全体の搬入量は8万8200トンを見込み1日当たり1,200トン圧搾する予定である」とあいさつがあった。
 
 次に、沖縄県島尻郡八重瀬町の比屋根町長から「今期は雨が降らないというマイナス面があったので、県とJAが協力して生産者がかん水を行うなどした。後半は雨も降り、糖度も高かったので安心している。」と祝辞があった。
 
 続いて、沖縄県トラック協会の代表によって25年産の製糖初のさとうきびを積載した秤量所のトラックに運搬の安全祈願を行った。
 
 会場の後方には、さとうきびをいっぱいに積みこんだ約20台の5トントラックが列をなして搬入を待っていた。工場へ1日に運ばれるさとうきびの量は1,300トン、今期の車両延べ台数は270〜280台となると見込んでいる。
 
 最後に、当機構の大泉那覇事務所長から「さとうきびの生産と砂糖の生産は、日本の食糧確保・国土保全など、地域に大変大きな貢献をしており、日本にとって、また、沖縄にとって、大変重要な産業であるので、さとうきびの生産振興、増産に取り組んでいただきたい。そして、この地で生産された砂糖を、最終的に消費者の皆さまの元に確実に届けていただきたい。」と、製糖開始に当たって祝いの言葉を贈り、「さとうきびと製糖について、収穫、運搬、操業の無事故、無災害、安全、そしてさとうきび・砂糖産業・関連産業のますますのご発展、それから本日お集まりの皆さまのご健勝を祈念したい。」と乾杯の後、25年産のさとうきびの搬入が始まった。

 なお、同社によると、管内の今期のさとうきび生育状況としては、夏場の長期干ばつが生育旺盛期のさとうきびの伸びを緩慢にした。しかし、降雨時期の順調な降雨で分げつが促進され、10アール当たりの係数が平年より上回り、今後の気象次第では増える可能性もあるとのことである。

 管内のさとうきび生産量は8万8200トン(前年比109.2%)を見込んでいる。なお、沖縄県における今年産のさとうきび生産量については、63万6118トン(前年比102.4%)が見込まれている。
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