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地域だより

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最終更新日:2015年7月17日

北海道庁にて「砂糖とでん粉 パネル展」を開催

2015年7月

札幌事務所 坂上 大樹

 当事務所は、昨年度に引き続き、北海道との共催により、7月6日(月)から10日(金)までの5日間、北海道庁1階にある道政広報コーナーにて「砂糖とでん粉 パネル展」を開催した。
 来場者は、前年度に比べ19.1%増え、5日間の合計で約250人の来場があった。

1 パネル展の概要 

 今回のパネル展は、生産者におけるてん菜およびでん粉原料用ばれいしょの再生産の確保や消費者に対する砂糖およびでん粉の安定的な供給の確保などを図る目的で実施する価格調整制度について、消費者に理解を深めていただくとともに、砂糖およびでん粉の正しい知識の普及を図るために開催したものである。

 会場には、価格調整制度、砂糖およびでん粉の製造工程、種類や用途などに関するパネルを展示し、これに関連したパンフレットを配布するとともに、鉢に植えた実物のてん菜なども展示した。 
 
 来場者からは、「分かりやすかった」「参考になった」などといった感想のほかに、「てん菜やでん粉原料用ばれいしょは食料の生産だけでなく、地域の産業や経済にも深い関わりがあることを初めて知った」「北海道農業に対する関心が高まった」といった声も寄せられ、パネル展に訪れた方々に、わが国の農業に対して考える、または目を向ける良い機会となったことがうかがえる。
 また、パネル展に関しては、「子どもたちにも広く周知すべき」「北海道のさまざまな場所で開催してはどうか」「砂糖やでん粉を使った料理のレシピなどを掲載してほしい」といった意見や提案が寄せられた。

 本取り組みを1つの契機として、今後も価格調整制度の理解浸透を図る中で、砂糖およびでん粉の正しい知識のさらなる普及促進、生産振興・消費拡大の喚起につなげる取り組みを実施していきたい。
 

2 来場者アンケートの結果

 パネル展の開催期間中、来場者に対してアンケート調査を実施し、178名(前年度比8.5%増)から回答を得た。その集計結果を抜粋し、以下に報告する。
 
 
 「たいへん深まった」が38.2%(前年度比6.5ポイント増)、「ある程度深まった」が57.9%(同±0ポイント)で、合わせて9割を超える回答者が、砂糖とでん粉の価格調整制度への理解が深まったと回答した。
 
 「たいへん深まった」が56.2%(前年度比14.7ポイント増)、「ある程度深まった」が42.7%(同11.0ポイント減)で、合わせて9割を超える回答者が、てん菜とでん粉原料用ばれいしょが北海道農業・産業にとって重要な作物であることへの理解が深まったと回答した。
 
 最も回答が多かったのは、「脳や体のエネルギー源」(回答数:128)、次いで「脳や体の疲労回復効果」(同:116)、「料理に必要な調味料」(同:110)であった。
 砂糖に対する誤解やマイナスなイメージとして最も回答が多かったのは、「食べると太る」(同:85)、次いで「虫歯の原因」(同:84)、「糖尿病の原因」(同:45)であった。

 なお、前回の調査と比較すると、トップ3にランクインした項目は同じであったが、砂糖に対する誤解やマイナスイメージとして「食べると太る」が全回答数に占める割合、順位ともに前回より上昇し、「虫歯の原因」と順位が逆転したことが特徴的である。
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713