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地域だより

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最終更新日:2016年1月4日

かごしま食育フェスタ2015への出展

2016年1月

鹿児島事務所 篠原 総一郎

 平成27年11月23日、鹿児島市の鹿児島女子短期大学において「かごしま食育フェスタ2015〜「食」でつなごう、元気なかごしま!〜」(主催:鹿児島市、鹿児島女子短期大学 後援:全国栄養士養成施設協会 協力:鹿児島市食育推進ネットワーク)が開催された。同イベントは、鹿児島市民一人ひとりが食についての関心を深め、生涯に渡って健全な心身を培い、豊かな人間性を育む食育活動の一環として、今年初めて開催されたもの。同イベントにおける食に関する学習や体験を通じて、家庭や地域、学校などが連携した食育活動を推進させていくことを目的としている。

 当日は、曇天ながら比較的穏やかな気候に恵まれ、家族連れら約1100人の人出でにぎわった。
 オープニングセレモニーでは、同大学の幾留秀一学長や鹿児島市健康福祉局長のあいさつの後、市民向けに広く募集が行われていた鹿児島市の食育推進キャラクターの愛称が「でこん丸」と決まった旨の発表があった。「でこん」とは、鹿児島の方言で大根を意味する言葉。続く基調講演では、鹿児島市出身のフランス料理人、上柿元勝氏(潟Iフィス・カミーユ オーナーシェフ)が「食への感謝〜フランス料理への憧れ〜」のタイトルで、日々の食事の重要性などを講演した。
 
 
 また、学内の各教室などを用いた展示ブースや体験ブースでは郷土料理紹介や食育活動に関する38コマの展示や料理教室などが行われ、当事務所もその1つとして「正しく知ろう!砂糖・でん粉の知識と魅力」と題した出展を、鹿児島県さつまいもでん粉食品用途拡大推進協議会(以下「推進協議会」という)、鹿児島女子短期大学の学生方などの協力を得て行った。

 ブースでは、砂糖、でん粉の価格調整制度の解説や製造工程、かんしょでん粉の特性などを解説したパネルを展示したほか、かんしょでん粉100%の春雨やでん粉原料用新品種の「こなみずき」を用いた抹茶ういろうの試食などを実施した。春雨はタマネギやニンジンとともに鶏がらスープなどで煮込んで提供し、来場者はつるりと飲み込める喉越しを体験。おかわりに並ぶ児童の姿なども見られた。抹茶ういろうは、砂糖、でん粉、牛乳、抹茶を練り合わせて作ったもので、「こなみずき」の特徴であるプルプルとした食感と砂糖の甘さを、試食を手に取った来場者へPRした。
 
 
 
 また、さまざまな種類の砂糖サンプルや「シロユタカ」「ダイチノユメ」などでん粉原料用品種として鹿児島県下で広く栽培されているかんしょの現物展示なども大きな関心を集め、来場者はそれぞれの形状の違いなどを興味深そうに観察していた。
 
 来場者アンケートでは「これまでの食生活では砂糖を減らしがちだったが、展示を見学して価格調整制度の仕組みや効能などを知り、使用量をもう少し増やしてみようと思った」「かんしょでん粉の用途などがよく理解できた」といった意見が寄せられた。学校給食など食育関係者の見学も多かったことから、地産地消という意味合いから薩南諸島で生産されるサトウキビや、鹿児島県ならではの産品であるかんしょでん粉へ高い関心を示す方も大勢おり、制度などを周知する活動の有意義性を改めて実感することのできた出展となった。
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