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「砂糖の日」制定とその取り組みについて

「お砂糖“真”時代」推進協議会
「砂糖の日」制定とその取り組みについて

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最終更新日:2015年11月10日

「お砂糖“真”時代」推進協議会
「砂糖の日」制定とその取り組みについて

2015年11月

精糖工業会 理事・事務局長 内田 豊

1. 概略

 砂糖関係8団体(精糖工業会、日本製糖協会、日本ビート糖業協会、日本甘蔗糖工業会、日本分蜜糖工業会、日本砂糖輸出入協議会、全国砂糖代理店会、全国砂糖特約店協同組合連合会)を構成員とし、砂糖についての啓発活動を実施している「お砂糖“真”時代」推進協議会は、昨年度(平成26年度)、砂糖の良さを発信する記念日として「砂糖の日」を制定しました。

 日付については11月30日(いいさとうのひ)と3月10日(さとうのひ)の2日を制定することとし、11月30日は「いいさとうのひ」の文字通り、砂糖のさまざまな効用をアピールすること、そして3月10日は東日本大震災発生の前日ということもあり、「長期保存可能なエネルギー源」という砂糖の効用の啓発を通じ、防災について考える催事を実施していくこととしました。

2. 昨年度(平成26年度)の取り組み

(1)「砂糖の日」誕生セレモニー
 初年度となる昨年11月30日(日)の「いいさとうのひ」に砂糖業界関係者および一般消費者150名余りを招き、「砂糖の日」誕生セレモニーを東京プリンスホテルにて開催しました。

 当日はお砂糖キャラクター「シュガタン」の紹介とともに「砂糖の日」制定を宣言し、急きょ駆け付けていただいた中川郁子農林水産大臣政務官のごあいさつの後、慶應義塾大学商学部教授で防災心理学の研究者である吉川肇子(きっかわとしこ)先生による「防災と備蓄」をテーマにした記念講演を行いました。吉川先生は、 1)防災に備えた備蓄の重要性、 2)備蓄の心得、 3)日常生活で食しながら備える「ローリングストック法」という新たな備蓄の考え方を紹介され、さらに甘いものは非常時において日常を取り戻し、心をリラックスさせる力があることを話されました。

 次に、スポーツプロデューサーの三屋(みつや)裕子さん、一般財団法人消費科学センター代表理事の大木美智子さん、元卓球世界チャンピオンの山中教子さんによるトークショーを開催し、三屋さんは「体作り、筋肉作りにおいて糖の補給が重要である」、大木さんは「消費者の砂糖に対する認識には誤解が多く、砂糖にもっと関心を持ち正しい知識を身に付けるべきである」、山中さんは「砂糖は心を楽しく幸せにし、そのことが人をつなぎ、平和を生み出すエネルギーになるのである」と話され、それぞれの専門性とお人柄があふれるトークショーになりました。
 
(2)「砂糖の日」誕生イベント
 本年3月22日(日)、東京・有楽町のイトシア前広場において、3月10日の「砂糖の日」誕生イベントを開催しました。

 展示ブースでは砂糖についての啓発パネルやフランス菓子の展示、東北地方のお菓子の応援展示を行った他、パンフレット「BICHIKU SUGAR」およびスティックシュガーの配布(3000セット)、「シュガタン」着ぐるみ体験、「シュガタン」との撮影会、特設ステージでの「お砂糖クイズ」、三屋裕子さんによるワンポイント健康体操などを実施しました。3月10日が平日であったため、集客を考慮して日曜日の開催としましたが、休日で天候にも恵まれ、各イベントとも、ファミリー層、買い物客、若者、ビジネスマンなど、多彩な層にご参加いただき、盛況のうちに終了しました。
 

3. 今年度(平成27年度)の取り組み

 制定2年目となる平成27年度の砂糖の日についても、記念イベントを開催すべく、現在準備を進めているところです。

 11月30日については、砂糖が「心豊かな生活、安らぎ、エネルギー」をもたらすことを訴求すべく、好感度が高くアカデミックに活躍されている女性、学術的な立場から砂糖についてお話しいただく学識者、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を受けて、スポーツ関係者を講師に招いたセミナーを開催することで準備を進めております。

 3月10日については、砂糖の良さを訴求するとともに、東日本大震災発生の前日を意識し、防災備蓄食品としての砂糖の良さの訴求や、砂糖やお菓子が震災時にどのような役割をもたらしたかについて紹介するシンポジウムの開催などを検討しております。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713