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地域だより

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最終更新日:2015年2月3日

平成26年産てん菜の生育状況(総括)および製糖状況について
〜北海道糖業株式会社道南製糖所管内〜

2015年2月

札幌事務所 坂上 大樹

 当事務所は、平成26年産のてん菜の生産概要と製糖状況を把握するため、北海道糖業株式会社道南製糖所(北海道伊達市、以下「道南製糖所」)の協力の下、同所に対し聞き取り調査を行ったので、その結果を報告する。
 

1 生育状況(総括)

  • 4月は好天に恵まれ気温も高い日が続いたことから、育苗および春作業は順調に進み、移植作業については最盛期が平年より5日程度早かった。
  • 4月29日から30日にかけて気温が大きく低下し、最低気温が氷点下まで下がった地点もあり、平年より播種期を早めた地域のほ場(直播)では、発芽直後の苗が枯死するなどの凍霜害が発生した。
  • また、石狩地域などでは5月から6月上旬にかけて少雨で推移したため、干ばつによる立ち枯れ被害も発生した。
  • 6月中旬から7月中旬まで平均気温が高く、周期的に適度な降雨があったことから、全域的に生育は順調に推移した。
  • 8月以降、局地的な降雨に見舞われた地域があったものの、直接的な被害は少なく、お盆以降の夜温(最低気温)の低下がスムーズで、糖分上昇に好条件な気候で推移した。
  • 千歳市の一部地域では、9月16日に降雹の被害に見舞われた。
  • 今年発生が目立った西部萎黄病について、管内でも発生が見られたものの、他の地域と比べると、その発生程度は少なく、例年と同程度の発生となり大きな被害には至らなかった。
  • 管内における平成26年産てん菜の生産実績は、単収は1ヘクタール当たり62.4トン、生産量は25万8644トンであった。
 

2 製糖状況

  • 道南製糖所は、登熟調査の結果やその後の生育状況などを総合的に勘案し、昨年よりも2日早い10月19日から製糖作業を開始した。
  • 12月21日に、管内すべての原料の受け入れを完了した。管内全体の平均糖分は、平年に比べ約1ポイント高く、17.5%となった。平年値との比較は下表の通り。
 
  • 道南製糖所における平成26年産の砂糖生産量(産糖量)は、約4万4000トンを見込んでいる。これは北海道糖業椛S体の生産量の約3割を占める。
  • 道南製糖所における今年産の製糖については、昨年より17日遅い2月19日に終了する予定である。
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713