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1.世界の砂糖需給(2014年6月時点予測)

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最終更新日:2014年7月10日

1.世界の砂糖需給(2014年6月時点予測)

2014年7月

 
 英国調査会社Agra CEAS Consulting社の2014年6月15日現在の予測によると、2012/13国際砂糖年度(2012年10月〜2013年9月)の世界の砂糖生産量は、1億8401万トン(粗糖換算、前年度比4.9%増)と見込まれている(表1)。前回予測(2014年3月)から、南米、オセアニア、アフリカ地域の生産増に伴い上方修正されたため、世界全体で99万3000トンの上方修正となった。

 一方、世界全体の消費量は、アジアおよび北米地域での上方修正により、前回予測から19万トン増の1億7229万トン(粗糖換算、同4.1%増)と見込まれている。この結果、2012/13年度は、前々年度から引き続き生産量が消費量を上回るとされている。なお、期末在庫率(期末在庫量/消費量×100)は前年度から5.4ポイント上昇し、46.7%になるとみられている(図2)。

 2013/14国際砂糖年度の世界の砂糖生産量は、1億8103万トン(粗糖換算、同1.6%減)と微減が見込まれている。地域別に見ると、生産量の36%を占めるアジア地域では、タイ、中国およびベトナムが増産、インドおよびインドネシアでは減産見込みとなっており、結果的にアジア地域では、前年度から90万8000トン(粗糖換算)の微増見込みとなった。また、生産量の7%を占めるアフリカ地域で増産見込みとなっているものの、その他の地域(南米、北米、オセアニア)では減産見込みとなっている。

 前回予測と比べると、生産量の26%を占める南米地域で上方修正されたものの、アジア地域で大幅に下方修正されたことから、世界全体で111万4000トンの下方修正となった。一方、消費量は、1億7583万トン(粗糖換算、同2.1%増)と見込まれている。これは、消費量の46%を占めるアジア地域の中で、インド、中国、インドネシアといった新興国需要の拡大とともに、先進国での景気の回復による砂糖需要増が要因とされている。2013/14年度も生産量が消費量を上回り、期末在庫率は前年度から0.7ポイント上昇し、47.4%になるとみられている。
 
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