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地域だより

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最終更新日:2015年10月26日

『食べる・たいせつフェスティバル2015 in旭川』で砂糖の価格調整制度を周知

2015年10月

札幌事務所 坂上大樹

 当事務所は、平成27年10月11日(日)、旭川大雪アリーナ(旭川市)で開催された「食べる・たいせつフェスティバル2015 in旭川」(主催:生活協同組合コープさっぽろ)に出展した。当事務所としては、8月に開催された「食べる・たいせつフェスティバル2015 in札幌」に続いての出展で、札幌会場と同様に来場者に対し砂糖の価格調整制度の役割や必要性、砂糖の正しい知識などに関する啓蒙・普及を行った。
 同イベントは、約4700名を超える来場者のもと盛大に開催された。  

 当機構のブースは、砂糖の価格調整制度および甘味資源に関するパネルを展示し、価格調整制度を分かりやすく解説したほか、「お砂糖はなぜ白いの?」と題し、体験プログラムを実施した。
 体験プログラムは、砂糖の精製工程を楽しく学んでもらおうと、褐色の原料糖の糖液が透明になるまでのろ過工程を家庭用浄水器などで代用して実験を行った。
 その後、ろ過後の糖液を電子レンジで加熱して過飽和状態にし、撹拌・冷却すると白い結晶が現われる様子を参加者に確認してもらい、砂糖が白く見えるのは、砂糖の結晶が光を乱反射するためであり、雪が白く見える現象と同じであることを説明した。

 参加者の多くは、小学校低学年くらいの子どもたちで、親子で協力しながら取り組む姿や、明るい笑顔と楽しそうな笑い声が飛び交い、ブース内は終始和やかな雰囲気だった。
 子どもたちからは「楽しかった」「砂糖の作り方について勉強になった」などといった声が寄せられ、また保護者からは「説明を聞いて砂糖は漂白されているという誤解が解けた」「砂糖の使い方について今まで意識していなかったので、これからは用途に応じて使っていきたい」といった感想をいただいた。  

 当事務所は、引き続き消費者に対し、砂糖の価格調整制度および砂糖の正しい知識に関する周知、浸透を図るこのような消費者との交流活動を積極的に参画していきたい。
 
 
 最後に、体験プログラムの合間を利用して、参加した子どもたちの保護者を対象に、価格調整制度の理解度や砂糖に対するイメージなどを把握するためアンケート調査を実施したので、その結果を報告する。
 
 体験プログラムに参加して砂糖の価格調整制度への理解が深まったかを尋ねたところ、「たいへん深まった」が38.9%、「ある程度深まった」が61.1%という結果であり、すべての回答者から理解が得られた。  

 また、砂糖に対するイメージとしては以下のような結果が得られた。(複数回答含む)
 
 最も回答が多かったのは、「虫歯の原因」(回答数:13)、次いで「脳や体のエネルギー源」「料理に必要な調味料」および「食べると太る」(同:12)であった。

 子育て世代は、砂糖に対する誤解やマイナスなイメージが強いことが分かった。砂糖の価格調整制度の理解浸透に関する取り組みのほか、これらのマイナスイメージを払拭できるような取り組みを推進していきたい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713